志村貴子初BL!「起きて最初にすることは」がアツい!
今年で漫画家としてデビューして19年目となる志村貴子。これまでにも数多くの作品を生み出してきました。
そんな彼女が2015年に発表したのがBL作品である「起きて最初にすることは」。
2015年に単行本として発売されるやいなやすぐに話題となり、2016年3月にはドラマCDも発売。そんな今が旬の作品「起きて最初にすることは」を大特集しちゃいます!
数々のヒットを生み出してきた志村貴子がついにBL初挑戦
「敷居の住人」で漫画家デビューを果たし、その後も「放浪息子」や「青い花」など数多くのヒット作を生み出してきた志村貴子。
最近では、虚淵玄が脚本を務めた人気アニメ「アルドノア・ゼロ」のキャラクターデザインを務めたことが記憶に新しい人も多いはず。
2016年も、あさのあつこ原作のノイタミナアニメ「バッテリー」にてキャラクター原案を担当することが決定し、その活動の幅を広げています。
そんな志村貴子が満を持して挑戦したBL「起きて最初にすることは」は、2013年にアンソロジーとしてまとめられた「不憫BL」の作品の一つでした。
その後、作品単体で人気を集めて、2015年に新規エピソードも含めた「起きて最初にすることは」のみの単行本が発売。そして、2016年にはドラマCD化までされました。
「起きて最初にすることは」のあらすじとは
親同士の子連れ婚によって出会い、新しく兄弟となった兄の公崇(きみたか)と、公崇より2歳年下の弟、夏央(なつお)。
成績優秀な公崇は夏央に勉強を教え、夏央も次第に「おにいちゃん」と公崇を慕うように。血はつながっていなくても、二人は本物の兄弟のように仲良しだったはずだった…あの出来事が起こるまでは。
ある日、夏央は兄が自室に男性を連れ込んでいるのを目撃してしまう。公崇は男性が好きだったという衝撃の事実を目の当たりにしてショックを受けた夏央は、それ以来兄を軽蔑し拒否するように。
夏央に学校で自分がゲイであることを言いふらされてしまい、ついには退学まで追い込まれ、ニートになってしまった兄の公崇。しかし、そんなひどいことをされても公崇は夏央が大好きで仕方がない!!
男子高生という思春期真っただ中の不安定な心情を持つ夏央と、ある意味変態ともいえるほどに夏央が好きな公崇の絶妙な日常を丁寧に描いたのが「起きて最初にすることは」。
兄を拒否し続け、暴言を吐き続ける夏央は本当に兄を拒絶してしまったのか!?他のBL作品とは一味違うストーリー展開に目が離せません。
ドラマCD発売!気になるキャストは?
2016年3月25日に発売されたのが「起きて最初にすることは」のドラマCD。
兄の公崇を演じるのは、あんさんぶるスターズ!や刀剣乱舞、ツキウタ、B-Projectなど、出演した女性向けプロジェクトが立て続けにアニメ化が決定し、2016年4月からは「僕のヒーローアカデミア」にも出演するなど現在様々な作品に引っ張りだこの若手声優・増田俊樹。
一方、弟の夏央を演じるのはソード・アート・オンラインのキリト役で一躍有名となり、2016年は声優アワード主演男優賞も受賞した実力派声優・松岡禎丞。
巷では、二人とも作品にぴったりの配役と言われているようです。
こちらのCDは、アニメイトやステラワースなど、店舗によっては先着で様々な特典が用意されているよう。気になった方は特設ホームページをチェックしてから購入することをオススメします!
「起きて最初にすることは」不憫だけど癖になる!
衝撃の事件のあとから起こる、夏央によるやりすぎとも思える公崇への拒絶反応の数々はまさに不憫にも程があるほど。
原作の途中までは、これは本当にこの後BLになるのかとドキドキな展開が待ち受けていて、これは果たして恋愛なのかと疑問をもつかもしれません。
でも、読んでいくうちにやっと変化していく夏央の心情の変化に、あなたもきっとこの作品の虜になるはず!
ハッピーエンドが最初から見えているわけではない切なさ。志村貴子にしか書けない、ちょっと歪んだ愛の形「起きて最初にすることは」。あなたもぜひ読んでみては?
[amazonjs asin=”4799725580″ locale=”JP” title=”起きて最初にすることは (シトロンコミックス)”]