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連日大盛況が続いている月組公演「エリザベート」。
何度も再演を繰り返される大作だからこそ、期待をかけていたファンも多いでしょう。

月組一人ひとりの奮闘の結果、素晴らしい作品となっている今回のエリザベートですが、中でも一際その魅力を開花させたのが、ルキーニ役の月城かなとさんです。

ルキーニは、3番手の男役スターが配され、演じたジェンヌは皆トップスターへの道を歩んできたという「出世役」。月城かなとさんご本人の魅力と真逆のキャラクターだからこそ、「どういうルキーニ像を作り上げるのか?」と楽しみにしていた人も多いはずです。

そして、その大きい期待に見事に応え、”狂気”に満ちたルキーニ像を作り上げました。

今回は、ルキーニを演じる月城かなとさんのスター性について改めて深掘りしたいと思います。

月城かなと演じるルキーニの狂気

月城かなと・ルキーニ出典:©宝塚歌劇団 宝塚歌劇団公式サイト 月城 かなと(Kanato Tsukishiro)より
ルキーニは、「エリザベート」という物語の中で”異質”な存在です。皇后エリザベートを暗殺した張本人でもあり、ストーリーテラーとして物語を牽引する難しい役どころです。

歴代ルキーニ役者を振り返っても、そのほとんどがトップスターに就任していることからも分かる通り、いわゆる”出世役”の一つでもあります。

きらびやかな宝塚の舞台において、小汚く、猫背で、ボロボロのボーダー服を着たきりという姿も、狂気に満ちた目で舞台上を生き抜く姿も、タカラジェンヌとしては珍しいものです。だからこそ、ルキーニ役は面白く、演じる役者の力量が浮き彫りになる役なのです。

月城かなとさんは、見事にルキーニの狂気を表現しました。ご本人の持ち味は、ノーブルでスマートな存在感。ルキーニとは、真逆の魅力を持つスターです。ルキーニ役は似合わないのでは?と、配役発表時に思った人も少なくないでしょう。

しかし、幕が上がると、その心配は杞憂に終わりました。その大きな瞳をギラつかせ、不敵に笑う姿は、まさに”狂気のテロリスト”。

繊細な演技と実力があるから、変にいやらしい存在になることがありません。セリフが聞き取りやすいので、ストーリーテラーとしての役割も十二分に果たしています。間のとり方がうまいので、ストーリーが上手に流れているのがよく分かります。

また、ルキーニのナンバーには難曲も多いですが、音程も表現力もお見事!歌唱力の開花も大いに感じるルキーニ役でした。歌、芝居、ダンス、これまで積み上げてきた実力が、見事に開花した、魅力的なルキーニの誕生です。

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