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伶美うららを語る上ではずせない作品たち

伶美うららさんは、その美貌と舞台上の華やかさで、どの作品に出ていても一際目を引きます。

特に、ショー作品での娘役としての居方はピカイチ。綺麗で、可愛くて、妖艶で、退廃的で…さまざまな伶美うららさんを堪能できます。

しかし、伶美うららさんの活躍と魅力を語る上で、その「芝居力」を避けることはできません。

次は、伶美うららさんが演じられた役の中で、特に印象的だった3作品を振り返ってみます。

<クララ・シューマン 「翼ある人びと」>
2014年、朝夏まなとさん主演で上演された「翼ある人びと」。
伶美うらら 翼ある人々 <出典:©宝塚歌劇団 『翼ある人びと—ブラームスとクララ・シューマン—』より>
朝夏まなとさん演じるブラームスを、母親のようなあたたかさで包みました。ブラームスが想いを寄せる女性でありながら、夫を、子供を愛したクララは、宝塚のヒロインとしては珍しい役どころといえます。

しかし、伶美うららさんは年上の女性としての落ち着きと母性を見事に表現。

当時研究科6年での出演でしたが、台詞の間、台詞に頼らない表情での演技、そのどれもがトップ娘役にふさわしいほどの完成度なのです。物語の最後で、クララが投げかけた「あなたは翼を広げて1人で飛び立つのよ!」という台詞に涙した方も多いのでは。

そして、物語の余韻を残したデュエットダンスも印象的。
今後、朝夏まなとさん・伶美うららさんのデュエットダンスが見られる場面を楽しみにしています。

本作を生み出した上田久美子先生は、2017年「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」にて再び宙組に登場予定。
きっと、伶美うららさんにも素敵な役を演出してくださることでしょう。

<アムネリス 「王家に捧ぐ歌」>
朝夏まなとさんのお披露目公演として再演された「王家に捧ぐ歌」にて、伶美うららさんはトップ娘役・檀れいさんが演じた王女役を熱演。まず特筆すべきは、王女としてのオーラでしょう。黄金に輝く衣装、全ての着こなしぶり。神に愛されているとしか思えない美貌。伶美うららさんのアムネリスには、圧倒的な説得力がありました。


出典:youtube©宝塚歌劇団
宙組公演『王家に捧ぐ歌』初日舞台映像


「ファラオの娘だから」は、低いキーの曲が伶美うららさんにあっていたのか、歌唱力の成長も見られた作品だと思います。

単に美しいだけでなく、ラダメスへの恋心に揺れていく心情の表現が、また素晴らしかった!愛する人に死を告げなければいけない、その葛藤に胸が締め付けられました。

「王家に捧ぐ歌」という配役の難しい作品の再演が叶ったのは、娘役スター・伶美うららがいたからこそです。

<イザベラ 「バレンシアの熱い花」>
伶美うらら バレンシアの熱い花 <出典:©宝塚歌劇団 宙組公演 『バレンシアの熱い花』『HOT EYES!!』より>
全国ツアー公演のヒロインとして、演じた「バレンシアの熱い花」のイザベラ役。

これは、伶美うららさんの娘役力の結晶と言っても過言ではありません。

純粋に主人公を愛する瞳。主人公を思う故、身を引くことを知っている瞳。繊細に揺れ動く女性の心情表現がピカイチで、宛て書きと思えるほど、配役がマッチしていました。そう思えるのは、彼女の演技力あればなんですよね。

特に、最後の別れの場面。肩にかかっていたショールを見事に操っての心情表現は、観客の涙を誘いました。

伶美うららさんの一言一言から、イザベラの感情が痛いほど伝わってきます。
心からのお芝居ができる娘役なんだ、そう強く実感した一作でした。


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