オーケストラにおける打楽器の役割 おもしろい演奏方法なども紹介!
オーケストラを支える打楽器隊。あまり目立つことはないですが必要なパーカッション。
最近ではあっ!と驚く演奏方法などが注目されたりしていて、もはや主役ではないのかというような打楽器を今回はフューチャーしていこうと思います!
オーケストラにおけるリズム 時間とテンポ
ポップスなどのバンドスコアに記載されているテンポ90といった数字表記ですが、まずクラシック音楽では数字では表記されません。
どのように表記されているのかというと「Andante(アンダンテ)※歩くような速さで」や「Allegro(アレグロ)速く、快活に」といったイタリア語で表記されてるものが多いです。
古い歴史があるクラシック音楽ですが、厳密にテンポを数字で表すことができたのがメトロノームが発明された1810年からなので、それ以前からあるクラシック音楽にはそのような概念は存在しなかったため人々は歩くような速さでなどといった「速度標語」を使っていました。
そしてメトロノームの登場で、音楽も時間で管理される芸術として扱われるようになったのです。
今後は、最近特に進化がみられるデジタル技術の影響で時間に加え、機械に管理される音楽になりつつあります。
ブラームスやベートーベンといった巨匠たちの中には、この「絶対的な数値化」に、少なからず抵抗を持った作曲家もいました。
芸術が数値化されることはもはや芸術ではなく科学だという意見もあります。現代のクラシック音楽も基本的には「速度標語」で演奏されているため指揮者によってかなりテンポ感が違います。
打楽器の役割の違い
さて、ポップスとクラシックのテンポ、リズムの概念の違いがわかったことと思います。ではクラシック音楽においての打楽器の役割とは一体何なのでしょう?
ポップスにおいての打楽器の役割はやはり楽曲のリズムいわばメトロノームのようなものですが、クラシックにおいては直接“音”に影響を与えてきます。
打楽器は「ゴ~~」と地響きがするぐらいの低い音から「キーン」と突き抜けるような甲高い音まで、実に多彩な音を創ることができます。
例をあげれば、ティンパニでチューバやコントラバスなどと一緒に低音を増強させるなどやアンサンブル全体を包み込むようなシンバル一発で華やかさを強調したり。グロッケンなどの音は旋律にキラキラとした装飾を加えることができます。
作曲者が曲の中に組み込んだ打楽器そのものの音を打楽器奏者はその意図を読み取って忠実に楽曲の世界観を表現します。これこそが打楽器の役割なのだと思います。
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