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2018年7月13日(金)に公開される『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』。

テレビアニメ「ポケットモンスター」の劇場版第21弾作品で、昨年公開され話題を呼んだ『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』と同じく、テレビアニメとは異なる世界線=パラレルワールドのサトシの新しい物語が紡がれます。

劇場版第1弾作品『ミュウツーの逆襲』の公開から今年でちょうど20年。

新作ゲームの発表やTVアニメも盛り上がるポケモンですが、劇場版作品として繰り広げられた冒険の数々は、きっと今は大人になった少年少女の皆さんの心の中にレポートがしっかりとかきのこされているはず。

今回はそんな歴代ポケモン映画21作品の中から、大人ファンから特に人気を集める作品をランキングTOP10でご紹介していきます!

※ランキングは投票結果で順位が変化していきます。
▷▶【投票受付中】歴代ポケモン映画で好きな作品は?

第10位『アルセウス 超克の時空へ』

アルセウス 超克の時空へ出典:©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ©2009 ピカチュウプロジェクト「ポケットモンスター」公式サイトより2009年に公開された『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』は、劇場版第12弾作品で、TVアニメでは「ダイヤモンド&パール」が放送されていた時期です。(時系列ではTV本編133話~143話までの間の物語)

また、2009年9月には『ハートゴールド・ソウルシルバー』の発売を控えていたため、映画の中ではその舞台となっているジョウト地方のポケモンたちも登場しました。

今作は、2007年公開の『ディアルガVSパルキアVSダークライ』、そして2008年公開の『ギラティナと氷空の花束シェイミ』に続く3部作最終章という位置づけで、なぜ戦いが起こってしまったのか、そもそもなぜ彼らが出会うことになってしまったのかという謎をこの作品で説明しています。

人間とポケモンが心を通わせ、理解し合うというポケモンシリーズ当初から描いてきた絆を重点に置いたポケモン映画でもおなじみのストーリーでしたが、「過去の世界にタイムスリップして現在の出来事を変える」というポケモン映画のなかでは、珍しくSF風味で濃く味付けされていたため、子どもたちには少々お話が難しかったかもしれませんね。ただ、過去に行ったサトシたちがみた光景や触った物を現代にいるロケット団が遺物として触れていていたり、と子どもたちにもわかりやすく「過去」と「現代」を描いていたのは、とてもおもしろい演出でした。

神々しいアルセウスの存在をさらに昇華させていた美輪明宏さんの演技は圧巻です・・・!

--以下公式あらすじより--

何千年もの昔、人間に裏切られたアルセウス。
人間に復讐するため、激しい怒りとともに現代へと現れたアルセウスは、サトシたちがたどりついた町・ミチーナを攻撃する。
アルセウスのエネルギーを受け、竜巻に巻き上げられるサトシたち。
そこへ遺跡の守り人シーナ、ケビンが駆けつけ、不思議な力でディアルガを呼び出し、助けを請う。
アラモスタウンで壮絶なバトルを繰り広げたディアルガとパルキア、さらに、ディアルガを追ってきたギラティナまでもが姿を現し、かつてない神々の戦いがはじまった!出典:©Pokémon ©1998-2017 ピカチュウプロジェクト『ポケモン映画 プレイバック・ザ・ヒストリー』より
■ 主題歌
OP「ハイタッチ!2009」歌:サトシ(松本梨香)&ヒカリ(豊口めぐみ)
ED「心のアンテナ -Haruomi Hosono Original Mix-」歌:中川翔子



第9位『キミにきめた!』

キミにきめた!出典:©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ©2017 ピカチュウプロジェクト「ポケットモンスター」公式サイトより2017年に公開された『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』は、劇場版第20弾作品。TVアニメでは現在放送中の「サン&ムーン」が放送されていた時期ですが、TVのシリーズの放送から20年、そして劇場版作品も20作目という節目として、TVシリーズの第1話「ポケモンきみにきめた!」で描かれたサトシとピカチュウの出会いを新たに描き直したリブート作品です。

当時のサトシではなく、"今現在の世界でサトシが冒険を始めたら"というTVシリーズとは明確に異なる世界観=パラレルワールドを舞台にしているため、カスミやタケシなどTVシリーズ初期のおなじみのメンバーは登場せず、サトシの手持ちポケモンも一掃されています。

当時のTVアニメシリーズを観ていた大人世代にとっては、絶対外せないであろう名場面、懐かしいBGMなどニクい演出を様々な場面で散りばめられていて、もう一度TVシリーズを見返したくなるような作品になっていたように思います。

そして子どもたち世代にとっても、TVのシリーズでは当たり前のように描かれているサトシとピカチュウの強い絆の理由をすっきりと解消しつつ、ポケモン作品らしい「人とポケモンとの繋がり」や「関わり」をわかりやすく描いていたので、物語としても純粋に楽しむことのできる作品になっていたのではないでしょうか。

