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『世にも奇妙な物語』怖い名作ランキング25選+α!トラウマ名作をあらすじ付きで解説

世にも奇妙な物語」は、1990年の放送開始から現在まで愛され続ける長寿オムニバスドラマ。

タモリさん(ストーリーテラー)の不気味な語り口と、お馴染みのテーマ曲は、多くの人を「奇妙な世界」へと誘ってきました。

感動作やコメディなど多彩なジャンルがある中で、圧倒的な人気を集めるのが「怖い話」です。

単なる心霊的な恐怖だけでなく、人間の狂気、後味の悪い結末(イヤミス)、心理的恐怖など、じんわりとまとわりつくような不気味さが大きな魅力となっています。

本記事では、歴代のエピソードから「本当に怖い話」を厳選してランキング形式で紹介します。

*ネタバレを含むあらすじを交えています。

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世にも奇妙な物語「怖い話」ランキングBEST25

第25位 死体くさい

放送日:1990年5月17日
キャスト:関根勤、高樹澪、ルー大柴

外科医の尚人(関根勤)は結婚を控え、新居への引越し準備に追われていた。しかしその頃から、女性の腹部から湧き出るうじ虫をかき出すというおぞましい悪夢にうなされ、現実でも生々しい腐敗臭に悩まされるようになる。

実はその新居は中古物件であり、以前住んでいた飯島夫妻の妻は失踪、夫はなぜかすぐ向かいの家に越して住み着いていた。ある日、新居の引き出しから見知らぬ指輪を発見した尚人が向かいの元夫を尋ねると、男は無愛想に指輪を奪い取る。
不審な元夫の態度と失踪事件、そして家に染み付いた強烈な臭いから、尚人は「床下に妻の死体が埋まっているのではないか」と疑心暗鬼に陥っていく。

異臭に耐えきれず、尚人が半狂乱で床板を剥がそうとした瞬間、水道作業員が訪ねてくる。臭いの原因は「漏れた下水と不法投棄されたゴミ」だったと判明し、ただの勘違いだったと胸をなでおろす尚人。

しかし、ふと庭先に目をやると、そこには穴を掘る犬と、元夫が奪い取った指輪をはめた「女性の手首」が土から覗いていた。元夫は、庭に埋めた妻の遺体が見つからないよう、向かいの家からずっと監視していたのだった。

【ここがトラウマ!】
原因不明の「死体臭」と疑念で主人公が徐々に正気を失っていく生々しさが秀逸。終盤で「ただの勘違いだった」と安心させておきながら、庭先に本当の恐怖が潜んでいたという二段構えのオチがおもしろい。

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第24位 これ…見て…

放送日:2008年4月2日
キャスト:戸田恵梨香、向井理

一人暮らしの河井あさみ(戸田恵梨香)のもとに、深夜、見知らぬ少年が訪ねてくる。少年はハンディカメラを差し出し、「これ…見て…」と1本のビデオ映像を見せてきた。

そこには、交際中の彼氏・光一(向井理)の部屋と、見知らぬ女の姿が映っていた。「彼がストーカーに狙われている」と思い込んだあさみは、彼を守るために光一の部屋へ忍び込む。部屋の中から「ストーカー対策」の本を見つけたあさみは、ますます彼を救わなければと決意を固める。

その後、彼が危ないと職場などを探し回り、ようやく公園で光一を見つけ出す。しかし、光一の隣には映像に映っていたあの「見知らぬ女」が親しげに寄り添っていた。

実は、ストーカーだったのはあさみ自身であり、隣にいる見知らぬ女こそが光一の「本当の彼女」だったのだ。自分の狂気に気づかず、被害者だと思い込んでいたあさみは完全に正気を失い、包丁を振りかざして二人に襲いかかる。

【ここがトラウマ!】
まともだと思っていた主人公が、実はとんでもないストーカー女だったという事実が突きつけられるサイコホラー。

心霊的な怖さではなく、人間の思い込みや狂気が一番恐ろしいと思い知らされる傑作です。戸田恵梨香さんの狂気に満ちた怪演が恐怖を倍増させます。

第23位 スウィート・メモリー

放送日:2012年4月21日
キャスト:仲間由紀恵、永井大

二日間の昏睡状態から奇跡的に目覚めた、美しき気鋭のファッションデザイナー・赤井佳恵(仲間由紀恵)。病室で目を覚ました彼女は、警察から「あなたの部屋で男性が死亡していた」という衝撃的な事実を告げられ、事情聴取を受けることになる。

死亡した男性・田野中久(永井大)の写真を見た佳恵は激しく怯え出す。彼女の証言によれば、パスポートを拾ってもらったことを機に知り合ったが、彼女の美しさに執着した彼から執拗なストーカー被害を受けており、部屋に侵入されてもみ合いになったという。

しかし、警察の口から突きつけられた事実は、佳恵の認識とは真逆のものだった。「ストーカーをしていたのは、あなたの方です」。佳恵は激しく否定するが、捜査が進むにつれて残酷な真実が次々と暴かれていく。

実は、華やかなデザイナーという職業も、彼とのロマンチックな出会いも、そして仲間由紀恵の姿をした「美しき自分自身の容姿」すらも、すべて彼女が自己防衛のために作り上げた妄想だった。現実の自分を守るために脳が作り出した虚像が崩れ去り、本当の姿が鏡に映し出されるラストは見る者の背筋を凍らせる。

【ここがトラウマ!】
自己防衛のために作り上げた「完璧な自分」という妄想が崩れ去る瞬間の絶望感が凄まじいイヤミス的エピソード。

24位に続き「人間の思い込み」の恐ろしさを描いていますが、最後に鏡に映る現実の姿の生々しさにゾッとさせられます。

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第22位 鏡

放送日:1991321
キャスト:風見しんご鳥越マリ

交際中の女性(鳥越マリ)に別れ話を切り出したいと思いつつ、いつもタイミングを逃してズルズルと付き合い続けていた男(風見しんご)。

ある日、二人はデートで遊園地を訪れ、一面が鏡張りになった巨大迷路(ミラーハウス)に迷い込んでしまう。はぐれてしまいパニックになる彼女を見た男は、これを絶好のチャンスとばかりに「一生そこにいろ!」と吐き捨て、彼女を暗い迷路に置き去りにして一人帰宅してしまう。

面倒な別れ話をする手間が省け、無事に彼女と連絡も途絶えたことに清々する男。しかし、彼の平穏な日々は長くは続かなかった。

ふとした瞬間、鏡の向こうに捨てたはずの彼女の姿が映り込むようになる。水たまり、ショーウィンドウ、車のミラーなど、日常のありとあらゆる「反射するもの」に彼女の怨念に満ちた顔が現れる。彼女から逃れようと必死にもがく男だったが、最後は恐怖のあまり、彼自身が鏡の向こうの「あちらの世界」へと引きずり込まれてしまうのだった。

