10月31日(木)に刊行した作家・呉勝浩(ご・かつひろ)氏の最新小説『スワン』。
発売直後から、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、多くのメディアで紹介され、この度4刷重版が決定した。人気ミステリー作家たちが声をそろえて絶賛する、そのコメントを紹介する。
作品の「構築性」と文章の「圧」に
押し倒されてしまいました。
お見事です!
――有栖川有栖
巨大ショッピング・モールで起こった
無差別殺傷事件を題材に、
生き残った被害者の心の傷に
真正面から向かい合った意欲作。
一気読み。
――佐々木譲
読者としては大喜びで、
同業者としては歯軋りしながら読みました。
悔しい!
――芦沢央
呉さんの作品といえば
なんの気配も感じさせず
背後からブッ刺すような衝撃が持ち味。
そして過去最好の主題と出合った!
どんでん返しとか正義と悪とか
意外な真相とかはありふれた文句だが、
ここまで執拗にやり尽くせるのは呉さんだけでは……。
最も“らしく"、かつ“ならでは"の傑作。
――今村昌弘
よかった。
設定も謎も構成もキャラクターもいい
(主人公の強さを尊敬する)。
ぐいぐい読めるおもしろさがあると同時に、
読みながらも読み終わった後も
考えさせられる本だった。
呉勝浩の時代がくる。
――織守きょうや
今、話題になってる
呉 ナントカさんの
ス ナントカって小説を
わりと前に読んでて、
まじすごかったというか、面白いだけじゃなくて、
テーマの深め方とか題材との向き合い方とか
こんなもん書かれたらたまんねえよ
今年NO1だろと思ったけど、
もう売れてるらしいし単純に悔しくて
死にそうなので紹介しない。
―—葉真中 顕
※順不同、敬称略
呉勝浩『スワン』について

知っているのだろうか。
事件のさなか、わたしと彼女がとった行動を――。
【あらすじ】
巨大ショッピングモール「スワン」で起きた無差別銃殺事件。死者21名を出した悲劇の渦中で、高校生のいずみは犯人と接しながら生き延びた。しかし、同じく事件に遭遇した同級生・小梢により、次に誰を殺すか、いずみの指名によって犯行が行われたという事実が週刊誌で暴露される。被害者から一転、非難の的となったいずみ。そんななか、彼女のもとに招待状が届く。集められたのは事件に巻き込まれ、生き残った5人の関係者。目的は事件の中のひとつの「死」の真相をあきらかにすること。その日、本当に起こったこととはなんだったのか?
◆文芸WEBマガジン「カドブン」で試し読み配信中
第1回:https://kadobun.jp/serialstory/swan/dcluh04nb6gc.html
※全16回
【書誌情報】
『スワン』
著者:呉 勝浩
発売:2019年10月31日(木)※電子書籍同日配信
定価:本体1,700円+税
装丁:坂詰佳苗
頁数:384頁
体裁:四六判上製
発行:株式会社KADOKAWA
初出:「カドブンノベル」2019年9月号
https://kadobun.jp/
ISBN:978-4-04-108639-1
詳細ページ:
https://www.kadokawa.co.jp/product/321905000425/
@swan_1031
【著者紹介】呉勝浩(ご・かつひろ)

1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞。他にも吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞の候補になるなど、話題作を発表し続けている。著書に『ライオン・ブルー』『ロスト』『蜃気楼の犬』『マトリョーシカ・ブラッド』『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』『バッドビート』がある。
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◆芦沢央×呉勝浩 白熱対談【前編】
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