お母さんお父さんに連れられてポケモン映画を初めて観たという子にも、自分も冒険をしてみたい!と思ってもらえる「ポケモンの世界への入り口」としてふさわしい映画だったかもしれませんね。
出典:©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon ©1998-2018 ピカチュウプロジェクト ©2018 Pokémon ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. 【公式】劇場版ポケットモンスター キミにきめた!予告2より

--以下公式あらすじより--

マサラタウンに住む少年サトシは、ポケモントレーナーになる資格を得ることができる10歳の誕生日を迎えていた。
オーキド研究所で仲間となるポケモンをもらうはずが、大寝坊をしてしまったサトシに残されていたのは、人間に懐こうとしない、残りのポケモンのピカチュウだった。
ぶつかり合いながらも、少しずつ友情を深めていくふたりは、旅立ちの日に空を飛んでいた伝説のポケモン・ホウオウを見上げ、「いつか一緒に、あいつに会いに行こうぜ!」と誓う。
こうして世界一のポケモンマスターになるために旅を始めたサトシとピカチュウは、途中でトレーナーのマコトとソウジに出会い、「虹色の羽根に導かれ、ホウオウに会う者、虹の勇者とならん」というホウオウに関する言い伝えを聞かされる。
いつの間にかサトシの影に潜んでいた、謎のポケモン・マーシャドーに導かれるようにして、ホウオウが住むテンセイ山を目指すサトシたちだったが、そこに強敵が現れる。
ふたりはホウオウにたどり着くことができるのか!?
旅立ちの日に誓った約束を果たすため、今、ふたりが「本当のパートナー」になるまでの冒険が始まる!出典:©Pokémon ©1998-2017 ピカチュウプロジェクト『ポケモン映画 プレイバック・ザ・ヒストリー』より
■ 主題歌
OP「めざせポケモンマスター -20th Anniversary-」歌:松本梨香

ED「オラシオンのテーマ 〜共に歩こう〜」歌:林明日香




第8位『結晶塔の帝王 ENTEI』

結晶塔の帝王 ENTEI出典:©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ©2016 ピカチュウプロジェクト「ポケモン映画公式サイト」結晶塔の帝王 ENTEIより2000年に公開された『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』は、劇場版第3弾作品。TVアニメでは「ポケットモンスター」ジョウト編が放送されていた時期で、ゲーム「金・銀」のマイナーチェンジ版「クリスタル」の発売を控えていた時期です。(時系列ではTV本編154話~165話までの間の物語)。

ゲストキャラクターである少女・ミーの妄想や夢をなんでも実現してしまうというファンタジー要素が盛り込まれたメインストーリーに、共に冒険をしてきたタケシやカスミの活躍、サトシのピンチに助けに来たリザードンなどなど様々な要素を散りばめられながらも、とてもバランスよく仕上がっているのが印象的。

「親子の絆」としてサトシとミー、サトシの母、エンテイの思いに重点を置いているので、子を思うがゆえの親心やひとりぼっちのミーの心情など、大人の方がグッとくる言葉やシーンが多かったように思います。

同時上映されていた『ピチューとピカチュウ』も暖かくほっこりするお話で、ピカチュウ目線の小さな大冒険は可愛らしく、なによりTVシリーズでも使用されたことのある主題歌「ともだち記念日」がとてもいい!ぜひDVDをレンタルして鑑賞してみてくださいね♪

--以下公式あらすじより--

旅の途中、ポケモントレーナーの"リン"と出会ったサトシたちは、バトルで疲れたポケモンたちを休めるため、一番近いポケモンセンターのある町に向かうことに。
その町の名前は、"グリーンフィールド"。
心に安らぎを与える緑のリゾート地、のはずだった…。
グリーンフィールドの大きな館でひとり寂しく暮らす少女ミー。ある夜、行方不明になってしまった父親シュリーが残した奇妙な文字のカードを並び替えたことがきっかけで、謎のポケモン"アンノーン"が現われる。
すると、まわりはみるみる結晶に覆われはじめてしまう。
突然の結晶化におどろくサトシたちの前に現われたのは、伝説のポケモン"エンテイ"。そして、エンテイはサトシのママを結晶塔に連れ去ってしまう!
サトシたちは無事にママを連れ戻すことができるのだろうか?
愛と勇気と親子の絆を描いた、迫力のポケモンアドベンチャー!出典:©Pokémon ©1998-2017 ピカチュウプロジェクト『ポケモン映画 プレイバック・ザ・ヒストリー』より
■ 主題歌
OP「OK! 2000」歌:松本梨香
ED「虹がうまれた日」歌:森公美子
■ 同時上映
『ピチューとピカチュウ』