【ここがトラウマ!】
女性を身勝手に扱った男への因果応報を描いたストーリー。

自業自得とはいえ、水たまりや窓ガラスなど「日常にあるすべての鏡面」から逃れられなくなるパニック描写は緊迫感にあふれており、見終わった後に鏡を見るのが少し怖くなるエピソードです。

第21位 誰かに似た人

放送日:1990年8月23日
キャスト:斎藤慶子

ある日、喫茶店「サンプトム」に入った女性(斎藤慶子)は、海外赴任中であるはずの同僚とそっくりな男性を見かける。不審に思いながら会社に戻ると、なんとその同僚が事故死したという訃報が届いた。実はその喫茶店で「だれかに似た人」を見かけると、その本人が亡くなるという不吉なジンクスがあったのだ。

数カ月後、再び店を訪れた女性は、入り口の鏡で身だしなみを整える。しかし店を出る際、そこに鏡などなかったことに気づく。自分が「自分そっくりの人間(ドッペルゲンガー)」を見つめていたことに気づき、パニックになって店を飛び出した彼女は、トラックにはねられて死んでしまう……。

「はい、カット!」——実はこれ、「だれかに似た人」というサスペンスドラマの撮影風景。女性は主人公を演じる女優だったのだ。無事に撮影を終え、ロケ地として使った喫茶店の洗面所で何気なく鏡を見て身だしなみを整える彼女。

しかし店を出ようとした際、共演者の俳優から「洗面所の鏡、ヒビが入っていたから取り外されていたね」と声をかけられる。慌てて確認すると、確かにそこには鏡がない。ドラマと全く同じ展開が現実で起きていることに絶望した彼女が表へ飛び出すと、頭上では作業員が重い荷物から手を滑らせており……。

【ここがトラウマ!】
「ドラマの撮影だった」というメタ構造を利用し、フィクションの恐怖がそのまま現実に侵食してくる予測不能なストーリー。

鏡だと思っていたものが自分自身のドッペルゲンガーだったと気づく瞬間の絶望感と、残酷な事実を告げる共演俳優の不気味な笑顔がトラウマを煽ります。

第20位 死ぬほど好き

放送日:1990年7月12日
キャスト:角田英介、古本新之輔
佐久間哲石田ひかり

高校2年生の純平(角田英介)は、高嶺の花であるクラスの女神・美香(石田ひかり)に密かな想いを寄せていた。ある日、純平の下駄箱に美香からのチョコレートが入っていたことで舞い上がるが、それが本命か義理か分からず思い悩む。

そこで、実家が葬儀屋の友人から「一度死んだフリをして、美香の本当の気持ちを確かめてみないか」と持ちかけられる。ほんのいたずら心から、美香だけを呼び出して「純平の偽の葬式」を執り行うことになった。

ところが当日、美香が言いふらしたせいでクラスメイトや教師までが参列する大ごとに。棺桶の中で焦る純平だったが、弔辞を読む美香から「チョコは義理ではなく、初めて見た時からずっと好きでした」と涙ながらの告白を受け、幸福の絶頂に陥る。しかしタイミング悪く純平の両親が帰宅してしまい、引っ込みがつかなくなった純平は、そのまま棺の中でやり過ごすうちに眠りに落ちてしまった。

ふと目が覚めると、そこはすでに霊柩車の中。パニックになり蓋を開けようともがくが時すでに遅く、純平は生きたまま火葬されてしまう。そして炎に包まれる純平をよそに、両親は「これで純平にかけられた保険金が下りる。会社を立て直せるわね」と不敵な笑みを浮かべるのだった。

【ここがトラウマ!】
男子高校生の他愛ない悪ふざけが、取り返しのつかない最悪の事態を招いてしまうというブラックコメディ的ホラー。

「生きたまま火葬される」という本能的な恐怖もさることながら、実の親から保険金目当てに殺求されていたことが判明するラストの胸糞悪さ(イヤミス感)が強烈な余韻を残します。

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第19位 イマキヨさん

放送日:2006年3月28日
キャスト:松本潤、酒井敏也

2年間付き合った彼女に振られ、就職活動の不合格通知まで届いた和夫(松本潤)。どん底の気分で自室に帰ると、そこには見知らぬ「黒い頭巾をかぶったおじさん」が座ってポテトチップスを食べていた。

慌てて警察を呼ぶが、警察官にはおじさんの姿が見えない。翌日、友人に相談すると、それは「イマキヨさん」と呼ばれる座敷わらしのような存在だと教えられる。イマキヨさんは人に幸せをもたらすが、絶対に守らなければならない4つのルールがあった。
【1】無理矢理追い出さない
【2】傷つけない
【3】引っ越しの話をしない
【4】謝らない

しかし、不運続きで苛立っていた和夫はルールを次々と破ってしまい、そのペナルティとして部屋の中のイマキヨさんは4人にまで増殖してしまう。不気味さに耐えきれず、ついに和夫は第4の絶対ルール「謝らない」を破り、「ごめんなさい!」と口にしてしまう。

その瞬間、イマキヨさんたちに囲まれた和夫は黒い頭巾を被せられ、真っ暗闇の中へ吸い込まれていく。――そう、ルールを破って謝罪した者は、その人自身が次の「イマキヨさん」にされてしまうのだった。

【ここがトラウマ!】
最初は「変なおじさんが部屋に居座る」というシュールでコミカルな展開ですが、理不尽なルールを破った代償として「自分自身の存在が消滅し、怪異そのものになってしまう」という逃げ場のないオチが秀逸。

第18位 ゴミ女

放送日:2007年10月2日
キャスト:松下由樹、甲本雅裕、佐々木すみ江

フリーライターの伊藤絵美(松下由樹)は、取材で訪れた「ゴミ屋敷」で、かつて自分が捨てたはずの元カレからのプレゼントの腕時計を発見する。ゴミ屋敷の主である老婆・時子(佐々木すみ江)は、「ここにあるものはただのゴミではなく、世間の人間が捨てていった人生なのだ」と不気味に語る。

その後も屋敷を訪れた絵美は、ゴミの山から自分が過去に捨てた筆箱や手帳、子供時代のおもちゃなどを次々と見つける。その中にあった一本の万年筆を拾い上げ、それで記事を書き上げた絵美は、瞬く間に売れっ子作家へと登り詰めていった。

仕事が絶好調になる一方で、夫との夫婦生活は完全に冷め切っていく。半年後、再びゴミ屋敷を訪れた絵美は、そこに「自分の持ち物」が大量に捨てられている異様な光景を目にする。

