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星組新トップコンビ就任までの道のり
紅ゆずるさん・綺咲愛里さんは、2人とも星組育ち。満を持してのトップコンビ発表は、ファンとしては驚きよりも安心・祝福の気持ちが強く現れるものでした。
2008年にスカピンで新人公演初主演して以降注目を集め、星組の2番手スターとして長く経験を重ねた紅ゆずるさん。

(c)宝塚歌劇団
新人公演の主演こそ1回ですが「メイちゃんの執事」「ジャン・ルイ・ファージョン」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」と主演公演の経験は豊富です。また、2014年には「風と共に去りぬ」にて全国ツアー公演主演。宝塚の顔として、全国に存在感を発揮しました。2014年に関しては、体調不良で宝塚舞踊会やタカラヅカスペシャルを休演し、心配する声もありましたが、2015年以降はその心配を吹き飛ばすほどの大活躍!北翔海莉さんをトップスターに迎えてからは、より一層のびのびと舞台を楽しんでいるかのようでした。
紅ゆずるさんといえば、CSの番組で生まれた名ユニット「紅5」も忘れられません!宝塚のイメージを払拭するような紅5の活躍でファンを増やしたことは間違いないでしょう。だからこそ、2016年に組を超えて紅5が集結したディナーショーが実現した時は、大興奮でした。
正統派の男役としての舞台への真摯な取り組み方と、生粋の関西人としての破天荒さが絶妙に両立しているところが、舞台人・紅ゆずるの面白さであり、唯一無二の魅力なのです。
2番手期間が長いからこそ、引き出しの数は無限大に広がっています。今後はトップスターとして、一層輝きを増すことでしょう。
綺咲愛里さんは、星組に配属後早くから娘役スター候補として活躍。

(c)宝塚歌劇団
2014年に「The Lost Glory」で新人公演初ヒロインを射止め、「黒豹の如く」「ガイズ・アンド・ドールズ」と新人公演のヒロイン経験は全3回にのぼります。お人形さんのようなスタイルとチャーミングさで注目を集めますが、お芝居や歌唱力には伸びしろを期待されていた存在。しかし、外箱公演でヒロインを経験したことにより、殻を打ち破った印象があります。
その作品が、紅ゆずるさん主演の「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」。初めての相手役が、トップコンビの相手役になるなんて、とてもロマンティックですよね。映像化されないのが悔やまれるので、ぜひトップコンビとしての2人でもう一度作り上げてほしい作品です。
これからは、紅ゆずるさん・綺咲愛里さんが2人で星組の歴史を築いていくことになります。どのようなカラーの組になるのか、どのような作品が生まれるのか、非常に楽しみですね!
紅ゆずる&綺咲愛里の初々しい胸キュンエピソード
トップコンビといえば、2人のエピソードに胸キュンすることを楽しみにしているファンも多いのでは?紅さん・綺咲さんも、既にいくつもエピソードをお持ちです。
その中で、スカーレット・ピンパーネルに関するものを1つご紹介しましょう。

(c)宝塚歌劇団
スカピンのポスター撮影時のこと。
マルグリットのつり眉を表現するためには、自眉の位置がだいぶ異なるという点に悩んでいた綺咲さん。「いざとなったら、剃ります!」と言うものの、メイクのCHIHARUさんも「メイクで何とかしよう」と提案。「眉毛がなかったら怖いですよね…」と不安になる綺咲さんに、紅さんがかけた一言は…
「眉毛がなくなっても、好きやで」
なんという愛の言葉でしょう!まるで少女漫画の世界。
さすが、宝塚。さすが、紅ゆずるさん!このエピソードを聞いた後に、スカピンのポスターを今一度見返して見てください。2人の愛を感じられます。
(エピソード出典:綺咲愛里さんのお茶会、歌劇1月号より)
これからも2人からはたくさん胸キュンエピソードが生まれる予感がしますね。
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"紅ゆずる&綺咲愛里のこれからの星組に期待するもの"
"紅ゆずる&綺咲愛里のこれからの星組に期待するもの"
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