20,816 views
相手役・星風まどかさんとの”運命の出会い”
2番手時代の主演公演「ヴァンパイア・サクセション」で、後にトップコンビとなる星風まどかさんと”運命の出会い”を果たします。
就任まで一度も舞台をともにしたことのないトップコンビもいますが、ご縁のあったコンビがトップに就任するのは、ファンとしても嬉しいポイントです。
この2人は身長差・学年差もあるので、並ぶと「大人と子どもにしか見えない」という声もありました。
しかし、舞台を見るとそんな不安は吹き飛びました!
星風まどかさんの演技が抱擁力すら感じさせ、とってもお似合いの2人。デュエットダンスも初々しく、未来のトップコンビとしての可能性を十分すぎるほど予感させる作品となりました。
本公演では直接的に関わることが少ない2人でしたが、この作品だけでもお似合いさが十分に伝わります。
宙組に組替えしたことで出会えた相手役でもありますから、ここでも組替えに感謝です。トップコンビが発表された時、「待ってました!」という気持ちになったファンも多いのではないでしょうか。
宙組2番手時代の印象的な3作品
2番手時代に、9つの作品に出演した真風涼帆さん。その中でも、とくに印象的な作品を、3つに絞ってご紹介します。まずは、宙組生としてのデビュー公演でもあった「王家に捧ぐ歌」。

ウバルド役は、ワイルドさも生きる敵役ポジション。幕開きから観客を異世界に引き込む役割も果たし、スターとしてのオーラを遺憾なく発揮していました!
ラテン物の多かった星組育ちということで、黒塗りがお似合いだったのが印象的(笑)。お化粧の指南役としても、宙組には無くてはならない存在でした。
次に、コメディセンス・お芝居のセンスが発揮された「メランコリック・ジゴロ」!

まあ様とのコンビ感がすでに完成の粋に達していました。コメディで笑いを取れるのは、高いお芝居センスの証。「バレンシアの熱い花」「王妃の館」でも、緻密に組み上げられたお芝居の中で客席の笑いをさらっていました。
この作品は、まあ様にとっても印象的だったようで、サヨナラショーでも登場!年月を経て、一回り大きくなった2人に会えたのが嬉しかったです。
そして、「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル ビジュー」。

次期トップスターとして、安心して次の宙組を見られるという舞台になっていたと思います。
「神々の土地」では、繊細なお芝居で舞台を牽引。スーツの着こなしもすてきでした。時代を見すえた考えを持ちつつ、親友のために手を尽くす泥臭さもある、読めない役どころを好演。
そして「クラシカル ビジュー」では、まあ様と組んで踊る場面も多く、これから舞台を牽引していくスタートしてのオーラを継承していることが実感できました。
3作品に注目しましたが、他の作品もどれも素敵!「エリザベート」を境に歌声にも磨きがかかり、ルイ14世を始めコスチューム物もお手のもの。
2番手時代にさまざまな役どころに触れたことは、トップスターとしての舞台にも存に活かされるはずです。
NEXT PAGE >>
"2番手であり、相手役でもあり…”まあまか”はトップ・2番手の理想的な姿"
"2番手であり、相手役でもあり…”まあまか”はトップ・2番手の理想的な姿"
2 / 3