「ここにある限りは、全部あなたのものよ」と微笑む老婆。その言葉と共に映し出されたゴミの山の中には、結婚指輪をはめた「絵美の夫の手」が力なく転がっていたのだった……。

【ここがトラウマ!】
心霊的な恐怖ではなく、「何かを得れば何かを失う(捨てられる)」という不気味な因果関係を描いたホラー。

「ゴミ屋敷には人々の捨てられた人生が集まる」という設定の秀逸さと、富と名声を得た主人公が”無意識に捨ててしまっていたもの”の正体が分かるラストは必見です。

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第17位 半分こ

放送日:1990712
キャスト: 柏原芳恵香坂みゆき

主婦の北沢英子(柏原芳恵)は、スーパーで大きなスイカを買うか迷っていたところ、見知らぬ女性・山岸緑(香坂みゆき)から「割り勘にして半分ずつ分けませんか?」と声をかけられる。夫が出張中で食べきれないと思っていた英子は快諾し、それをきっかけに意気投合した二人は、日常の様々なものを「半分こ」にする親しい仲になっていく。

ある日、出張中であるはずの夫・道夫から「急用で帰れなくなった」と電話が入る。寂しさを紛らわすために緑に電話をかけた英子だったが、緑の電話の奥から聞き覚えのある夫の声が聞こえてしまう。

緑と夫が不倫関係にあることに気づいた英子が問い詰めるが、緑は「わかったでしょ?誰だか」と不敵な笑みを浮かべるだけだった。

翌日、英子の家に緑から大きな宅配便の箱が送られてくる。そこには「やっぱり道夫さん、私と貴方で半分こにしましょ?」というメッセージが添えられており、その箱の底からは不気味な血がポタポタと滴り落ちていた……。

【ここがトラウマ!】
何でも「半分こ」にしようとする異常な執着心を持った女の狂気を描いたサイコホラー。

日常的な「スイカを分ける」という何気ない行為が、最終的に「人間の体を物理的に半分にする」というストレートでグロテスクな恐怖へとエスカレートしていく展開に鳥肌が立ちます。

第16位 箱

放送日:2015年11月28日
キャスト:竹内結子

研究室で実験中、何者かにバットで殴られたような衝撃を受けた吉野朔子(竹内結子)。目を覚ますと、彼女は真っ暗で狭い「金属の箱」の中に閉じ込められていた。腕にムカデが這う不快感と恐怖の中、足元にあったスマートフォンで110番通報し、警察に助けを求める。

足の方向へ箱が運ばれる感覚や、外から聞こえる「パイプオルガンのような大きな音」を頼りに捜索を懇願するが、警察は何も見つけられず捜索は打ち切られてしまう。絶望の中、恋人の大ちゃんに電話をかけ、一度だけ返事があったものの後は留守電に。最期のメッセージを吹き込んだ直後、スマホのバッテリーが切れ、朔子は暗闇で半狂乱になる。

しかし次の瞬間、場面は病院の一室へ切り替わる。そこには酸素吸入器をつけられ、ベッドに横たわる朔子と、泣き崩れる母親、そして恋人の姿があった。実は、朔子は脳幹出血で倒れ、自発呼吸もできない植物状態に陥っていたのだ。

バットで殴られた衝撃は脳出血の発症、ムカデはカテーテル、運ばれる感覚はストレッチャー、パイプオルガンはMRI検査の音。そしてバッテリー切れは「朔子の反応が完全に消えた瞬間」だった。現実の彼女の意識回復が絶望的だと告げられる中、彼女の意識だけは、一生出ることのできない「箱(=自分自身の動かない肉体)」の中で泣き叫び続けていた……。

【ここがトラウマ!】
物理的に閉じ込められているシチュエーション・スリラーかと思いきや、箱の正体は「一切動かすことのできなくなった自分自身の肉体」だったという極限の絶望を描いたホラー。

医療処置を「箱の中の恐怖体験」として誤認していたという恐ろしい伏線回収と、永遠に出られない暗闇のオチに底知れぬ恐怖を感じる名作です。

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第15位 恐怖の手触り

放送日:1990年4月19日
キャスト:中山美穂、ジョニー大倉

物に触れるとその持ち主の過去や残留思念を読み取ることができる特殊能力(サイコメトリー)を持つOL・里美(中山美穂)。ある夜、車で走行中に人里離れた道でエンストを起こし、立ち往生してしまう。助けを求めてヒッチハイクをし、通りかかった一台の車に乗せてもらうことに成功する。

しかし、運転席の男(ジョニー大倉)が身につけていたペンダントにふと触れた瞬間、里美の脳内に「女性が首を絞められている凄惨なビジョン」が流れ込んでくる。世間を騒がせている連続婦女暴行殺人事件の犯人がこの男だと確信した里美は、恐怖に震えながらも機転を利かせ、なんとか車から逃げ出す。

暗い夜道を必死に逃げた先で、運良く別の車をヒッチハイクすることに成功し、ようやく安堵の息をつく里美。しかし、ふとした瞬間に再び残留思念が流れ込み、今度は被害者の女性を追い詰める殺人鬼の「顔」がはっきりと見えてしまう。

その顔はなんと、今まさに自分が乗せてもらい、隣でハンドルを握っているこの車の運転手のものだった……。

【ここがトラウマ!】
『世にも奇妙な物語』の記念すべき第一話。

「最悪の事態から逃げ切ったと思ったら、実はそこが一番危険な密室だった」という二段構えのオチへ落とし込む構成が秀逸です。逃げ場のない車内での絶望感が、シンプルながらも強いトラウマを残します。

第14位 悪魔のゲームソフト

放送日:1990年6月28日
キャスト:高山良、長谷川歩

ゲームが大好きな小学生のテツオ(高山良)。最近、彼の通う学校では担任のよし子先生が行方不明になるなど、不可解な出来事が起きていた。ある日、テツオは友人を家に招き、自ら改造したというRPGソフト「ドラゴンデスターIII」をプレイすることになる。

道中で不良高校生に絡まれていたテツオは、不良が落とした生徒手帳の顔写真をパソコンのスキャナで読み込んだ。すると、ゲーム内の洞窟にその不良が登場し、ドラゴンに追いかけられ無惨に食い殺されてしまう。テツオいわく、このゲームは「一度死んだらリセットできない」究極のゲームなのだという。

さらにテツオは、行方不明になっていた担任教師や両親、飼い犬までも、「自分にとって邪魔だったから」という理由ですでにゲームの中で殺したと無邪気に笑いながら語り出す。

