『アイドルマスターミリオンライブ!』【全231曲】
使用頻度が765プロASとほぼ同じ傾向になっていて、ここでも双方の繋がりや継承のようなものを強く感じました。
繋がりの深いこの2つのシリーズですが、異なる部分をあげるとするならば、「君」や「あなた」と同じくらい「みんな」という言葉が比較的多く使われていたこと。
『素敵なキセキ』
みんなの声がするから勇気湧いてくるよ
歌おう今 この気持ちを
『ターンオンタイム!』
この時間がキター!
みんなが思ってくれてるならそれで元気になれるんです
『合言葉はスタートアップ!』
力あわせて 伝説を目指そう
届け私たちの愛 ステージからみんなへ
同じプロダクションという明確なチーム(応援するファン=プロデューサーも含む)を意識した歌詞が多いように感じました。
『Brand New Theater!』
ひらけ!新たな時代(まだ見ぬ景色)
みんなで行こう せーのでGo!Going on!
『HOME SWEET FRIENDSHIP』
いつだって小さな幸せを
みんなで重ねていこうよ
『ローリング△さんかく』
笑顔の数だけ線が生まれてく
みんなの手はあったかくて こころ溶けてくよ
『Legend Girls!!』
ここからはじまる伝説へLet’s join
みんなで目撃者になろう
また、「見る」や「行く」などの動詞が多く使われる他シリーズと比べて、ミリマスでは「知る」という言葉が比較的に多く使われているのも特徴です。特にソロ曲に多いことから、楽曲そのものがアイドルたちそれぞれの成長を描いていることが多いのだと思います。
『ハミングバード』
知らない世界に 指先すくむけど
知りたいこの気持ちが 翼に変わる
『ふわりずむ』
知らないセカイで 見つけた小さな蕾
私の音色で 呼んでみて咲かせたい
『ちいさな恋の足音』
ひとりじゃきっとこんな気持ちも知らないで
うつむいてたはず
『little trip around the world』
棚の一つ向こうに広がってる
知らなかった場所へいってみよう
アイル
知りたいことが山のようにあって
知らないことが海のようにあるの
他のシリーズでは意外と使われていなかった「届く」もミリマスでは使用頻度が高く、全体曲でも使われることがほとんどでした。
『Precious Grain』
あの星に届かせたい
私の歌を 願いを込めて
『Thank You!』
届け ありったけのステージ
この感動とめられない!
『Welcome!!』
あふれる「Welcome!!」
君にもっと 届きますように
『DIAMOND DAYS』
その笑顔“スポットライト”みたい
強い光になって届くよ
『UNION!!』
ひとりじゃ届かない ひとりも手放さない
行こう We are all MILLION!!
『アイドルマスターSideM』【全120曲】
男性アイドルシリーズなので、「私」はないものの「夢」「君」と上位は他のシリーズと一致しています。
そしてそれらよりも多く使われたのが「WE」でした。ほとんどのユニット曲に入っていて、他シリーズに比べても仲間やチームワークを大事にした歌詞が圧倒的に多いことがわかります。回数はそこまで多くないものの、他のシリーズでは上位100位に入っていない「OUR」もランクインしていました。
『DRIVE A LIVE』
優しさも 温もりも連れていくから
Just Keep On Going!We Are 315!!
『STARLIGHT CELEBRATE!』
諦めない
だから必ず叶うOUR DREAM!
『HIGH JUMP NO LIMIT』
We Can High Jump!
ゆこう 跳べるところまで 可能性こそ最強だ!
『From Teacher To Future!』
君が未来に向かって走りだすなら
Promiseだよ We watch over you!
他シリーズでは多く使用されていた「みんな」よりも「一緒」という表現を使うことが多かったのも、SideMならではの特徴かもしれません。ニュアンス的な違いですが、「みんなで~しよう」よりも「一緒に~しよう」の方が具体的に特定の誰か(聴いている人だったり、仲間だったり)に対して歌っているような気がしますよね。
『Pleasure Forever…』
一緒にいると何でもできちゃうみたいな
底知れないチカラが湧いてくる感覚
『勇敢なるキミへ』
不安はどうにかするから
一緒に踏み出さないか?
『À La Carte FREEDOM♪』
君は(君も)ありのままがいいんだ(一緒に笑おう!)
自分らしくなれる場所、ここさ!
そして、「最高」「315」「理由」とSideMを象徴する言葉ももちろんランクインしていて、他シリーズではこういった象徴となる言葉が明確に使い分けられているわけではないので、やはりSideMの楽曲の特徴になっていると思います。全体曲、ユニット曲、ソロ曲と多くの歌詞で使用されていました。
『Reason!!』
最高!
誓いは重なって、輝きの向こう側へ
『HAPPY×HAPPYミーティング』
もっと欲張って315だ!一緒に叫ぼうぜ
そうさ一人じゃないと とびきりハジけるのも楽勝だよな!
