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硬派な新聞記者から昭和の頑固親父まで、多才な役をこなす俳優の堤真一さん。歳と共に渋みが加わり、さらに役者として魅力が増しています。2013年には一般女性と結婚。長女も誕生し、プライベートも充実している様子です。


今回は、ドラマから映画まで数多くの当たり役を演じてきた堤さんの出演作の中でも、映画にスポットを当て、堤さんの代表作についてご紹介します。

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主演デビューの年・1996年

1984年にJAC養成所研修生の第1期生として入団。以降長い下積みを経て、1996年にテレビドラマ『ピュア』で初主演を飾りましたが、映画の方も同じ1996年に初主演を射止めています。

作品名は『弾丸ランナー』。『うさぎドロップ』『蟹工船』などの作品を手がけたSABUさんの監督デビュー作でもあります。

堤さんは、山根組のチンピラ・武田一男を演じました。組長が刺客に殺され、守れなかったことを悔やんで街をさまよっていたとき、麻薬取引の客であった相沢(演・ダイアモンド☆ユカイさん)と、相沢の勤めるコンビニで万引きをした安田(演・田口トモロヲさん)に出くわし、二人の追いかけっこに巻き込まれる役です。『弾丸ランナー』のタイトル通り、ひたすら追いかけたり追いかけられたりを繰り返す疾走感満載のストーリーに乗り、凄みを利かせたチンピラを好演しています。


弾丸ランナー



ブレイクの年・2005年

堤さんが一気にブレイクした年が2005年です。コンスタントに映画出演のある彼ですが、2005年には『ローレライ』、『フライ,ダディ,フライ』、『姑獲鳥の夏』、『ALWAYS 三丁目の夕日』という計4本の映画に出演。うち『フライ,ダディ,フライ』、『姑獲鳥の夏』の2本が主演、残りの2本も準主役級という活躍ぶりでした。

中でも『ALWAYS 三丁目の夕日』で演じた小さな自動車修理工場「鈴木オート」の店主・鈴木則文は、代表作ともいえる当たり役となりました。短気だが人情味に溢れ、誇りを持って仕事に打ち込む好人物を演じたことで、同年出演した『フライ,ダディ,フライ』と合わせ、「子持ちのおじさん」という役どころまで幅を広げた作品ともいえます。

『ALWAYS 三丁目の夕日』の鈴木則文役で第29回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞の他、国内映画賞の助演男優賞部門を多数獲得し、名実ともに日本を代表する俳優のイメージを印象づけました。

ALWAYS 三丁目の夕日



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