次回の月組公演「カンパニー‐努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)‐」の新人公演でヒロインに抜擢された美園さくらさん。
一時、役付きが停滞気味だった美園さんですが、ここ最近ぐいぐい来ている!と宝塚ファンの間で話題になっています。
もともと、美しい歌声に定評があり、安定した実力を持つ美園さん。ビジュアルも学年が上がるにつれ痩せて、どんどん綺麗になっていますよね。
今後の宝塚を担うトップ娘役候補のひとりと言っていいでしょう。
現在のトップ娘役・愛希れいかさんの退団発表でざわつく月組…これからの美園さんの月組でのポジションも気になりますよね。
そこで今回は、彼女の魅力やこれまでの活躍を振り返ってみたいと思います。
美園さくらは99期首席入団のエリートジェンヌ
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 月組・美園さくらプロフィールより美園さくらさんは2013年、雪組公演「ベルサイユのばら~フェルゼン編~」で初舞台を踏んだ99期生です。「さくら」や「さくさく」の愛称で親しまれています。
同期には小桜ほのかさん、彩みちるさん、野々花ひまりさんなど、新人公演ヒロイン経験者が揃っています。
そんな娘役豊作期のなかでも首席だった美園さくらさんは、阪急阪神の初詣ポスターに抜擢されるなど、入団時から注目を集めていました。
娘役の場合、入団時の成績が抜擢のきっかけになることが多く、美園さくらさんも99期娘役のなかでも同期の先頭に立って活躍してきました。
そんな美園さんが新人公演で初ヒロインを演じたのは2015年、月組公演「1789」のマリー・アントワネット役。
出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ『新人公演ステージトーク#118『1789 -バスティーユの恋人たち-』暁千星・美園さくら』より
通常、トップスターとトップ娘役のラブロマンスを描く宝塚ですが、「1789」のマリー・アントワネットは主人公と敵対する役として描かれており、ヒロインの役としては異例の配役でした。
王妃としての貫禄、そして母としての強さが必要な難しい役どころだけに、美園さんがどう演じるのか注目されましたが、研究科3年目とは思えない堂々とした演技で見事演じ切り、その高い技術力が評価されました。
順風満帆にみえた美園さんですが、その後の新人公演では、早乙女わかばさんや海乃美月さんなど2、3番手格の役が続きます。
2016年のバウホール公演「FALSTAFF」のジュリエット役に抜擢されたものの、こちらも正統派ヒロインとは少し違う役どころ…
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 月組公演『FALSTAFF』より
役付きが少し停滞気味だったため、このまま、さくらちゃんにはヒロイン役が回ってこないの…?とモヤモヤしたファンの方も多かったのではないでしょうか。