底知れぬ狂気に恐れおののいた友人は警察に通報しようとするが、その背後でテツオは密かに友人の顔写真をスキャンしていた。善悪の区別を持たない無垢な少年に邪魔者と見なされた友人もまた、ゲームの世界へと取り込まれてしまうのだった……。

【ここがトラウマ!】
恨みや怨念ではなく、「邪魔になったから」という極めて自己中心的な理由で、親や教師を躊躇なく殺していく少年の「無邪気な猟奇性」が何よりも恐ろしいエピソード。

もし子どもが絶大な力を手に入れたら、悪気すらなくこういうことをしてしまうかもしれない……というリアルな恐怖を突きつけてきます。

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第13位 23分間の奇跡

放送日:1991年12月26日
キャスト:賀来千香子

ある朝、小学校の教室に新任の女性教師(賀来千香子)がやってくる。最初は見知らぬ教師に警戒心を抱いていた子どもたちだが、彼女の優しく巧みな話術や、遊びを交えた授業を通じて、あっという間に心を開いていく。

クラスの空気を完全に掌握した教師は、話題を「国旗への忠誠の誓い」へと誘導する。彼女は「忠誠とは何か」を子どもたちが本当は理解していないことを優しく指摘し、「心に愛国心があれば、国旗というモノは必要ない」と語りかける。

そして彼女は、子どもたちにハサミを渡し、教室にあった国旗を切り刻ませた上で窓から投げ捨てさせてしまう。さらに、「間違った考えとは何か」「神に祈ることの無意味さ」など、子どもたちの根底にあった価値観や道徳を言葉巧みに次々と破壊し、自身の思想へと塗り替えていく。

授業開始からわずか23分後。教室は「先生の言うことだけが全て正しい」と盲信する異様な洗脳空間へと変貌していた。教師が時計に目をやり、自分の教育(洗脳)が完璧に完了したことを確認して不敵に微笑むところで物語は終わる。

【ここがトラウマ!】
幽霊もモンスターも一切登場せず、暴力や脅しすら使われないにも関わらず、人間の精神がいかに容易くコントロールされてしまうかを描いた完成度の高い心理ホラー。

日常的な「教室」という空間で、わずかの間に子どもたちが狂信的な集団へと変貌していく異様な空気感が、底知れぬ不気味さを放ちます。

第12位 迷路

放送日:2003年9月18日
キャスト:谷原章介、高橋ひとみ

【感想】
オチはただひたすらに谷原章介さんがかっこいいのですが、途中の閉塞された空間での恐怖は言葉では表すことができません。
迷路はもちろん閉所恐怖症の方はより一層恐怖を感じそうです。

主人公の呉田英雄(谷原章介)は、取材のために同僚と男女3人で、すでに閉鎖されたテーマパークの巨大迷路に足を踏み入れる。複雑怪奇な迷宮を攻略するため、呉田はギリシャ神話に登場する「アリアドネの糸」のように、入り口から糸を張り巡らせて進むという確実な方法をとる。

しかし、命綱であるはずの糸がいつの間にか切断されており、3人は完全に出口を見失い迷路の中に閉じ込められてしまう。あてどなく彷徨ううちに、彼らは迷路の中でボロボロの衣服をまとった異様な人々に出会う。

彼らの口から語られたのは恐るべき真実だった。かつてこのテーマパークのオープン時、「一番に迷路を抜け出した者に金塊を与える」というイベントが開催されたが、参加者は全員行方不明になっていたのだ。

目の前にいる狂気に満ちた男たちは、当時のイベント参加者の生き残りであり、数年が経過した今もなお、決して出られない迷路の中で金塊を巡る終わりのない殺し合いを続けていたのだった……。

【ここがトラウマ!】
「出口のない迷路」という設定がもたらす極度の閉塞感と、人間の欲望が剥き出しになるサバイバルホラー。

閉所恐怖症や方向音痴の人なら想像するだけで息苦しくなるような空間設定の妙と、極限状態で狂気に飲まれていく人間たちの姿が強い恐怖を煽ります。

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第11位 急患

放送日: 1991年4月4日
キャスト:近藤真彦、佐野史郎

深夜の病院で当直を務めていた医師の七沢(近藤真彦)のもとに、様子が激しくおかしい急患が運び込まれてくる。

七沢が診察室で確認すると、運ばれてきた患者の体には恐るべき異変が起きていた。なんと内臓がドロドロに溶け始め、体内からは不気味な「緑色の液体」が染み出していたのだ。

原因もわからず治療の施しようもないまま、異様な変形を続けた患者はついに心停止してしまう。しかし、直後に目を離した隙に、ベッドの上から急患の死体が忽然と姿を消してしまう。

死体はどこへ行ったのかと困惑する七沢だったが、ふと傍らにいた看護師に目をやると、彼女の耳からもあの「緑色の液体」がポタポタと滴り落ちていた……。未知の病原体による感染は、すでにすぐそばで静かに始まっていたのだった。

【ここがトラウマ!】
未知の病原体に侵略されていくパンデミックの恐怖を描いたSFホラー。「緑色の体液」という視覚的な生理的嫌悪感と、いつの間にか感染が身近な人間にまで広がっているという静かな絶望感が後を引きます。

第10位 墓友

放送日:2014年4月5日
キャスト:渡辺えり、真野響子

軽部千代美(渡辺えり)は生前に共同墓を購入し、見学に訪れた桜の木の下で伊能夕子(真野響子)と出会う。雨宿りのために傘に入れたことを機に、千代美が何気なく「一緒のお墓に入る縁を”墓友”と呼ぶらしい」と口にしたことから、夕子の異様な執着が始まる。

職場への押しかけ、勝手な自宅の改装工事、お揃いのコートや赤いマフラーのプレゼントなど、夕子の行動はエスカレート。さらに、夕子が語っていた「白金の高級マンション暮らしで家族がいる」という話はすべて嘘で、実際はボロボロのアパートに住む天涯孤独の身だと判明する。さらには、夕子を煙たがってマフラーを譲り受けた同僚が階段から転落死したことで、千代美は夕子の仕業だと確信する。

恐怖に耐えきれず共同墓の解約に向かった千代美だが、霊園には夕子が待ち伏せしていた。「一緒に死のう」とナイフを取り出した夕子は、自らを刺した後、千代美を道連れにして崖から飛び降りる。

二人は病院に運ばれるが、夕子が先に息を引き取る。その直後、千代美は夢の中で夕子の墓から伸びてきた手に地中深く引きずり込まれ、後を追うように心停止してしまう。最期はペアルックの遺影が並ぶ合同葬儀が行われ、事情を知らない参列者が「墓友っていいものね」と呑気に語り合うのだった……。

【ここがトラウマ!】
「終活」というリアルなテーマに潜むストーカーホラー。天涯孤独な老女の「誰かと繋がりたい」という思いが、狂気へと変わっていく過程が非常に生々しく描かれています。

