神谷「わからない」坂本「ミステリアス」…西尾維新、辞典を開いても正体不明?
テープカットの様子③
物語シリーズや戯言シリーズで西尾維新作品に参加してきた神谷さん、坂本さん、梶さんの三人。
そんな三人から見た西尾維新さんの魅力を聞かれると、
神谷さん
「なんですかね…うーん、正直なことを言うと、わからないままやってはいるんですよ。」
と、衝撃的なコメントが。
神谷さん
「でも、この文章にものすごい魅力を感じるというのは間違いないんですよ。ただそれがなんだかわからないから、とりあえず西尾先生の生み出した文章を忠実にアニメにしよう、忠実に音にしよう、っていうことに突き動かされて、きっと物語シリーズって作られてきたと思うんですよね。」
「だからこそ(アニメを)見たあとに、小説の読後感に近いものを感じるって皆さんに言っていただけていると思うんです。(シリーズが)完結して、アニメーションも映像化しきったところで『あ、物語シリーズの魅力ってこうだったんじゃないか?西尾維新先生の魅力ってこうだったんじゃないか?』ってわかるんじゃないかな?と思ってます。」
と、神谷さんなりの「西尾維新についての魅力」を語りました。
坂本真綾さん、梶裕貴さん
続いて、坂本さんと梶さんは
坂本さん
「西尾先生自身はすごくミステリアスな方で、掴みきれない、もっと知りたくなる魅力があるんだと思いますね。西尾先生は、たくさんの人が期待しているっていうその期待感をプレッシャーではなくパワーに変えられる人なんだろうなと思います。」
梶さん
「(西尾さんの文章が)目で見て読んでも、それを音で聞いても、美しく心地の良い文章になっているというのはすごく感じました。声優として技術的に難しいところはたくさんあるんですけど、それでもどこかその文字の波に乗っていって、気持ちいい。」
「初めてアフレコで声を出した時に、『やっといーちゃんってこういう声してたんだってわかって嬉しかったです。』という言葉を(西尾先生から)聞いて、とても嬉しかったのを覚えています。」
とコメント。
西尾維新作品に長く携わる神谷さんや坂本さんでも理解し尽くせない西尾維新という作家の謎。
今回の大辞展で見えてきたものも、「西尾維新」の一端にすぎないのかもしれません。