トレタメ

23,159 views


男装の麗人の「声」のつくりかた

男役の太く凛々しい、それでいて艶のある力強い声。思わず聞き入ってしまう魅力的な声ですよね。彼女たちが男性の声になりきるための練習法に、大きな声を出すことで何度も喉を潰すことで段々と声質を低くしていく方法や、普段から低いトーンで話すことを心がけ、男性になりきることを意識し続けた結果として役を演じることを重ねていくにつれて次第に低く太い声に変化していくのが感じられた、といった体験談があります。




宝塚歌劇団という超難関を突破して演じることを勝ち取った彼女たち。数え切れないほどの稽古を重ねてあのような声を作り上げていくのですね。

宝塚・男役



男装の麗人の「声」をつくりあげるもの

彼女たちが男役を演じるにあたってかかせないのが、男性の観察。朝一番にジョギングする男性の手の振り方、脚の運び方など細かい動作までよく観察していたというエピソードがあります。男性の所作と照らし合わせながら役をつくり上げていくのですね。男性と女性ではもともと筋肉のつくりが違うので、動きの一つ一つに男性らしさ、女性らしさが現れてきます。







また彼女たちは男性らしい格好を普段着として着ることから、身につけるものから男性目線で選び、着こなすことでも男性らしさを意識しているのですね。

宝塚・男役


女性である彼女たちが男役を演じるにあたって、女性である自らのフィルターを通して男性を見詰め、そしてそれを自らのものにしていく。女性ならではの繊細かつ華麗な所作・そして艶のある美しい声。こういった彼女たちの日頃からの弛まない心掛けの積み重ねの成果が宝塚ファンを惹き付けているのですね。

1 2

2 / 2

この記事をみんなにシェアする

塚っ子お役立ち情報の最新記事

特集記事

気になるエンタメ情報を調べる!

トレタメライター募集中!