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第9位 ロッカー

放送日:1990年5月3日
キャスト:織田裕二、段田安則、菅田俊

産業スパイの悟(織田裕二)は、深夜の研究所に忍び込んで機密書類を盗み出そうとしていたところを、研究員の佐口(段田安則)に見つかってしまう。もみ合いの末、悟は近くにあった灰皿で佐口を殴り殺してしまう。

直後、物音に気付いた警備員の足音が近づいてきたため、悟はとっさに部屋にあった空のロッカーの中に身を隠す。警備員が死体を発見し、警察を呼ぶために部屋を離れた隙に逃げ出そうとする悟だったが、なぜかロッカーの扉は内側からびくとも開かなくなっていた。暗いロッカーの中で夜を明かすハメになった悟は、ふとロッカーのネームプレートを見て戦慄する。それは、彼がたった今殺した「佐口」本人のものだったのだ。

翌朝、現場検証が始まるが、悟が入ったままのロッカーは中身を確認されないまま「不要品」として廃棄処分が決定してしまう。そのままスクラップ工場へと運ばれたロッカーは、巨大なプレス機で容赦なく潰されていく……。

ハッと目を覚まし「なんだ、悪夢か」と安堵する悟。しかし、それは死を予感させる予知夢だった。直後、現実でも同じようにスクラップ工場へ運ばれたロッカーの中で、「助けて!」という絶叫も虚しく、彼を閉じ込めた鉄の箱が鈍い音を立てて潰されていくのだった。

【ここがトラウマ!】
「自分が殺した相手のロッカーに閉じ込められる」という因果応報の密室スリラー。狭いロッカーの中という逃げ場のない閉塞感に加え、殺された佐口の怨念が乗り移ったかのような展開が恐怖を煽ります。

最後に「夢オチ」と見せかけてから本当にスクラップにされるという二段構えの絶望感と、佐口の不気味な顔写真が強烈なトラウマを残します。

第8位 懲役30日

放送日:1998年9月25日
キャスト:三上博史、松重豊

これまで数々の凶悪犯罪を繰り返しながらも、法の網をかいくぐってきた極悪人の男(三上博史)。ついに逮捕された彼に言い渡された判決は、死刑でも無期懲役でもなく、たったの「懲役30日」だった。男は「余裕だ」と高をくくって刑務所へと向かう。

しかし、そこで待っていたのは屈強な刑務官(松重豊)による想像を絶する拷問だった。謎の薬を注射された男は、猛暑の屋上に水も与えられず一日中立たされるなど、瀕死の地獄を味わう。それでも「たった30日耐えれば釈放される」という希望だけを胸に、壁に正の字を書いて日数を数え続け、ついに30日目を迎える。

いよいよ解放されると歓喜したのも束の間、刑務官は無慈悲にも彼を電気椅子に縛り付け、死刑を執行する。強烈な電流が体を貫き、完全に命を落とした……はずだった。

男がハッと目を覚ますと、そこは一番最初に薬を注射された医務室のベッドの上。時計の針は「たった5分」しか進んでいなかった。実は彼が打たれた注射は、「5分間で30日分の苦痛と死を体験させる幻覚剤」だったのだ。現実の時間はまだ初日の5分しか経過しておらず、男は残りの「現実の30日間」のあいだ、この数百年分にも及ぶ無限の地獄を繰り返し味わい続けなければならないのだった。

【ここがトラウマ!】
「時間感覚を操作される」というSF的なアイデアを用いた、最高に絶望的で完成度の高いエピソード。

さんざん苦痛に耐え抜き、やっと解放されると思った瞬間に「まだ5分しか経っていない」と気づかされる底なしの絶望感はたまりません。

極悪人のはずの主人公にいつの間にか同情してしまうほど、刑罰のシステムが残酷すぎる名作です。

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第7位 午前2時のチャイム

放送日:2007年3月26日
キャスト:椎名桔平、山口紗弥加

人気恋愛小説家の浦木晴海(椎名桔平)は、新しいマンションに越してきて以来、毎晩「午前2時」になるとチャイムを鳴らすマスク姿の女に悩まされていた。編集者から「男に裏切られて殺された女が、男を捜して殺人を繰り返している」という都市伝説を聞かされた晴海は、ある日マンション内で血だらけのマスクの女とすれ違う。

翌日、同じマンションの住人・井村光の妻が殺害されたと知った晴海は警察に通報するが、防犯カメラには「何もない空間に怯える晴海」しか映っていなかった。幻覚だとあしらわれた晴海だったが、その後も女の襲撃を受ける。揉み合いになる中、女が「思い出せ」と語りかけると、ふと自分の書いた本がすべて「白紙」であることに気づく。さらに棚からは血塗られたマスクやカツラが転がり落ちてきた。晴海は「自分が女に扮して人を殺していた」という記憶を取り戻し、ショックで我を失う。

そこに白衣の男たちが現れ、衝撃の真実を語る。晴海の本名は「井村光」。連続殺人鬼の井村は自分の妻まで手っかけた後、現実逃避で「小説家の浦木晴海」という架空の人格を作り上げていた。白衣の男たちは彼の人格を引きずり出す実験のため、役者にマスクの女を演じさせてぶつけていたのだ。

実験は成功し、井村は拘束着を着せられモニタールームに転がされていた。白衣の男たちが撤収作業をしていると、誰もいないはずの井村の部屋のチャイムが鳴る。モニターを見ると、そこには先ほどまで役者が演じていたはずの「本物のマスクの女」がナイフを振りかざしていた。モニター越しに女を見上げ、なぜか不気味に微笑む井村。そしてナイフは容赦なく振り下ろされ……。

【ここがトラウマ!】
「心霊ホラー」かと思いきや「主人公の二重人格・狂気」へ変わり、さらに「すべては白衣の男たちの実験だった」というサイコスリラー的などんでん返しが連続する極上のシナリオ。

しかし本当のトラウマは、すべてが解決したはずのラスト数十秒で「本物の怪異」が現れるという理不尽なバッドエンド。

第6位 見たら最期

放送日:1992年8月6日
キャスト:筧利夫、西田健

心霊番組を担当するディレクターの杉山次郎(筧利夫)は、スタッフと共に古くから農家に伝わる日本人形の取材へ向かう。家主の大原千鶴子によれば、それは室町時代から受け継がれてきた由緒ある人形だという。しかし撮影後、録画したVTRをチェックすると、現場にはいなかったはずの「日本人形と瓜二つの少女」の霊がはっきりと映り込んでいた。

