95期の期待のルーキー朝美絢さん・月城かなとさんがトレード組替え!!
月組の朝美絢
新人公演2回主演、2015年にはWキャストにてバウワークショップ公演「A-EN」の主演も務めています。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 月組公演 『A-EN(エイエン)』より
朝美さん演じる学園一のイケメンがプロムに出る冴えない容姿とガラスのハートの女子のために、ひと肌脱ぐというストーリーは現在でもファンの間で語り継がれるほどインパクトがありました。
しかし朝美さんの魅力はそれだけではありません。
「アーサー王」でのランスロットのようなその誰がみてもハッとするイケメンオーラとスタイルに演技に対する真摯な取り組み方と、音楽学校の時代から同期をまとめていたという人望があります。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 月組公演 『アーサー王伝説』より
また最近になってそのイケメンオーラにさらに「妖しい色気」という武器まで加わります。
トップスター龍真咲さんの退団公演「NOBUNAGA」では、森蘭丸とそしてなんと信長を誘惑するくの一胡蝶、つまり娘役にも挑戦してその妖艶な姿の朝美さんにファンは歓喜しました。
宝塚の娘役は、たいてい男役を立てるために「可愛い」、「つつましやか」が基本にあるのですが、そのためセクシーでいて、妖艶な悪女などの女性を演じるのは不得手なひとが多いもの。
そこで重宝されるのが、男役一時的に演じる娘役となるわけですが朝美さんのきゃしゃなスタイルがそんな女役にピッタリだったということなのでしょう。
雪組の月城かなと
同じく95期生。
新人公演主演3回、2015年バウホール公演「銀二貫」主演。
月城さんは、和物を得意とする雪組で宝塚における日本物を自らが継承していきたいとインタビューで意気込みを語っていたほど実は熱い情熱の持ち主。
芝居と歌の確かな実力で彼女が本格的にブレイクしたのは「るろうに剣心」で悲運のキャラクター四乃森蒼紫を演じてからといえます。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 雪組公演 『るろうに剣心』より
元々コミックのファンだった人たちをまったく未知のジャンル「タカラヅカ」に引き込んだ雪組。その原動力の間違いなくひとりといって間違いありません。
学生時代は将来英語に関わる職業に就くことを考えていた彼女が、タカラジェンヌを目指したのはやはり雪組の朝海ひかるさんの舞台を観て衝撃を受けたからだそう。
クールビューティという印象が強い月城さんですが、最近では「ローマの休日」でのテンション高く恋するラテン系美容師役でまた違う一面をみせてくれました。
95期ブームの寵児となったふたりの今後は?
出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ RISING STAR GUIDE 2017より
個人だけでもひときわ人気の高い95期生たちがそれぞれ組を替わっていくいわゆるシャッフル異動があるのではないかという予測はファンの間でもひそかにされていましたが、今のところはこのふたりのみにとどまっています。
組替えの意義はむしろ行われた後にそのスターがどんな役付きをし、イメージチェンジを図れるかにかかっているといってもよいでしょう。
また実力の底上げのために、またさらに上の番手をつけてもらうなどの元の組では難しいステップアップができるメリットもあります。
これから異動になる組で朝美さんと月城さんがどんな違った輝きをみせてくれるのか、ますます目が離せなくなりそうですね。
筆者名:seikacat