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宝塚には“男役10年”という言葉があります。

男役が様になり一人前と認められるまで、最低10年は必要、という意味。

それだけ男役を極めるのは大変、ということです。

実際トップスターに抜擢されるのは、12年から13年目が多い印象ですが、人事やタイミングなどによってはそれ以降になることも度々…。

そこで今回は、入団16年目以降に就任したいわゆる“遅咲きのトップスター”たちをご紹介します。

蘭寿とむ

蘭寿とむ出典:©宝塚歌劇団 花組公演『ファントム』より
1996年に初舞台を踏んだ元花組トップスターの蘭寿とむさん。音楽学校入学から入団後の最終試験まで首席をキープし続けた82期の期待のスターとして、若手の頃から数々の役柄に抜擢されてきました。

そんな蘭寿とむさんがトップに就任したのは、2011年。研究科16年目での就任となりました。

もともとダンスが上手く、情熱的な色気が魅力だった蘭寿さん。トップになってからは『オーシャンズ11』や『CONGA!!』など代表作を残しています。


霧矢大夢

霧矢大夢出典:©宝塚歌劇団 月組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』より
1994年に初舞台を踏んだ霧矢大夢さんは、80期の首席入団者。1996年には入団3年目で新人公演の主演に抜擢。

1999年月組公演『ノバ・ボサ・ノバ』の新人公演主演は、あまりの技術の高さに今でも“伝説の新人公演”として語り継がれています。

病気などの影響で一時期休演なども経験している霧矢さん。しかし、瀬奈じゅんさんのトップ時代をしっかり支え、研究科16年目となる2009年12月に月組トップスターに就任。


安蘭けい

安蘭けい出典:©宝塚歌劇団 星組公演『さくら』『シークレット・ハンター』より
1991年に初舞台を踏んだ安蘭けいさんは、77期生。初舞台後雪組に配属され新人公演も4度主演を経験しています。

男役としては小柄なタイプでしたが、とにかく安蘭けいさんの魅力は歌!二番手時代、『王家に捧ぐ歌』で女役のアイーダ役も経験しています。

そんな安蘭けいさんがトップに就任したのは、研究科16年目の2006年でした。

同期の春野寿美礼さんや朝海ひかるさんに比べてトップ就任は遅かったものの、相手役の遠野あすかさんとの相性も良く、『赤と黒』や『スカーレットピンパーネル』などの代表作を残しています。


紫吹淳

紫吹淳出典:©宝塚歌劇団 月組公演『大海賊-復讐のカリブ海-』『ジャズマニア』より
現在バラエティー番組などで大活躍の紫吹淳さんも研究科16年目でトップスターに就任した遅咲きタイプ。

紫吹淳さんが二番手だった当時、各組二番手、三番手のスタークラスが全員専科に組替えするという新専科制度が行われ、人事がカオス状態に…。

しかし、紫吹さんの濃厚な男役芸は、上級生になることでより洗練され磨かれた、と言ってもよいでしょう。遅咲き万歳!


香寿たつき

香寿たつき出典:©宝塚歌劇団 星組公演『花の業平』『サザンクロス・レビューII』より
紫吹淳さんの同期の72期生・香寿たつきさんも、トップ就任は16年目。

相手役の渚あきさんも14年目での娘役トップ就任ということもあり、大人なコンビとして話題になりました。

香寿さんと渚さんの星組トップ就任が決まった時は、ヅカファンみんなが“良かったねぇ”と親心で祝福したはず。


壮一帆

壮一帆出典:©宝塚歌劇団 雪組公演『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』より
壮一帆さんは、蘭寿とむさんと同期の82期生。蘭寿とむさんトップ就任時は、2番手を務め、“今後の花組人事はどうなるんだ?”とモヤモヤしたファンが多数。

しかし、研究科17年目となる2012年に雪組で見事トップに就任。

同じく娘役としては遅い就任となった愛加あゆさんとのコンビは“えりあゆ”と呼ばれ、卒業した今もファンが多くいます。


大空祐飛

大空祐飛出典:©宝塚歌劇団 宙組公演『カサブランカ』より
元宙組トップスターの大空祐飛さんは、研究科18年目でトップに就任した超超遅咲きタイプ。下級生の頃は、可愛らしいけど少し頼りない印象だった大空さん。

月組時代、同期のトップスター・瀬奈じゅんさん、下級生の2番手・霧矢大夢さんに次ぐ3番手ポジションだったため、当時、大空祐飛さんがトップになれるとは、誰も思っていなかったのではないでしょうか。

まさに逆転ホームランですよね!トップに就任してからは、大人の役が似合うダンディーな男役として活躍し、多くのファンを魅了しました。

北翔海莉

北翔海莉出典:©宝塚歌劇団 星組公演『ガイズ&ドールズ』より
前星組トップスターを務めた実力派男役・北翔海莉さんも研究科18年目でトップに就任した遅咲きです。

北翔海莉さんといえば、音楽学校入学時は成績が最下位だったことも有名。そこから努力を重ね、入団時には39人中10番と大幅に成績アップしています。

月組下級生時代は、爽やかなビジュアルと伸びやかな歌声で注目を集め、若手スターとして活躍。その後宙組に組替えし、大和悠河さん大空祐飛さんトップ時代は3番手を務めました。

しかし、2012年7月に専科移動が発表。ひょっとして北翔さんはもうトップにはなれないの?3拍子揃った実力が仇になった?と心配した方も多かったのではないでしょうか。

最近は一昔前のスター専科とは違い、専科からトップスターに返り咲くのがかなり難しい状況になっています。

そんななか、2015年に星組のトップスターに就任。相手役の妃海風さんとのゴールデンコンビで人気を博し、一時代を築き上げました。

北翔海莉さんの宝塚人生は、まさに波乱万丈ですよね。


魅力たっぷりな遅咲きのスターたち

蘭寿とむ出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ『蘭寿とむコンサート「“R”ising!!」(’10年宙組・バウ)』より
こうしてみると遅咲きのトップスターたちは、実力派や個性派ばかり。長年培ってきた男役芸がトップになって開花した!と言ってよいでしょう。

また、“努力はいつか報われる”ということを身をもって教えてくれている気がします。ファンとしても勇気づけられますよね。

ぜひ、宝塚観劇の際は、ベテランのスターたちにも注目してみてください♪

著者:nanami

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