局へ戻った杉山だったが、その後、同行した心霊評論家の吉村や家主の大原をはじめ、ADやカメラマンなど取材関係者が次々と変死したという報せが入る。杉山は、一連の死が偶然ではなく「VTRに映る少女の霊を見たこと」による呪いの連鎖だと確信する。

自分も映像を見てしまったことに気づいた杉山は、死から逃れるため、女性ディレクターの運転する車で逃走を図る。しかし、ふと背後を振り返ると、後部座席にはあの日本人形が座っていた。恐怖でパニックに陥った女性ディレクターはハンドル操作を誤り、結果的に二人も命を落としてしまう。こうして、呪いの映像を見た関係者は全員最期を迎えた。

しかし、物語はこれで終わらない。本編終了後、ストーリーテラーのタモリが「VTRを見た関係者は全員最期を迎えたから、これで安心ですね」と語りかける。しかし直後、「……でも、今この番組を見ていた視聴者の皆さんも、あのVTRを見ましたよね?」と指摘し、カメラに向かって不気味な笑みを浮かべるのだった。

【ここがトラウマ!】
本編のじわじわと迫り来る連鎖的な死の恐怖もさることながら、最大のトラウマはラストのタモリさんのセリフです。

テレビ越しに安全な場所から楽しんでいたはずの視聴者を、一気に怪異の当事者へと引きずり込むメタ的な演出が強烈な後味の悪さを残します。

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第5位 歩く死体

放送日:1991年3月14日
キャスト:渡辺裕之

冬山で遭難し、極限状態に陥ったカメラマンの渡辺。食料も尽きたテントの中で、彼は傍らに立つ女の死体に怯えていた。その後、無事に救助された主人公は病院へ運ばれ、女の死体も回収される。警察から主人公の手帳を受け取った元助手は、待合室でその凄惨な記録を読み始めた。

手帳によると、死んだ女は主人公の新しい助手であり、恋人。別れ話を切り出された彼女が「最後の思い出に」と強引についてきたのだという。遭難初日に彼女は目を開けたまま凍死。渡辺はテントの外に遺体を安置したが、目を覚ますとなぜか死体が自分の隣に横たわっていた。何度外に出してもテント内に戻ってくる死体に「死体が歩いているのか?」とパニックになった主人公は、遭難5日目、真実を突き止めるためカメラを5分おきの自動撮影にセットして眠りについたという。


一方、病院のベッドで「眠らせないでくれ!死体が歩いてくるんだ!」と暴れ狂う渡辺は、医師たちによって鎮静剤を打たれていた。手帳を読み終えた元助手のもとに、現像が終わった写真が届けられる。そこに写っていたのは、歩く死体などではなかった。極度の孤独と狂気に苛まれた渡辺自身が、自ら死体を背負ってテント内に連れ込み、何度も口づけをしているおぞましい姿だったのだ。

嫌な予感がした元助手が病室へ駆けつけると、すでに主人公の姿はなく、霊安室の死体も消え失せていた。消灯後の薄暗い病院の廊下では、「死体が歩いてくる……」と虚ろに呟きながら、自らの手で女の遺体を引きずって歩く主人公の姿があった。

【ここがトラウマ!】
心霊的なホラーかと思いきや、その正体は極限状態が生み出した人間の「狂気」だったという恐ろしい結末。

ラストで遺体を引きずりながら廊下を徘徊する姿は、完全に正気を失った人間の底知れぬ恐ろしさを感じさせます。

第4位 三人死ぬ

放送日:1991年5月30日
キャスト:露口茂

テレビのワイドショーに出演した弁護士(露口茂)は、「緊急避難」の話題で「自分なら身を犠牲にしてでも他人を守る」と立派な持論を展開していた。出番を終えた彼は、番組スタッフから次回特集する「4年前の銀行強盗事件(人質3名死亡、犯人射殺)」の資料を渡される。その後、局内でインチキだと小馬鹿にしていた超能力者の水晶玉を誤って床に落として割ってしまう。

急用を思い出した弁護士はタクシーで銀行へ向かうが、降車時に弁護士バッジを落としてしまう。銀行のATMでカードが弾かれ、明細書に「昭和62年5月9日」と印字されていることに腹を立てていると、突如銀行強盗が押し入ってくる。そこはまさに、彼が先ほど資料で読んでいた4年前の事件現場だったのだ。

強盗の凶弾により、通報しようとした行員が1人目の犠牲となる。刑事と間違われた弁護士は身分を証明しようとするが、バッジがないため信じてもらえない。絶体絶命の彼を庇った老人が撃たれ、2人目の犠牲者となってしまう。「殺されたのは3人のはず……あと1人は誰だ?」

警官隊の突入時刻が迫る中、恐怖で極限状態に陥った弁護士は、こっそり逃げ出そうとしていた別の人質を発見し、あろうことか犯人に告げ口をする。男は背中を撃ち抜かれ、弁護士は「緊急避難だ。これで3人目が死んだから自分は助かる」と安堵する。

そしてついに警官隊が突入。一斉射撃を受けた犯人は倒れ込みながらも、最後の力で散弾銃の引き金を引く。その銃口は、なぜか弁護士に向けられていた。顔面を撃ち抜かれ、薄れゆく意識の中で周囲の音声だけが響く。彼が身代わりに売った男は一命を取り留めており、弁護士本人は顔が潰れバッジもないため身元不明扱いに。さらに、告げ口をした彼に同情する人質は誰一人おらず、身元の特定に協力する者はいなかった。彼は最後に思い出す。資料に書かれていた事件の真相は「死者3名、重傷者1名。なお、死者のうち1名は身元不明」であったことを。

【ここがトラウマ!】
テレビでは正義を語りながら、いざとなれば他人を身代わりにする人間の醜悪なエゴがリアルに描かれています。

「自分が助かりたい」という身勝手な行動が、結果的に「身元不明の遺体として誰からも同情されずに死ぬ」という最悪の因果応報を招く展開。パズルのピースがピタリとハマるような絶望的なラストが見事な名作です。

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第3位 おばあちゃん

放送日:2001年10月4日
キャスト:柊瑠美

12歳の美保(柊瑠美)は、両親と共に山奥の病院へ入院中の祖母を見舞う。母は祖母を毛嫌いしており、道中も冷たい態度をとっていた。病室に横たわる祖母は無数の管に繋がれてやせ細っており、美保はその姿に恐怖を覚える。

両親が医師との面談で席を外し、病室に2人きりになると、突如祖母の声が美保の頭の中に直接響いてきた。「私は明日死ぬから、最後に弟に会うために1日だけ体を貸しておくれ」。死にゆく体に入ることを恐れて最初は拒んだ美保だったが、祖母の哀愁漂う優しい言葉に心を打たれ、承諾してしまう。2人が手を触れ合わせた瞬間、落雷と共に魂が入れ替わった。

