韓国の兵役法について解説!BTS法って何?どんなアイドルに適用される?
目次
2020年12月、韓国の兵役法改正案が可決されたニュースが報じられました。
改正により、入隊が迫っていたBTSジンの入隊延期が認められた形となり、ニューヨークタイムズも「ARMY(BTSファンの通称)の勝利」と報じるなど話題になりました。
この法改正はBTSだけでなく、全てのアイドルが対象になるので関心のあるKPOPファンも多いでしょう。
ここではアイドルの兵役事情や、兵役法の改正部分、様々な意見などを紹介します。
■もくじ
-服務期間など
-芸能人の入隊延期は「慣例」、合法的な入隊延期の方法
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アイドルの入隊について
基礎知識
韓国では、全ての成人男性(満18歳以上)に兵役の義務があります。入隊の期限は満28歳までで、服務期間は軍(空軍、陸軍、海軍)により違いますが1年半~2年ほどです。
また、精神的・身体的な疾患などの持病がある場合、軍隊ではなく公的機関で勤務する社会服務要員として勤務することもあります。
アイドルは厳しいトレーニングや過密なスケジュールにより持病を抱えていることも多いので、社会服務要員として兵役に就く割合が高いと言われています。
服務期間
*2020年12月時点
アイドルの入隊時期
通常、韓国の男性は高校卒業後~満22歳までに入隊する人が多いです。大学生であれば休学をして入隊するので、男性の大学卒業時期は同い年の女性よりも遅くなることが通常です。
アイドルや俳優といった芸能の仕事に就いている人は「慣例」として入隊の延期が認められてたので、芸能人は入隊期限ギリギリまで活動をする場合がほとんどでした。
しかし、2018年の兵役法改正によりこの慣例が認められないケースが発生する可能性があると言われています。
延期が認められるケース
アイドルでも入隊延期が認められるケースとして「大学院への進学」があります。
兵役法施行令第124条
– 大学院修士課程(2年制:26歳、2年以上:27歳)
– 大学院博士課程(28歳)
[年齢計算:当該年度 – 誕生年]
「芸能人だから延期を許可する」という慣例が認められなくても、一定の年齢までに大学院に進学すれば合法的に入隊延期が認められます。
そのため、韓国では「入隊対策」として大学院に進学する芸能人が一定数おり、ケースによっては国民から不快感を示されることもあります。
BTSの所属事務所Big Hitも、証券証明書で『BTSメンバー(ジョングクを除く)は、大学院に在学中の為、2年以上の修士課程進学者は最大29歳になる年の末日まで法廷入隊延期が可能』と根拠を説明し、『ジンは2021年末日まで兵役法による入隊延期が可能だと判断している。』と公式に明言しました。
アイドル達の学問への興味を一概に否定することはできませんが、BTS法案可決前のことなので、メンバーの入隊事情ももちろん考慮されていると言えるでしょう。
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海外への渡航制限
満25歳以上の未入隊者は韓国外への渡航が制限されています。
兵役法の「短期国外旅行許可」の規定によると、満25歳以上の短期国外旅行許可は、1回の申請につき6ヶ月以内に制限され、申請回数も2年間で5回までとなっています。
これは海外に出国できる回数が5回までということではなく、あくまでも申請の回数なので海外のスケジュールを早めに確定させることで問題は避けられるでしょう。
これまでにスポーツ選手や芸能人が海外に滞在していることを理由に、意図的に入隊延期を要請するなどの事例が多数発生したとのことで、こういったケースを避けるために許可制となりました。
BTSがきっかけとなった兵役法改正
2020年12月の韓国兵役法では多大な功績を残したKPOPスターなどに対し以下のように入隊延期が認められています。
18歳から28歳までの健康なすべての韓国の男性は、約20ヶ月の間に韓国の軍隊で服務しなければならない。しかし、特定のポップスターは、文化部長官の推薦を受けた場合、軍服務(入隊)を30歳まで延期することができる。
兵役の「免除」ではありませんが、28歳のうちに入隊をしなければならないところが30歳までになりました。2年間の延期ではありますが、アイドルにとっては「働き盛り」の貴重な2年間です。
条件
この法律が適用される条件として「文化体育観光部長官が大韓民国の位相と品格を高めるために大きく寄与したと認めて推薦された大衆文化芸術分野優秀者」とありますが、具体的な基準はなく曖昧です。
ここでBTSが残した大きな功績を見てみましょう。
などが挙げられます。国内では45回以上の大賞受賞、海外有名アワードでも約20回の受賞という驚異的な功績を残しています。他のグループが入隊時期延期の対象となるか議論される際は、このBTSの功績と比較されることは避けられないでしょう。
アイドルの影響力を純粋にCD売り上げ枚数などで測ることが困難な時代なので、具体的な基準を設けるのも中々難しいと言われています。
他のアイドルの場合、大衆に納得してもらうためには、BTSと同等~それ以上の功績を残す必要がありそうです。
また、今後具体的な基準として「韓国大統領賞の受賞」などが検討されていて、今後も改正箇所はアップデートされていくとみられます。
反応
BTSメンバーやファンにとっては喜ばしい今回のニュース。ファンが中心となり、BTSの入隊延期や免除の検討を青瓦台に請願するなどしていたその声が届いた形になりました。
しかし、この法案の可決には賛否両論あるようです。韓国のニュースサイトやSNSなどでの声を拾ってみました。
ポジティブな反応
ネガティブな反応
まとめ
賛否両論あるKPOPスターのための法改正。「貴重な20代の時間」というのは誰にとっても当てはまるからこそ様々な声が聞かれるのでしょう。
日本にはない兵役制度ですが、みなさんはどう感じましたか?2年間という時間ですが、日本と韓国の芸能界では随分と事情が変わってくるようです。
最近は、除隊後30代でブレイクする俳優なども出てきているので、「アイドルのピークはいつか」という概念も変化するかもしれません。
KPOP界のフロントランナーであるBTSが、今後どのような影響を与えるか注目です。
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