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圧巻のチャールストンに感動!

「グランドホテル」では、月組の”チームワーク”も強く感じました。

まず、グランドホテルの重要な小道具(というより、もはや舞台装置)、椅子。マス目に沿った緻密な移動は、かなり練習時に苦労されたようです。
グランドホテル 月組 椅子
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
宝塚歌劇GALLERY 2017年 月組公演『グランドホテル』より

誰が抜けても成り立たない、張り詰めた緊張感の中で舞台を作り上げる姿に感動しますね。

フォーメーションが見事なので「2階席から見ると、違った感動がある」という感想が多く見られたのも特徴的だなと感じます。

そして、何よりチャールストンの場面!
大勢が出演しての一糸乱れぬチャールストンは、「圧巻」としか言いようがありません。組全体のまとまり、集中力を強く感じた名場面となりました。

「グランドホテル」宝塚再演版のアレンジが作品の魅力を増す

「グランドホテル」は1989年にブロードウェイで初演され、トニー賞にて5部門で最優秀賞を獲得した作品。

宝塚では1993年の初演から、主人公を変更するなど大きな変更を加えて上演されたことでも話題になりました。

今回の再演では、トミー・チューン氏を再び迎え、新たな演出も加えられています。
グランドホテル トミー・チューン
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
月組公演『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲(ロンド)』> トミー・チューン氏会見より

そして、その宝塚版の演出こそが「グランドホテル」という作品の印象をより深めているのではないかと思います。

特に、男爵とグルシンスカヤが踊る「死のボレロ」の場面。トップコンビのダンスを生かしながら、死に向かうオットーの心情が表れた名場面となりました。
高難度のリフトは、この2人だからこその振り付けでしょう。

そして、物語のラスト。
男爵が待っていると信じてホテルを出るグルシンスカヤと、入れ替わるように回転扉から入ってくる”新しい男爵”。

新たな人生の始まりと終わりを表現した場面は、宝塚の得意分野でもあります。演出方法によっては、悲劇的に終わってしまう作品ですが、こうして未来への希望と救いを演出してくれるのが、宝塚マジック。

切ないけれど、何度でもグランドホテルを訪れたい。そう思えるアレンジが満載の再演なのです。

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