第7位『ボルケニオンと機巧のマギアナ』

ボルケニオンと機巧のマギアナ出典:©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ©2000 ピカチュウプロジェクト「ポケットモンスター」公式サイトより2016年に公開された『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』は、劇場版第19弾作品。TVアニメでは「XY&Z」が放送されていた時期で、物語は終盤のカロスリーグ戦真っ只中。ゲーム「サン&ムーン」の発売を控えていた時期です。

近年の映画作品では明確に子どもたちをターゲットにしていただけに、この辺りの映画は観ていないという大人世代の方は実際に多いのではないでしょうか。

この年は良映画が豊富なこともあり、興行収入的にも決して良いとは言えない結果になりましたが、スチームパンク風の魅力的な街並みを舞台に、短編映画をなくしてたっぷり描かれた展開の読めないメインストーリーとTVシリーズでも好評だった迫力のバトルシーンとのメリハリは見事で、大人でも納得のいく「説得力」のある作品でした。

というのも、これまでの映画ではどうしても劇場版作品ということもあって、幻のポケモンが規格外の能力を持っていたり、ストーリーが一つの冒険モノとしては大きくなりすぎていたのですが、実に人間的なボルケニオンを主役に、サトシが等身大の少年として活躍できる「ちょうどいいスケール」で展開されていて、予定調和感のない次の展開が読めないストーリーが、大人でも楽しめるポイントになっていたと思います。

時期的にもTVシリーズXY&Z編が終盤ということで、サトシの手持ちパーティーの強さも納得で、彼らならどうにかできるかもしれない・・・!という絶妙なパワーバランスもこの作品の持つ説得力の理由の一つかもしれませんね。
出典:©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon ©1998-2018 ピカチュウプロジェクト ©2018 Pokémon ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. 【公式】2016ポケモン映画『ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ』予告2より

--以下公式あらすじより--

旅をするサトシたちの前に、空から突然大きなポケモンが降ってきた!
それは幻のポケモン・ボルケニオン。
人里離れた「ネーベル高原」で、人間に傷つけられたポケモンたちと暮らすボルケニオンは、人間たちのことが大嫌い。
急いで立ち去ろうとするボルケニオンだが、なぜかサトシまでいっしょに引っ張られてしまう。ふたりは不思議な鎖で繋がってしまったのだ!
仕方なくボルケニオンはサトシを引きずりながら、「アゾット王国」を目指して走り始めた。
一方、アゾット王国の大臣ジャービスは、人造ポケモン・マギアナと、マギアナに宿るといわれる「ソウルハート」という未知なる力を手に入れていた。
ジャービスはその力を利用して、王国を支配しようとたくらみ、ボルケニオンは、ネーベル高原から連れ去られたマギアナを取り戻そうとしていたのだ!
はたして繋がれたままのサトシとボルケニオンは、マギアナを助け出すことができるのか?
「ソウルハート」に秘められた、本当の力とは?今、ポケモン史上最も熱いバトルが始まる! 出典:©Pokémon ©1998-2017 ピカチュウプロジェクト『ポケモン映画 プレイバック・ザ・ヒストリー』より
■ 主題歌
OP「XY&Z -movie ver.-」歌:サトシ(CV:松本梨香)

ED「ポストに声を投げ入れて」歌:YUKI



第6位『セレビィ 時を超えた遭遇』

セレビィ 時を超えた遭遇出典:©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ©2001 ピカチュウプロジェクト「ポケモン映画公式サイト」セレビィ 時を超えた遭遇より2001年に公開された『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』は、劇場版第4弾作品。TVアニメでは「ポケットモンスター」ジョウト編が放送されていた時期で、第3世代にあたるゲーム「ルビー・サファイア」の発売を控えていた時期です。

『アルセウス超克の時空へ』と同じく少年・ユキナリが過去から時わたり(タイムスリップ)をしてしまうというSF要素の強い作品ですが、ポケモンたちが育んできた自然のバランスを人間たちが破壊していくという環境問題をテーマのひとつに描いていて、自分の意図と反して自然が壊されていく様子や木々で作り上げられた恐ろしい竜、ポケモンハンターにより締め上げられ傷つくポケモンたち、そして終盤のセレビィの描写・・・。

ほかにも子どもたちにとっては、トラウマになりかねないハードな描写が多く、決して作品の雰囲気も明るく楽しいものではありません。だからこそ、大人になった今、もう一度改めてそのテーマについて考えたい作品でもあります。

--以下公式あらすじより--

セレビィと共にタイムスリップしてしまった少年ユキナリは、40年後の世界でサトシたちに助けられる。
そこにロケット団の最高幹部・ビシャスが現れ、世界征服のためにセレビィを捕えようとする。
サトシたちはセレビィと森を救うことができるのか!?出典:©Pokémon ©1998-2017 ピカチュウプロジェクト『ポケモン映画 プレイバック・ザ・ヒストリー』より
■ 主題歌
OP「めざせポケモンマスター 2001」歌:松本梨香
ED「明日天気にしておくれ」歌:藤井フミヤ
■ 同時上映
『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』



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