2017年の初め、華々しく誕生した月組新トップスター珠城りょうさん。
入団11年目でトップスターという地位についたのは1995年に月組トップに就任した天海祐希さん以来だとか。
お披露目公演の「グランドホテル」を終え、次なる公演への期待が高まる中、珠城さんのトップスターとしての魅力を追究してみましょう!
「グランドホテル」のオットー役でも隠し切れなかった品格と誠実さ
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2017年 月組公演『グランドホテル』より
グランドホテルでの役どころはフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵。
貴族としてのプライドから、借金まみれになっても超高級ホテルで悠々自適な暮らしを譲らないという、少し情けない男の役でした。
屈折した役どころであるはずが、珠城りょうさんが演じるとなぜか憎めず、爽やかさを感じるほど。
それは珠城さんの持つ品格とまっすぐな誠実さが、根底にあるからではないでしょうか。
借金を返すために愛希れいかさん演じるバレリーナの部屋に忍び入るという、本当に情けない場面で、うっかり恋に落ちてしまうところも、珠城さんの持ち味で説得力があるものとなりました。
ちょっと小ずるい役でも、観客を引き込み、一気に味方につけてしまったのは、珠城さんの生来持つ品格と誠実さがなせる技なのでしょう。
[next_heading title=トップスターになって見せた珠城りょうの新たな一面。ちょぴり甘えた、てへぺろ感]