『想いはETERNITY』
いつも微笑んでた瞳 追いかけてた
理由・キラめく場所 知ってみたくて
『Because』
見ていてほしい
僕の全てを賭ける理由をこれからもずっと
『RIGHT WAY SOUL MATE』
この夢で世界を変えていくんだ
最高の瞬間へと共に歩いてく SOUL MATE
『ARRIVE TO STAR』
どんな理由(ワケ)も どんな夢も
強く願う未来に変わっていくんだ
また、「歌う」「踊る」「ステージ」などアイドルらしい言葉が他シリーズよりもかなり多く使われていたのも印象的です。そのかわりに恋愛を描いた歌詞が少なかっったです。
『喝彩!花鳥風月』
彩!彩!彩!の感動 最高の新しい舞台
輝きの中 さぁ、大輪の華を咲かせてみましょう!
『うぇるかむ・はぴきらパーク!』
みんな いっしょにうたっちゃお!
いっしょにおどっちゃお!
ココロにすなおでいようよ
『その場所へ行くためにKEEP ON FIGHTING』
明日に(Run up!)
煌めきで満ちたステージへ必ずや連れてゆくから
『夜空を煌めく星のように』
こうして集まれた よろこび抱きしめて
最高のステージを
『アイドルマスター全シリーズ』【858曲】
それでは、改めて上記4シリーズ+シャイニーカラーズと全体曲「IDOL POWER RAINBOW」「アイ MUST GO!」を加えた858曲をそれぞれ比較していきましょう!
対応分析
こちらはそれぞれのシリーズの名前に近い場所にある言葉ほど、関連性が高いということになります。765プロASを円の中心と考えて、ミリオンライブ!が一番近くに、その他のシリーズが同じくらいの距離感にありますね。
シャイニーカラーズはシンデレラガールズに一番近い距離にあるのですが、SideMにも近い位置になっていて、「楽しい」や「星」「輝く」など希望に満ち溢れたワードが並んでいますね。
クロス集計図
最後にそれぞれのシリーズで「何を歌ってきたのか」をクロス集計でまとめてみました。
■ 愛情
恋 or 愛 or LOVEなど
■ 友情
友達 or 仲間 or 絆など
■ 未来
夢 or 憧れ or 未来など
■ 今
今 or 今日など
■ アイドル
アイドル or ステージ or ファンなど
■ 自分
自分 or 私 or 僕など
■ みんな
みんな or 一緒 or 私達など
色の付いているものが、各シリーズで一番使われていたもの=歌われていたものです。
765プロASとミリオンライブ!は「自分」
シンデレラガールズは「愛情」
SideMは「みんな」
シャイニーカラーズは「未来」
という結果になりました。
それぞれの項目ごとにパーセンテージが高いシリーズに色を付けてみると・・・
シンデレラガールズは、ひとつも色がついていないのですが、パーセンテージでみると「愛情」が多いもののその他はまんべんなく歌ってきたと言えるのかもしれません。
さらにこれをグラフにしてみると・・・
765プロASは「自分」と「今」を歌い、
シンデレラガールズは「愛」と「友」を歌い、
ミリオンライブ!は「友」と「アイドル」を歌い、
SideMは「みんな」と「アイドル」を歌い、
シャイニーカラーズは「今」と「未来」を歌っている傾向がありました。
ちなみにそれぞれの全体楽曲だけで見てみるとどうなるのだろう・・・と、ふと思ってしまった筆者はついでにやってしまいました。
想像以上に違う言葉が多くなっていてびっくりしました。
765プロASでは、やはり全体曲でも「私」が多く、「みんな」と「自分」を歌っています。
シンデレラガールズでは、「夢」「輝く」「魔法」「星」などなんだかキラキラしたものが多い印象。「君」と「夢」を歌っています。
ミリオンライブ!は、分析ツールの都合上離れてしまったのですが「Thank you」と「ありがとう」の言葉が多く使われています。シリーズで一番、全体曲に繋がりがあるので一番最初の全体曲のタイトルでもある「Thank you」という言葉がその後の全体曲でも使用されているからですね。「君」と「感謝」を歌います。
SideMは、全体曲のみでもやっぱり「WE」が一番多く使われていて、「行く」「CAN(できる)」と希望に溢れるワードが並んでいるのも印象的。「みんな」と「未来」を歌います。
シャイニーカラーズは全体曲が2曲ですが、やはり事務所名にもなっている「翼」「Wing」「羽ばたく」「空」などが、今後ポイントとして使用されていくかもしれません。また、ゲームを連想させる「時間」という言葉も上位にランクインしていました。
アイマス楽曲歌詞分析まとめ
今回は、アイマス楽曲889曲のなかから、フル音源が購入可能なオリジナル曲858曲の歌詞を分析してきました。
深掘りしていくときりがなさそうなので、ある程度のところまでしかできなかったのですが、同じ「アイドルマスター」を冠するシリーズといえど、想像以上に違いがはっきりとわかれていて、筆者自身も驚きました。
ここまで目を通していただいた方のなかには、「こんな部分にシリーズらしさを感じた!」「この部分を比較するとおもしろい!」など、きっとわたし以上に気づいたポイントがある方もいらっしゃると思います。
ぜひ、コメントなどで皆さんの思いや気づいた所を教えてくださいね♪
※この記事では、歌詞分析・研究のため、楽曲の歌詞を一部使用しています。
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