突如現れた謎のヴィジュアル系バンド「The THIRTEEN」、その正体に迫る!

トレタメ

2016年3月7日、「The THIRTEEN」という血塗られたロゴと、カウントダウンタイマーだけを掲載した謎のオフィシャルサイトがオープンしました。

そしてその13日後、タイマーがゼロとなり……謎に包まれたヴィジュアル系バンド「The THIRTEEN」の始動が大々的に公開されたのです。

The THIRTEEN

そこで公開された映像は、赤と黒をメインにしたダークで刺激的な色彩の映像と、重くヘヴィなラウドロックサウンド。

13日間タメてから、一気に解放するかのようにこの攻撃的なロックサウンドを公開することで、この謎のバンドはヴィジュアル系ファンの心をわし掴みにしてしまいました。

またその電撃的公開に合わせて、3月21日から渋谷109フォーラムビジョンにて楽曲「CHAINSAW」のスポット放映も行われ、こちらも好評をはくしました。

そんなThe THIRTEENですが、バンドを構成する中心メンバーはボーカルの「真緒」とギターの「美月」の二名で、ベースとドラムはサポートメンバーが入っています。

この「真緒」「美月」の二人は、ともに2015年9月21日に10年間にもわたる活動を休止した人気ヴィジュアル系バンド「Sadie(サディ)」のメンバーです。

The THIRTEEN

そう、The THIRTEENは惜しくも休止したSadieの「真緒」「美月」の新たなプロジェクトだったのです。そしてSadieの音楽性は、その一部をThe THIRTEENにも引き継がれています。

●Sadieの音楽性とThe THIRTEENの音楽性

Sadieはバンド名が「sad(悲しみ)」からつけられた、という経緯からも分かるように、攻撃的でどこか悲しげな音楽を演奏するメタル・ハードロックバンドでした。

Sadie

歌詞もまたどこか哀愁を帯びたものや、痛みや恐れを歌い上げるものが多く、そんな悲しみをファンと共有していくようなバンドと称されていました。

そんな悲しみ、苦しみを歌い続けたSadieでしたが、Zepp TOKYOで行ったラストライヴでは、メンバーはみんな将来を見据えた、希望的なコメントを残していました。

美月は「これが最後じゃない。これから本当に厳しい戦いに挑み、一人一人が人間として戦っていく」と、また真緒は「きっと越えられない壁にぶち当たるけれど、それを乗り越える強さをSadieの五人とファンで作ってきた。また未来で会いましょう」と発言。

ネガティブな感情から始まり、それらをモチーフとし続けたSadieでしたが、音楽活動の最後は非常にポジティブな締めとなりました。

The THIRTEENにも、Sadieのヘヴィな音楽性で攻撃的な音楽性は引き継がれています。


出典:©mic-works
The THIRTEEN Teaser1(Youtube) より

しかしマイナーコードで物悲しげなメロディを奏でていたSadieと比べて、The THIRTEENはメジャーコードを多用しており、激しくありながらも、どこか開放感のあるサウンドへと変化を遂げています。

●The THIRTEENの音楽活動

The THIRTEENは3月20日に始動を宣言してから、精力的に活動を始めています。

5月25日には1stフルアルバム「PANDEMIC」がリリース予定。


出典:©mic-works
The13 Teaser2(Youtube) より

こちらはスポット放映を行った「CHAINSAW」をはじめとした全13曲を収録しており、「CHAINSAW」のMVを収録したDVDつきの初回限定盤と、CDのみである通常版の二種類が同時発売します。

そして「PANDEMIC」発売日当日のタワーレコード渋谷店でのトーク会を皮切りに、全国のレコードショップ10店舗以上をめぐる大々的なインストアイベントが企画されています。

また2016年6月24日には赤坂BLITZにてワンマンライヴ「INDEPENDENT13」を開催予定。

The THIRTEEN

こちらはすでにファンクラブの先行抽選が始まっており、一般販売は5月1日よりスタートとなっています。

激しさ、格好よさ、重さには確かにSadieの血を残しながら、新しい境地を開拓していくThe THIRTEEN。

彼らの行く先にはヴィジュアル系ファンの期待のまなざしが集まっています。

Sadieのファンの方も、そうでない方も、彼らの新たなるINDEPENDENCE(独立)を見届けてみてはいかがでしょうか?