ASKA「通り雨」「しゃぼん」ほか
■10. 通り雨 ☆☆☆
恋の風景が色とりどりに描き出された素敵なラブソング。今回のアルバムにはラブソングがほとんどなかったので、この曲はとても新鮮に感じます。
考えてみると、チャゲアスやASKAさんの代表曲はほとんどがラブソングですね。恋の歌を唄わせたら、ASKAさんの右に出る者はいません。
■11. 信じることが楽さ ☆
これもASKAさんが苦しい時期を乗り越えるために作った曲であるように感じますが、少し冷静な視点も見受けられますね。
≪忘れてしまった 遠い約束事を 誰に謝れば 僕はいいのか≫というファンのことを考えて書いたと思われる歌詞もあります。自分が今後どのように活動していくべきなのか、深く悩んでいた時期なのかもしれません。
■12. 未来の勲章 ☆
タイトルや≪心に残る旅をするのさ≫という歌詞からもわかるように、アルバムのクライマックスにしてとても前向きな歌となっています。Chageとの掛け合いのようなパートもあり、この曲でも再びCHAGE and ASKAのことを思い出させてくれます。
■13. しゃぼん ☆☆☆
ASKAさんの真骨頂。何か辛いことがあった時に、くりかえし聴きたくなるような楽曲。≪いま幸せですか 苦しいですか≫というシンプルな問いかけが、グッと胸を突き刺します。
そしてサビの最後、≪ああ それでも≫の叫びは真に迫るものがあり、否が応でも鳥肌が立ちます……。ASKAさんの歌手としての可能性がさらに広がったように感じました。
『Too many people』に込められたASKAさんの想い

出典:ナタリー©Natasha,Inc. ASKA ≪ASKA、赤いスーツ姿で熱唱「リハーサル」MV≫より
ASKAさんのアルバム『Too many people』の全曲を、簡単にではありますがレビューしてみました。いかがだったでしょうか?
ブログでは連日、CHAGE and ASKAの復活がほのめかされたり、新曲「オレンジの海」を制作中であることが明かされたり、何かと話題になることが多いASKAさん。
今後どのような活動をしていくのかは全くわかりませんが、コンサートなどでぜひASKAさんの生の歌声を聴かせて欲しいですね。
とにもかくにも、ASKAさんの想いが込められた傑作アルバム『Too many people』を一度聴いてみてください。きっとあなたの胸に刺さる曲が見つかるはずです。