17,311 views
宝塚歌劇を華やがせるお衣装たち ~男役編~
男役編 第5位! 『エリザベート』トートの登場の衣装
宝塚歌劇の『エリザベート』は架空の存在である「死」に人格を与え、トートと役名を付け、主人公として描いています。トートは黄泉の国の帝王。黒やグレーなど、ダークな色を基調とした衣装はスタイリッシュだったりゴージャスだったりと色々です。演じる役者さんに合わせて、毎回、様々な衣装が作られているようです。

その中でやはり一番注目なのが登場シーンのゴージャスな衣装。大きな羽を背負っており、手には大きな剣を持っています。あの大きな衣装を着こなし、カリスマ性を漂わせられるのはやはりトップスターの技と言えますよね。
男役編 第4位! 『王妃の館』北白川右京のスーツ姿
ちょっと外したところで、『王妃の館』北白川右京のスーツ姿はいかがでしょうか?『王妃の館』は2017年に宙組で上演されたコメディタッチのミュージカル。現代の日本人が海外ツアーでフランスを訪れるのですが、そのツアーにはちょっとした秘密が。そしてなぜかルイ14世が現れ…というちょっと不思議なストーリーでした。
当時の宙組トップスター朝夏まなとさんが演じたのは、ちょっと癖のある作家・北白川右京。登場シーンは派手なピンクの衣装で登場し、観客の度肝を抜きました。

朝夏さんのスタイルだからこそ着こなせた衣装で、あの格好で登場してくるから成立する宝塚歌劇ってやっぱりすごいと感じさせられます。
男役編 第3位! 『王家に捧ぐ歌』ラダメスの衣装
2003年に湖月わたるさんトップ時代の星組で上演されて好評となり、2015年朝夏まなとさんトップお披露目公演として宙組で再演されました。
主人公ラダメスは、最初は武将ですが、エジプトの将軍に任命されます。将軍になりエチオピアの王を捕らえ、ファラオに差し出し平和を歌う1幕のラストシーンの衣装がとにかくキラキラ。ファラオの娘のアムネリスもかなりゴージャスですが、ラダメスも王者の風格!
とびきりの豪華さは、やはり宝塚ならでは!ですね。
男役編 第2位! 軍服
『ベルサイユのばら』に始まり、様々な作品で披露されている男役の軍服姿。あれほどまで美しい軍服姿は宝塚歌劇でしか観ることができません。

ベルばらのオスカルの白い軍服、アンドレの軍服などが特に美しいものですが、最近では2017年『神々の土地』で、男役が真っ赤な大階段にロシア帝国の軍服姿でずらりと並んで踊るシーンが壮観でした。

また、軍服での群舞と言えば、エリザベートのフィナーレの男役のダンスもカッコ良く、宝塚のエリザベートの名シーンの一つとなっています。

男役編 第1位! 黒燕尾
そしてやはり外せないのが黒燕尾!!!
男役の正装スタイルとも言える黒燕尾ですが、男役による黒燕尾服の群舞は宝塚でしか観られないものです。

着こなし方も難しいようで、やはり上級生やスターともなると、着るだけでキリリっとキマります!
黒燕尾服が男役の正装として定着したのが、故・大浦みずきさん時代のことだったように思います。

そこから受け継がれ、黒燕尾服を着こなせるかどうかは男役の条件の一つとなっています。黒燕尾の男役群舞は宝塚名物です。
願わくは毎公演、黒燕尾服シーンを観たいですよね!
宝塚の舞台に欠かせない華やかな衣装を着こなすのがスターの条件の一つ!
衣装を見ることも、宝塚観劇の楽しみの一つ!そしてスターはどんな衣装が来ても素晴らしい着こなしを見せてくれます。
今後の観劇時には、これまで以上に衣装に注目してはいかがでしょうか?
著者:すみれ文案
※ランキング順位は筆者の主観によるものです。
ご参考としてお楽しみください!
1 2
2 / 2