車で映画が見れる!?昔懐かしのドライブインシアターってなに?
ドライブインシアターって一体…
車のオーディオを使い、音楽を流しながら車の中から映画を楽しむことができる屋外映画館を、ドライブインシアターとよびます。今の若い世代にはなじみのない言葉かと思います。(別名DT)
巨大な駐車場に車を止め、前方に設置されたスクリーンに映像が映り、観覧客は車の中から映画をみます。音声は、屋外はなく、車のFMラジオを利用し、カーステレオからプライベートな空間で楽しむことができますよ。また、駐車場のポールから音声を引くこともあり、シアターによりさまざまな楽しみ方があります。
ドライブインシアターの歴史
ドライブインシアターは、50年代~60年代にかけ、アメリカで大変人気を博しており、日本では90年代に全国各地に設置され、たくさんのカップルやファミリーがドライブデートスポットや娯楽施設として利用していました。しかし、デジタル映写機の移行により、設備投資に各シアター1000万円ほどが必要になり、そこから収容人数の少なさや、日没後のみの上映、雨天時の上映が難しいことなどから、すべて閉館に至りました。現在は商業施設と一体になった映画館が多いですね。また、アメリカではシアターの跡地は、商品を野積みにする倉庫になっているものもあれば、フリーマーケット会場になっているものなどが30か所ほどあるようです。
待ち望んだ復活
しかし、2014年10月から3日間、期間限定で浜名湖パルパルという遊園地の駐車場で復活を遂げました。会場にはスクリーンや音声機器だけではなく、ナイトマーケットなどもあり、はじめて体験した方も、かつて素敵な思い出を味わった方もみなさん満喫することができました。
2010年をもってすべてのシアターでの営業が終了してしまったドライブインシアターですが、いまのヤング世代にとっては未知の世界として新鮮さを味わってもらうことができるはずです。当時問題となった、物理的制限や気象条件、アイドリングストップの推進などの条件を解決し、ぜひ完全復活をしてほしいものです。