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宝塚歌劇団の特徴の1つが、座付きの演出家が宝塚のためだけの舞台を作り上げるということ。
演出家ごとに個性があり、ご贔屓の演出家の新作が発表されると、それだけでテンションが上ってしまうファンは多いです。
中でも、次々と個性的な作品を生み出し、独特の世界観を作り上げる人気の演出家が齋藤吉正先生。
その豊かな才能から生み出される作品は、お芝居にしてもショーにしても非常にクセが強く、賛否両論を巻き起こしながらも、ファンの心を捉えて離しません。
今回は、演出家・齋藤吉正先生にスポットを当て、その鬼才ぶりをご紹介したいと思います。
異色の経歴?まずは齋藤吉正先生のプロフィールをご紹介
齋藤吉正先生は、東京農業大学農学部を卒業後に宝塚歌劇団に演出家として入職した異色の経歴の持ち主。学生時代は舞台関する経験が一切なく、イチから演出家像を築いていきました。1999年に宙組バウホール公演「TEMPEST」で演出家デビュー。

大劇場デビュー作の「BLUE・MOON・BLUE」は今となっては伝説の作品で、当時としてはかなり挑戦的な内容でした。

斎藤先生の作品の特徴は、常に”特盛り”のサービス精神。
お芝居でもショーでも組子への愛が十二分に溢れ、ぎゅうぎゅうに詰め込まれているのです。そのエネルギーに圧倒されますが、気がつくと繰り返し見てしまっている…というのが齋藤作品の怖いところ。
具体的に、どのような特徴があるのか、お芝居とショーそれぞれに分けて掘り下げていきましょう。
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"ファンの”観たい”を具現化する、多彩なお芝居作品"
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