これだけ多くのタカラジェンヌがいると、その進路もさまざま。
長く在籍する人もいれば、何らかの理由により惜しまれつつも退団してしまう人もいます。
雪組所属の男役・水月牧さんもまた、惜しまれながら退団してしまったタカラジェンヌの一人です。
短いながらもファンにしっかりと思い出を刻みつけてくれた、水月牧さんの軌跡を振り返ってみましょう。
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儚くも輝いていた水月牧さんのプロフィール
2009年に音楽学校に入学、2011年に宝塚歌劇団に入団した97期生の水月牧さん。
星組公演『ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び』で初舞台を踏み、その後雪組に配属されます。
97期生は実力派揃いといわれる当たり年で、同期には永久輝せあさんや彩月つくしさんがいます。
ファンからは「ふーちゃん」の愛称で親しまれ、真面目でありながらどこか天然なところがファンの人たちを魅了してきました。
171cmという恵まれた長身はまさに男役向きで、その美声には多くのファンがうっとりと聞き惚れた期待の新人でした。
7月から予兆があった、体調不良の退団劇
トップに上り詰めて退団するというのが理想の形だと思いますが、実際にはそれだけでなく体調を崩したりといった理由で退団する人も皆無ではありません。
もちろん、結婚のため退団というケースもあります。
有名難関大学以上の競争率で宝塚音楽学校に入学して宝塚歌劇団に入団したタカラジェンヌは全員、「何か」を持っている人たちです。
その「何か」が強い輝きを放つ前に退団とは、本当に残念ですね。一番それを残念に思っているのは当の本人に違いありません。
水月牧さんの退団は、2015年10月15日に雪組バウホール公演『銀二貫—梅が枝の花かんざし—』の集合日にて発表されました。
体調不良による退団のため、発表は突然のことでした。そのためファンの人たちにとっては衝撃のニュースとなりましたね。
その前から、予兆はありました。
2015年7月21日からの『星逢一夜/La Esmeralda』では休演して彩月つくしさんが代役となったこともありましたね。回復を願う思いもむなしく、結局は退団となってしまいました(涙)
そのため、『星逢一夜』が最後の舞台になりました。水月牧さんは最後の場面でカゲソロを担当しています。
満面の笑顔が印象的な水月牧さん。
退団後も素敵な人生を送ってくれることを多くのファンは祈っています。