祖母は「美保の体」で両親と帰宅し、翌日無事に弟との面会を果たす。一方、祖母の体に取り残された美保は、息も絶え絶えの激痛と恐怖の中で孤独に耐えていた。夕方、約束通り病室へ駆け込んできた祖母からありったけの感謝を伝えられ、祖母は約束通り死に、美保は元の体に戻れた……はずだった。

数十年後。大人になった「美保」は、母の通夜に立ち会っていた。実はあの時、体は元に戻っておらず、冷たい病室で孤独に死んでいったのは12歳の美保の魂だったのだ。美保の体を乗っ取って生きながらえた祖母は、自分を冷遇した嫁への復讐のため、かつて自分がされたのと同じ「望まない延命治療と山奥の病院への隔離」を3年間強いて、嫁を死に追いやったのだった。「不公平だろ。私ばっかじゃ」。美保の顔をした祖母は、冷酷に笑いハンカチを落とした。

【ここがトラウマ!】
自分を虐げた嫁へ同じ苦しみを与えるために、孫娘の善意につけ込むおばあちゃんの底知れぬ執念と悪意。1

2歳の少女が死の瞬間に味わったであろう絶望を想像すると、胸が締め付けられるトラウマ作品です。

第2位 缶けり

放送日:2011年5月14日
キャスト: 永作博美

主人公の藤村サチコ(永作博美)は、幼馴染のチカから交際相手との結婚を報告する電話を受け喜ぶが、チカはその会話の中でふと「まさとくん」の名前を口にする。まさとくんとは、30年前に彼らと一緒に「缶けり」をして遊んでいる最中に、忽然と姿を消してしまったかつての幼馴染だった。

その電話から数日後、チカが階段から転落して亡くなってしまう。彼女は死の直前、旅行先で乗ったロープウェーから、すれ違う反対側のゴンドラに乗る「まさとくん」の姿を見たと語っていたという。チカの葬儀には、30年前のあの日一緒に缶けりをしていたサチコら4人が集まるが、なんとその場でさらに1人が心臓発作で急死してしまう。

「寂しさのあまり、亡くなった子供が仲間をあの世へ連れて行く」という不吉な話を思い出し、まさとくんの呪いではないかと怯える幼馴染たち。サチコは、まさとくんが亡くなったと噂される寺院の井戸へ花を手向けに行くが、そこで「まさとくんにとって、あの日の缶けりはまだ終わっていない」という恐ろしい事実に気づく。その後も呪いは止まらず、仲間のたけし、そしてすすむも相次いで不審な死を遂げていく。

ただ一人残されたサチコは、境内の物置小屋に追い詰められる。震える彼女の目の前で、何者かが物置の扉をものすごい勢いでこじ開けようと暴れ出す。恐怖の限界に達したサチコが「缶けりはもう終わったの!」と叫ぶと、周囲は不気味な静寂に包まれた。助かったかと安堵したのも束の間、小屋の中の荷物が突如として崩れ落ち、サチコは下敷きとなって命を落としてしまう。

【ここがトラウマ!】
「誰にも見つけてもらえなかった鬼」が、30年の時を経てかつての遊び仲間を次々とあの世へ「見つけて」いくという理不尽極まりない恐怖。

生き残るための対抗策が一切なく、当時の仲間たちが一人残らず容赦なく殺されていく徹底した絶望感は、視聴者の心に強烈なトラウマを植え付けました。

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第1位 雪山

放送日:2003年7月12日
キャスト:矢田亜希子、鈴木一真、大杉漣、宝井誠明、中村麻美

冬山に墜落した小型飛行機。生き残ったのは、木原(大杉漣)、結城(鈴木一真)、山内(宝井誠明)、美佐(中村麻美)、そして麻里(矢田亜希子)の5人。しかし美佐は足を負傷し、歩くこともままならない状態だった。吹雪の中、自分たちも危ういと感じた4人は、足手まといになる美佐を雪洞に置き去りにしてしまう。

何とか無人の山小屋にたどり着いた4人だったが、暖房もなく、眠れば確実に凍死してしまう極限状態にあった。そこで木原の提案により、暗闇の中で部屋の四隅に1人ずつ立ち、壁伝いに歩いて次の角にいる人の肩を叩く、という行為を繰り返す「四隅のゲーム」をして夜を明かすことになる。

真っ暗闇の中、肩を叩かれたら次へ進むというルールに従い、ゲームは順調に進んでいく。しかし、冷静に考えるとこのゲームには恐ろしい欠陥があった。4人しかいない場合、4人目が向かう最初の角は「無人」になるため、5人目がいないと絶対にゲームが途切れてしまうのだ。では、暗闇の中で自分たちの肩を叩き続けていたのは一体誰だったのか?

次第に小屋の中では不可解な現象が起き始め、仲間たちが次々と死んでいく。朝になり、ただ1人救助隊に助け出された麻里は、ふと山小屋で回していたビデオカメラの映像を確認する。そこには、置き去りにして死んだはずの美佐が、青白い顔で「四隅のゲーム」に混ざり、不気味にこちらを見つめている姿がはっきりと映り込んでいた……。

【ここがトラウマ!】
有名な都市伝説「四隅のゲーム(スクエア)」を題材にしたパニックホラー。極限状態での人間の身勝手さと、それに報復する幽霊の恐ろしさが見事にマッチしています。

映像を見ている視聴者も「あれ?4人じゃ成立しなくないか?」と気づいた瞬間に鳥肌が立つ、計算し尽くされた心理的恐怖とラストのビデオ映像の不気味さがたまりません。

【番外編】SNSで大反響のトラウマ・バズり回

ランキングは平成の名作が多いですが、近年放送された作品の中にも「怖すぎて眠れない」とSNSを騒然とさせたエピソードが多数存在します。

恋の記憶、止まらないで

放送日:2019年11月9日
キャスト:斉藤由貴

売れないシンガーソングライターの村瀬志保(斉藤由貴)は、ある日夢の中で聞いたメロディを元に新曲「恋の記憶」を発表し、一躍大ヒットを記録する。満ち足りた日々を送っていた彼女だが、昔録画していたビデオテープを偶然見返した際、当時のテレビCMで自分の新曲と全く同じメロディが流れているのを発見してしまう。夢のお告げだと思っていた曲は、幼い頃に無意識に聞いていたCMソングの盗作だったのだ。

慌てて調べると、そのCMは一度だけ放送された直後に歌手の宮島素子が急死したため「呪われたCMソング」として都市伝説化していた。しかし音源はどこにも残っていないと知り、志保は「バレないだろう」と開き直って自分の曲として歌い続ける決意をする。

