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新トップスター・珠城りょうを中心にまとまる組の力
「グランドホテル」成功の要因として、新トップスター・珠城りょうさんの活躍も忘れてはなりません。研究科9年目でのトップスター就任とあって、当初は心配する声もありました。

出典:©宝塚歌劇団 公式HP
宝塚歌劇GALLERY 2017年 月組公演『グランドホテル』より
トップスターの重責たるや…とファンが不安に思うのとうらはらに、トップスターになってからの珠城りょうさんは、のびのびとされているように見えます。
スカイステージのコーナーで、貴千碧さん・咲希あかねさんが珠城りょうさんを突撃インタビューするというコーナーがありました。
そこでは、
・いつも真面目で「しんどい」と言わないお人柄
・小道具さんや大道具さんも「珠城のためなら」と一生懸命になってくれる
・パレードはお客様への感謝の場であり、皆への感謝の場でもある
というエピソードも話されていました。・小道具さんや大道具さんも「珠城のためなら」と一生懸命になってくれる
・パレードはお客様への感謝の場であり、皆への感謝の場でもある
上級生に甘えながら、下級生に背中を見せながら、周りへの感謝を忘れず、真面目に役へと向き合う姿が、月組の要となっていることがよく分かりますよね。
カリスマ性のあるタイプのトップスターではないかもしれませんが、だからこそ、組のまとまりを強く感じるのかもしれません。珠城りょうさんのトップスターとしての魅力に、「グランドホテル」大成功の一因を見た気がしました。
「グランドホテル」の勢いそのままに、新生月組から目が離せない

出典:©宝塚歌劇団 公式HP
月組公演『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲(ロンド)』より
「グランドホテル / カルーセル輪舞曲」で多くの人の祝福の元、走り出した新生星組。
大きく変わった組の体制を不安視する声もありましたが、良い意味で期待が裏切られ、「安定」「充実」「若さ」が共存する魅力的な組となりました。
次なる舞台は、博多座公演「長崎しぐれ坂」と、美弥るりかさん主演「瑠璃色の刻」。「グランドホテル」とはまた違った月組メンバーの一面が見られそうです!
7月からは小池修一郎先生の新作ミュージカル「ALL FOR ONE」も上演する月組。新トップスターのもと、さらにチームワークを増す月組から、目が離せそうにありません。
著者:海野りんご
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