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こんな行為も禁止されています
100年の歴史の中で作られた観劇マナーの中には、一見OKと思われるけどNGとされている行為も存在します。例えば宝塚歌劇では2009年1月から、タカラジェンヌへの「花の贈り物」の受け取りを断っています。好きなタカラジェンヌに自分の気持ちを送りたいなら、ファンレターで表わすのがよいでしょう。
そして映画館などと違って、上演中の飲食も禁止されています。ただし、開演前、終演後の飲食は許可されています。
その他、他の観客への迷惑になるので、私語や音を立てる行為は禁止されています。そして後ろの席にいる観客が見れなくなるという理由で、前のめりになることが禁止されています。

入り待ち、出待ちにおけるマナー
マナーを守るべき場所は、何も劇場内だけに限られたものではありません。開演前か終演後の、劇場に出入りする女優を見るために劇場の付近で待つ、いわゆる入り待ち、出待ちをしている宝塚ファンが数多くいます。こういった入り待ち、出待ちは基本的には迷惑行為なのですが、完全に取り締まることは現実的には不可能です。そのため、宝塚歌劇の場合は「特定の場所で」、「声をかけず、見るという目的のみで」というルールの下で、入り待ち、出待ちが許可されています。

宝塚ファンは他の劇場のファンに比べてマナーが非常に良いという声が多いです。日本のライブなどにはファンのマナーの悪さが問題視されているものが決して少なくないですが、全員で最低限のマナーを守るからこそ、全員で最大限楽しめるということを、宝塚ファンの方々の観劇マナーを律儀に守る姿は教えてくれます。
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