出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ Brilliant Dreams#100「天寿光希」~stage~ より
宝塚に5つある組のカラーは、その組のトップスターによって大きく変わります。
しかし、”その組らしさ”を思い切り感じることができるのは、その組で長年キャリアを積み重ねた男役スターの存在。
今回注目したいのは、星組91期生の天寿光希さん!高い実力と人気があり、彼なくして星組はない!と言えるほどの存在です。
ご本人のキャラクターもかわいらしく、知れば知るほど大好きになってしまいます。
この記事では、天寿光希さんの魅力について、さまざまな角度から紹介します!
新人公演主演なしが信じられない、天寿光希の舞台での輝き
天寿光希さんは、2005年に初舞台を踏んだ91期生。
主席入団の優等生であり、初詣ポスターモデルにも起用されたことから、ファンに注目されている1人でした。
2011年には、ケガのために休演するというブランクがありますが、見事にそれを乗り越え、星組筆頭の男役として活躍しています。
今の活躍からすると意外かもしれませんが、新人公演での主演経験はなし。しかし、「太王四神記 Ver.II 」のプルキル大長老役、「オーシャンズ11」のテリー・ベネディクト役など大きな役にて経験を重ねます。
それ以外にも、日本初演となった2010年「ロミオとジュリエット」では、ジュリエットに求婚するパリス伯爵役に抜擢されるなど、下級生時代から実力は高く評価されていました。
後に星組で再演された際にもパリス伯爵を演じ、さらには2番手格であるマーキューシオにも役替りで抜擢!
野犬のような鋭さのある熱演で、会場の涙を誘いました。
また、「風と共に去りぬ」では娼婦のベル・ワットリングを熱演。
ドレス姿が美しかったのはもちろん、その立場ならではのやるせなさや寂しさを表現したナンバーは素晴らしかったです。
バウ公演など少人数の公演での存在感はさらに大きく、2011年「ランスロット」、2013年「日のあたる方へ」、2014年「かもめ」、2017年「燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-」など、数々の小劇場公演で2番手格として大活躍。
その安定した芝居力で見事に舞台を締めてくれています。
出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ「スカイ・ステージ・トーク Dream Time#39「天寿光希」」より
こうしてこれまでの舞台での活躍を思い返すと、「どうして新人公演主演や、バウ主演の経験がないのか?」と思うほどの充実ぶり。
逆に、お芝居などのレベルが高すぎて、なんでもできてしまう器用さ故に、主演よりも脇を固める個性派スターとして重要なポジションを担ってしまうのかもしれないと思います。
ですが、こんなに実力のある天寿光希さんだからこそ、真ん中で輝く姿が見たいと思わずにはいられません。
安定感ある男役姿は、星組の宝
男役の中では小柄な天寿光希さんですが、その存在感は圧倒的。
先述の通り、歌、踊り、芝居のすべてのレベルが高いので、安定して舞台を見ることができるのです。
キャリアを重ねたことで近年特に増しているのが、男役としての色気!
特に、ショーでの活躍ぶりと言ったら!キラキラとした笑顔で暖かな気持ちにさせてくれたと思えば、色っぽい、悪い表情でこちらを見つめてきて、しまいには強烈なウインク!
正直、心臓が持たないほどです。
出典:©宝塚歌劇団 official website 天寿光希 より
特に、台湾でも上演される「Killer Rouge」では、その魅力が遺憾なく発揮されています。
中でも見逃せないのが、フィナーレ前の場面で、階段に座って西城秀樹さんの「炎」を歌い上げる姿!
歌手としての魅力が発揮されているのはもちろん、座り姿の色気がたまりません。
また、お芝居の「Thunderbolt Fantasy」では、最大の敵である蔑天骸(べつてんがい)を熱演!
漆黒のお衣装も似合いますし、何より悪役を楽しんで演じている姿も感じられ、ファンとしても嬉しい作品です。
天寿光希さんは、クールな紳士というイメージのあるタカラジェンヌですが、その実はギラギラ熱いものを胸に秘めている男役。
そういった星組男役らしさが随所に現れるショーでの無双ぶりは、オペラグラスで追わずにいられません。
また、天寿光希さんは、紅ゆずるさんが結成したグループ・紅5の一員。トップスターを支えるという点からも、星組には無くてはならない「宝」なのです。出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ Brilliant Dreams +NEXT#1「紅ゆずる」 より[next_heading title=クオリティ高すぎるモノマネ、美しすぎる女装姿]