アイマスクをつけて音や感覚だけを頼りにサッカーをすることを少しでも想像してみてください。
ブラインドサッカーは、まさにそのような状況で行われ、トップ選手ともなると華麗なシュートを決めます!
そんな、ブラインドサッカーの日本選手権「ブラインドサッカーアクサ・ブレイブカップ」がまもなく開催されます。
トレタメでは7月10日に現場でブラインドサッカーを観て、記事にまとめるのでお楽しみに♪♪
◆ブラインドサッカーって何?
まずは、ブラインドサッカーとはどういったものなのかを説明していきます。
視覚障害者が行うサッカーは主にブラインドサッカーとロービジョンフットサルの2種類があります。
視覚障害者の中でも全盲の選手が行うのがブラインドサッカーです。
全盲ではないけれど、ぼんやりとしか外界が見えない、いわゆる弱視の選手が行うのがロービジョンフットサルとなります。
ブラインドサッカーでは通常のボールを使用するとどこにボールがあるのかわからなくなってしまうため、ボールの中に特殊な鈴が入っています。
そのシャカシャカと鳴るボールの音を聞いてプレーをしていきます!
また、選手もどこにいるのか当然わからないため、ボールを取りに行く選手は「ボイ」(スペイン語で行くぞという意味)という声を出してプレーを行います。
その声がどの辺から聞こえるかなどを考慮しながらプレーするということですね・・・凄すぎる(汗)
一つ疑問なのは、自分の今いる位置からゴールまでの距離や角度はどのように把握するのかということです・・。
実は、ゴールの後ろにコーラーと呼ばれるガイド役がいて「◯メートル、◯度!!」と、ゴールまでの距離と角度を伝えているのですー!
この指示が間違っていると当然シュートが入る可能性も下がってしまうので非常にこのコーラーは重要な役割であることがわかります。
◆ブラインドサッカー ルール
さてさて、次はブラインドサッカーの観戦を楽しむ上で重要なルールについてです。
❒試合時間は?
ブラインドサッカーの試合時間は前後半25分ずつで行われます。(国内の試合によって時間変更がある場合も)
❒キーパはどうやってボールをとめるの?
ブラインドサッカーではルール上ゴールキーパーは目が見える人が担当します。
❒シュート以外の時のボールの場所などの指示は誰がするの?
さきほど紹介したコーラー以外に、監督がピッチの中盤あたりの選手に向かって指示を出しています。
❒スローインはない?
ブラインドサッカーにはスローインはありません。サイドラインにはフェンスが設けられています。
❒PKはあるの?
ブラインドサッカーにはPKと第2PKというものがあります。
PKは文字通り通常のサッカーと同じでペナルティエリア内で反則行為が行われた場合、相手チームにPKの権限が与えられます。
ゴールから6mの位置からボールを蹴ります。
一方、第2PKとは、前後半それぞれチームで合計ファウルが4つ以上になった場合、相手チームにゴールから8mの位置からPKをする権利が与えられます