ASKA「X1」「東京」「リハーサル」ほか
■2. Be free ☆☆
2014年にファンクラブ会員に送った限定CDに、すでにデモ音源が収められていました。
≪自由になりなさい 楽になりなさい 誰かにそんな風に言ってもらいたい≫という歌詞からも、ASKAさんが苦しい境遇の中で作った曲であることが想像されます。
デモ音源の時から歌詞が一部変更され、≪僕は知らない事ばかりで≫の部分が≪僕は唇かみしめたまま≫となっています。ネガティブな精神状態の中にいながら、力強い意志が感じられる前向きな変化だと感じます。
ハモりはCHAGE and ASKAを彷彿させますね。ぜひChageさんと一緒に歌ってもらいたいです。
■3. リハーサル ☆☆
8ビートのロックサウンドの中で、ASKAさんのセンスが光るメロディーラインを随所で聴くことができます。
注目すべきは、≪虹色のサ力ナが僕の海で この目を奪うように光に跳ねる≫という幻想的な歌詞。「虹色のサカナ」とは一体何でしょうか?
ASKAさんのブログによると、この曲は「ライブ会場の空気感を思い浮かべながらリハーサルをしている時の歌」とのことです。アーティストにとってライブ会場というのは「僕の海」であり、「虹色のサカナ」とはつまり、入り乱れる照明の光に照らされた、目を輝かせている観客たちのことなのかもしれません。
ASKAさんのコンサートが再び開催されることを、多くのファンが願っています。
■4. 東京 ☆☆☆
ポップで軽快なサウンドは、1989年に大ヒットしたチャゲアスの『LOVE SONG』を思い出させます。当時ASKAさんは30歳を過ぎたばかり。声は若干変わったとも言われますが、彼の歌声の圧倒的な素晴らしさは、今でも全く変わりません。
とは言え、「東京」の移り変わりを象徴するような、≪赤いポスト少なくなって それでも人は繋がってる≫という核心的な歌詞をサラッと歌えてしまうのは、ASKAさんのおよそ60年という長い人生経験があってこそかもしれません。
■5. X1 ☆☆
「これからは『バツイチ』と言わないで「X 1」(クロスワン)と言おうよ」というコンセプトで作られた楽曲。
YouTubeで「FUKUOKA」のあとに公開されました。「FUKUOKA」と並んで、ASKAさんが多くの人に聴いてもらいたい曲だったのだと思います。
「バツイチ」の曲だと知ると、大人向け?と考えてしまいますが、≪君は大切な僕の友達 真夜中の電話も構わないんだよ≫という歌詞など、「友情」をテーマに歌った曲としても聴くことができます。ASKAさんがCHAGEさんのことを想って作った、という解釈もできますよね。
[next_heading title=ASKAさんの問答無用のかっこよさ!「と、いう話さ」「元気か自分」ほか]