8月12日(金)~8月21日(日)に行われるリオ・オリンピックの陸上競技。
近年、長距離はアフリカ勢になかなか敵わず、日本陸上界は世界では戦えないと言われています。
しかし、今年のリオ・オリンピックの代表選手にはもしかしたらやってくれるのでは?という選手が盛りだくさんです!
ぜひ、チェックしてみてください!
◆リオ・オリンピック 長距離 トラックの注目選手
箱根駅伝は年々記録が塗り替えられ続けている一方、世界との差がどんどん広がっていく一方だと日本陸上界はたびたび批判されています。
しかし、今回10000mと5000mで代表を内定したのは、いずれも箱根駅伝で活躍をしている選手です。
そんな彼らのプロフィールから走り方まで詳しく説明していこうと思います!
❒大迫傑 フォームが本当に綺麗に!
大迫選手は、リオ・オリンピックの選考レースの日本選手権で5000mと10000mの2冠を達成し、今まで敗れてきたラストスパートの局面を逆に武器し、2種目ともラストスパートで勝利を掴みました。
今まで実力がありながらも日本選手権だけは勝てなかった大迫選手ですが、今回蓋を開けてみれば、鮮やかラストスパートで2冠。
これだけの成長を支えたものとして外すことができないのは世界の強豪選手が集まるナイキ・オレゴンプロジェクトでの練習でしょう!
ご存知の方も多いと思いますが、大迫選手はアメリカのオレゴン州を拠点とするナイキのオレゴンプロジェクトでファラーやラップなどの世界最高レベルの選手たちと日々練習を行っています。
水圧を利用したトレーニングやハイスピードの練習、高負荷のウエイト・トレーニングなど日本の常識とは正反対のトレーニングが目立ちます。
練習の設定タイムに関しては、大迫選手も日本での設定より速いと述べています。聞いた話によるとペース走を2分56くらいでやるとかやらないとか・・・本当だったら恐ろしい・・・(汗)
ウエイトトレーニングは、長距離の場合、筋肥大してしまったり、体重が重くなってしまったりするため、日本の長距離選手で高負荷なウエイトを取り入れているチームは相当少ないと思います。
ただ、この考えに反対しているのはオレゴンプロジェクトのコーチ・アルベルトサラザールです。
彼が言うには、ウエイトトレーニングをしたとしても食事に気を使えば、筋肥大はしないとのことです。つまり、食べ過ぎなげれば大丈夫ということでしょう・・!
こういった最新科学に基づいたトレーニングにより、大迫選手のランニングフォームも後半になってもブレなくなり、スピードが落ちなくなったのだと思います。
早稲田大学時代は柔らかいフォームで、跳ねるようなフォームでしたが、オレゴンプロジェクトで練習するようになってからは、力強いフォームになりました。
ただ、去年の日本選手権の時やその前のアジア大会の時などは、少し動きが固くなりすぎてもいました。
しかし、今回の日本選手権では、なめらかさ+力強さが組み合わさった最高のフォームになっていました。アルベルトサラザールコーチの長期的な視点で育てていくという指導法は実を結んでいるのでしょうね♪♪
負けず嫌いのメンタリティと最新科学を応用したトレーニングで世界の競合に立ち向かっていってもらいたいです!
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