宝塚に入る方というと、具体的にどのようなイメージを抱くものでしょうか。
もしかしたら、華やかさや気品溢れるスター性が特徴であることから、いずれもお金持ちの家庭と思っている方もいるかもしれません。
では、タカラジェンヌの実家は裕福でなければいけないのか、実際の所はどうなのを調べてみました。
宝塚音楽学校の費用
宝塚歌劇団に入団するためには、劇団が運営する2年制の『宝塚音楽学校』に入学しなければなりません。
定員は40名で倍率は約20倍弱と、毎年熾烈な競争が繰り広げられています。
この宝塚音楽学校にはどれくらいお金がかかるのでしょうか。
宝塚音楽学校の入学金、授業料
宝塚音楽学校のホームページを参照すると、授業料等は下記のとおりです。
授業料等に加え、遠方に在住の生徒は寮費も必要ですね。宝塚音楽学校の生徒はほとんどが寮生とのことです。
また、金額は公表されていませんが、制服や稽古着等の衣装代も必要です。参考までに、宝塚歌劇団と同じ少女歌劇団の形態を取る『ハウステンボス歌劇院』は
の衣装代がかかるようです。
そのほか、お小遣いや修学旅行の積立金、お化粧品等、必要となってくるお金は更に多くなりそうです。
入学の段階で余裕を持った準備をするには100万円程度は必要とのことですから、普通の公立高校への進学とは事情がかなり変わってきますね。
入試の際には、家庭環境に関する質問もあるようです。過去には親の年収を書かせていた時代もあったのだとか。入学後に学費を支払えるだけの能力があるのか、というところは慎重に見られていたんですね。
宝塚音楽学校の入試準備にかかるお金
『宝塚音楽学校』に入学するためには、当然入学試験を受験しなければなりません。
受験時にかかるお金は
地方から受験する生徒は、会場までの交通費や前泊の宿泊費等も必要ですね。
また、試験はバレエや声楽といった高難度の実技試験が中心です。単にスキルを伸ばせばよいという訳ではなく、宝塚歌劇団が好む振る舞いがあるので、宝塚音楽学校受験に特化した受験スクールも存在します。
スクールに通わない個人受験生も多くいますが、スクールに通えるなら通っていて損になることはないでしょう。参考までにいくつかのスクールの月謝を調べてみました。コースが複数ある場合は受験生用のコースを参考にしています。
レッスンの内容や回数はそれぞれ違いますが、スクールにみっちり通うとなると3万円ほどの月謝は必要になりそうです。受験スクールは短期講習やビジターレッスンが充実している所もあるので、上手に利用するのがよさそうですね。
宝塚入団後にかかる費用
宝塚音楽学校を卒業し、歌劇団入団を果たした後でもタカラジェンヌとしてキャリアを積むためにはかなりの金額が必要です。
娘役の場合は、かつらやアクセサリーなどは自分で用意しなければなりません。劇団から諸経費としていくらか支給されるので、それらを上手く使いながらやりくりするんだそう。しかし、支給された金額を上回る場合は費用は持ち出しとなるので、良いものを揃えていくとなるとそれなりに金額は必要です。
また、実力を鍛えてスターになっていくためには個人レッスン等の自己投資も欠かせません。
人気が出てくるとファンクラブができたり、所謂「おばさま」と呼ばれるスポンサーも付くので金銭面では楽になってくるはずです。
実家がお金持ちのタカラジェンヌ
ここまで、タカラジェンヌになるためのお金事情を紹介してきましたが、「ある程度家庭が裕福でないと厳しい」というのはご理解いただけたかと思います。
「宝塚歌劇団を志す」ということは、幼い頃から芸術に触れて育ったということでもあり、実家が裕福な人の割合も多くなってくるのは自然です。
中でも「この人の実家はすごい!」と有名になったタカラジェンヌを紹介します。
大和悠河さん(81期生)
大和悠河さんは元宙組トップスターで、退団後はバラエティ番組などでもそのセレブ生活のエピソードを語っています。
特に有名なのが「帝国ホテル暮らし」のエピソード。帝国ホテルは東京宝塚劇場のすぐ隣にあるため、ホテル住まいをしていたことは当時のファンにも有名だったのだとか。
お嬢様学校として知られる「東京家政大学附属女子中学校」の出身で、お父様は開業医とのことです。
働く必要のないお嬢様もいるとされているタカラジェンヌですが、大和悠河さんはその中でもトップクラスのセレブではないでしょうか。
お金があって困ることは無い!
タカラジェンヌは内側から溢れ出る気品と華やかさを兼ね備えているものですよね。みなさん本当に華やかで、眩しいほどです。
お金よりも、実力や品性が大切というのはその通りです。しかし、現実を考えると出費が多いのも事実…。何事もお金があって困ることはありません。
娘さんをタカラジェンヌにしたい!と考えている方は、家庭のお金事情はしっかり考慮しながら準備する必要がありそうです。