宝塚の伝統をつなぐトップスターへ
トップスターへの就任にあたり、真風涼帆さんがインタビュー等でたびたび口に出しているのが「つなぐ」「伝える」というキーワード。例えば、日刊スポーツのインタビューにて次のように話しています。
「それでも宙組の歴代トップさん、上級生が紡いできたものを、自分も次につなげていかないといけない。その大枠の思いはあります」出典:©日刊スポーツ 宝塚~朗らかに「心からの叫び下級生よ叫べ!あたしも叫ぶ/真風涼帆(2018年1月11日)」より
トップスター就任のデザイン監修グッズでも、真風さんがモチーフに選んだのは「ひとつに繋ぐ」という意味合いのリボンとモダンアート。想いの強さを感じますよね。
柚希礼音さん、朝夏まなとさんという偉大なトップスターの下で組を支える経験が、真風涼帆さんのトップスター像に大きく影響を与えていることは間違いありません。
本人の大らかで真っ直ぐな持ち味もあり、組子とも率直な意見を伝え合う”風通しの良い”組になるのではないでしょうか。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 宙組公演『神々の土地』『クラシカル ビジュー』より
宙組20周年の節目にトップスターになるからこそ、より宙組を知ってもらい、ファンを広げるという役割も担う真風さん。
舞台だけでなく、記念行事や外部メディアへの露出など、宝塚の顔としてさらなる活躍が期待されそうです。
歴々たる上級生から引き継がれた”伝統”という宝塚のバトン。きっと、より良い形に進化して宙組に根付いていくことでしょう。
より大きく、変幻自在の組へ!20年目を迎える宙組の挑戦は続く

プレお披露目公演で、ダイナミックさと繊細さあふれるパフォーマンスを魅せ、新生宙組への大きな期待に応えた真風涼帆さん。
今後は、ヒロイン役者である相手役・星風まどかさんや個性あふれるスターたちとともに、変幻自在の舞台を作り上げてくれることでしょう。
20周年という節目を迎え、組としてもさらなるチャレンジが求められる時。真風涼帆さん率いる宙組は、輝かしい未来に向かってスタートを切りました。
どのような舞台で私たちを魅了してくれるのか、心から楽しみに応援したいと思います。
著者:海野りんご
真風涼帆 新・トップスター特集
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