4つの組を経験して組長に就任した名教育者・梨花ますみさん

2015年12月12日

梨花ますみ

5つある宝塚それぞれの組には、特徴があります。人気の演目の中には、特定の組でしか上演されないものもあるほどです。

そして組の配属についてもひとつの組にずっと在籍するタカラジェンヌもいれば、組替えによっていくつかの組を渡り歩くタカラジェンヌもいます。

ここでご紹介する梨花ますみさんは、いくつかの組に渡って舞台を経験してきたタカラジェンヌに属します。

それだけに幅広い演技力を誇るタカラジェンヌでもあるので、今日までのキャリアを積み上げてきた興味深いプロフィールを振り返ってみましょう。
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副組長、組長を歴任して宝塚歌劇団の舞台を支える名教育者

梨花ますみさんは、1981年に入団した67期生です。同期には真矢みきさん涼風真世さん黒木瞳さんなど、退団後も大活躍をしている人たちがいます。初舞台は『宝塚春の踊り』で、その後月組に配属されて数々の舞台を経験した後、1996年には月組の副組長に就任します。

チームワークをとても重視する宝塚。良い舞台を創りあげるためにチームワークを演出する組長や副組長は、まさに縁の下の力持ち的な役割、存在です。1999年には北京・上海公演メンバーに選抜されるといった活躍をした上で、2000年には花組に組替え。この花組でも副組長に就任します。そして2007年には専科に異動、2012年に雪組に組替えして、ここでは組長に就任しています。

この経歴から梨花ますみさんが演技力に優れているだけでなく、組をまとめ上げて後輩タカラジェンヌの指導に優れているのがよく窺えますね。

梨花ますみ

宝塚にとって、まだまだ梨花ますみさんは必要な存在

月組、花組、専科、雪組という4つの組で経験を積んできた梨花ますみさんだけに、その演技力の幅はピカイチ。

ベテランならではの演技で舞台を締める役割を担う重鎮のような存在です。梨花ますみさんという存在が舞台の上にあるからこそ共演者は安心して自分の役柄に専念できて、さらに舞台の深みが増しているといっても過言ではないでしょう。

雪組の組長に就任して以後も様々な舞台に立ち、重要な役をこなし続けている梨花ますみさん。

宝塚には、まだまだ梨花ますみさんの存在が必要です。