曲の人気はさらに加速し、志保自身が出演するCMのタイアップまで決定する。しかしCM撮影後から、志保は不気味な女の幽霊(宮島素子)の幻覚を見るようになり、精神的に追い詰められていく。自宅で「盗作するつもりはなかった」と怯えて泣き崩れていると、突然テレビが勝手につき、志保のCMがいつの間にか宮島素子の古いCMへと切り替わる。

原曲者である素子の怨霊に襲われると覚悟した志保。しかし、画面の中の素子はなぜか「ごめんなさい、ごめんなさい」と何かに向かってひたすら謝罪を繰り返していた。実は、素子自身もこの曲を誰かから「盗作」していたのだ。その直後、志保のすぐ隣に「真の作曲者」である黒い服の女の怨霊が音もなく現れ、耳元で「盗らないでね。私の曲よ」と囁く。極限の恐怖に精神を破壊された志保は、ただ虚ろに笑い続けるしかなく……。

【SNSでの反響・ここがトラウマ!】
Jホラー的な「呪いの歌」の恐怖に加え、「怨霊だと思っていた相手も実は被害者で、真の黒幕がすぐ横にいる」という二重の絶望感が視聴者に直撃。

「あの不気味な声が頭から離れない」「耳元で囁かれるラストで心臓が止まりかけた」と爆発的な反響を呼びました。救いようのない鬱エンドとして、令和のトラウマ回となりました。

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しみ

放送日:2020年7月11日
キャスト:広瀬アリス

両親が営むクリーニング店で働く三浦あずさ(広瀬アリス)。ある日、全身黒ずくめの不気味な女(関めぐみ)から「シャツについたチョコレートのしみ」を抜いてほしいと持ち込まれる。しかし、そのしみは何度処理しても落ちるどころか、日を追うごとに不気味に広がっていく。様子がおかしい両親を不審に思っていた矢先、突如父親が店内で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。遺体の腹部には、あのシャツと同じ真っ黒な「しみ」が浮かび上がっていた。

問い詰められた母親は、かつて知人が犯した殺人の証拠を隠滅するため、血のついた服の「しみ抜き」に加担したという恐ろしい過去を告白する。やがて母親の体にもしみが現れて絶命。家族を奪われたあずさは黒ずくめの女を尾行し、彼女が「殺された被害者の娘」であり、呪いで一家に復讐していることを突き止める。逆上したあずさは、咄嗟に花瓶で女を撲殺してしまう。

過去を捨てるため東京へ逃亡し、心機一転お見合いの席についていたあずさ。しかし、不手際で服に新たな「しみ」がついてしまった瞬間、死んだはずの女が再び目の前に現れ「あなたは逃れられない」と告げる。あずさは恐怖のあまり気を失った。

――しかし次の瞬間、場面は真っ白な病室へと切り替わる。傍らには死んだはずの両親が泣き崩れていた。実は、一連の怪異も殺人もすべては「幻覚」だった。あずさは店で一人の時に脳出血で倒れており、発見が遅れたため昏睡状態に陥っていたのだ。医師から「手術不可能な部位です」と宣告されたあずさの頭部CT画像には、脳を蝕む出血がまるで真っ黒な「しみ」のように映し出されていた。永遠に目覚めない意識の底で、あずさはただ「しみを消して!」と絶望の叫びを上げ続けるのだった。

【SNSでの反響・ここがトラウマ!】
「因果応報の呪い」かと思いきや、途中の逃亡劇すらもすべて「夢オチ」だったという大どんでん返し。

自分の頭の中の悪夢から一生逃れられない閉塞感が、令和の新たなトラウマとして大きな話題を呼びました。

地獄で冤罪

放送日:2023年11月11日
キャスト:北村一輝、花江夏樹

弁護士の山根航平(北村一輝)は、見知らぬ男に追いつめられ物置に逃げ込む恐ろしい夢から目を覚ます。すると、誰もいないはずの事務所のドアの向こうから「自分は無実の罪で死刑になり、地獄に落ちた」と叫ぶ男の声が聞こえてくる。三雲一郎と名乗るその声は、地獄の裁判で無実を証明できなければ永遠に苦しむことになると助けを求めてきた。ニュースで三雲の死刑執行が事実だと知った山根は、無実を信じて街頭活動をする彼の両親と接触し、前代未聞の「地獄の裁判」の弁護を引き受ける。

裁判の証拠として提供された映像には、刺青の入った真犯人らしき男が映っていた。その顔を見た山根は愕然とする。なんとそれは、彼が「夢」で自分を殺そうと追いかけてきたあの男だったのだ。胸騒ぎを覚えた山根が事件現場の民家を訪れると、見覚えのある風景の中に映像の男が現れる。男を追って地下の物置へ辿り着いた山根の前に、三雲の両親も姿を現し「あなたは犯人を見ていたのに、なぜ警察に行かなかったのか」と山根を問い詰める。

山根は思い出した。あの日、彼は事件を目撃して通報しようとしたが、真犯人に追いつめられ、命惜しさに「誰にも言わない」と口止めに応じていたのだ。保身の記憶に震える山根に対し、男は「三雲はとっくに天国へ行った。これは三雲の裁判ではない、お前の裁判だ」と冷酷に告げる。実は、山根はあの日犯人に見逃されたのではなく、すでに殺されていたのだ。目の前の男は真犯人ではなく地獄の裁判官であり、両親は検察側の証人だった。

「自分は殺された被害者だ、罪はない」と必死に抗弁する山根だったが、裁判官から「見て見ぬふりをして何もしなかったことも重い罪だ」と宣告され、永遠の地獄へと続く扉に放り込まれてしまう。そして後日、どこかの弁護士事務所のドアの向こうから、「私は無実だ!」と泣き叫び続ける山根の声だけが虚しく響き渡るのだった。

【SNSでの反響・ここがトラウマ!】
冤罪を晴らす正義のストーリーと見せかけて、実は主人公自身がすでに死んでおり、彼を裁くための罠だったという極上のミステリー&ホラー。

「何もしないこと(見て見ぬふり)が最大の罪」として地獄行きになる理不尽さと、ラストで主人公自身が「次の弁護士のドアを叩く側」に回る無限ループの絶望感が大反響を呼びました。

まとめ

歴代の『世にも奇妙な物語』怖い話ランキングをお届けしました。

最近のホラー作品とは一味違う、90年代〜00年代特有の「薄気味悪さ」や「後味の悪さ」は、今見ても色褪せない破壊力を持っています。

「恐怖」「不気味」「ハラハラ」「人間の業」など、多種多様な怖さが詰まった本作。ぜひ動画配信サービスなどで、あなたにとっての「最恐作品」を見つけてみてください。

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