トップスターを輝かせる究極の娘役力。宝塚歴代トップ娘役の中でも、ダンスが上手い5名を紹介

単独ダンスリサイタルも開催した風花舞

元月組トップ娘役、風花舞さん。
久世星佳さん・真琴つばささんの相手役を務めました。

風花舞さんが「ダンスがやりたい!」という気持ちで宝塚に入ったというのは有名な話。

その実力は入団当初から高く評価され、初舞台「ベルサイユのばら~フェルゼン編」でもバレエのソロダンスに抜擢されたほどです。

トップ娘役に就任してからの印象的な作品といえば、やはり「CAN-CAN」。

私は残念ながら全編を目にしたことがないのですが、軸のぶれない回転技の美しさ、ラストのダンスシーンの圧巻さは語り継がれています。

また、退団に際して、ミュージックサロンではなく、ダンスリサイタルを開催。

異例の試みでしたが、バウホールで開催された「LAST STEPS -月明かりのワルキューレ-」は大成功。

この公演で踊ったタンゴは、2014年のOG公演「Celebration100!宝塚~この愛よ永遠に~」にて再演され、魅力的なダンスの健在ぶりを示してくれました。

高い技術に裏付けされた風花舞さんのダンスは、思わず息を止めて見入ってしまう魅力に溢れています。

スカートの裾まで踊るような星奈優里のダンス

元星組トップ娘役の星奈優里さん。麻路さきさん、稔幸さんの相手役を務めました。

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yuri hoshina 星奈優里さん(@yuri_hoshina)が投稿した写真 –


出典:星奈優里(@yuri_hoshina)Instagramより
星奈優里さんといえば、稔幸さんとの息の合ったデュエットダンス。

2人ともダンスの名手でしたから、醸し出されるロマンティックな世界観に心を奪われたファンは多いでしょう。

「ダンスが上手い」娘役の特徴として、ドレスさばきの上手さが挙げられます。
さまざまなお衣装を着こなし、裾まで美しく踊るというのは、高い技術が求められるのです。

そして、その点星奈優里さんのダンスはお手本のよう。

「風と共に去りぬ」のデュエットダンス”Night and Day”は、ダイナミックな振りもあり、見惚れてしまいます。

また、「美麗猫」の”ミルキーウェイ”という場面では、檻に閉じ込められた戦士とネコが星空の下で踊るダンスがなんともロマンティック。

星奈優里さんのダンス技術が高いからこそ、物語性のあるダンス場面が一層魅力的になったのです。

「ジプシー男爵」のデュエットダンスは伝説!蒼乃夕妃

霧矢大夢さんの相手役を務めた、元月組トップ娘役の蒼乃夕妃さん。


出典:蒼乃夕妃(@yukiaono0912)Instagramより
「男前」な娘役で、迫力あるダンスが魅力的。
単に寄り添うだけでなく、霧矢大夢さんやほかの男役さんと対等に、カッコよく踊る場面が印象的です。

中でも、「ジプシー男爵」のプロローグで魅せたデュエットダンスは圧巻。

ダンスの上手いコンビでしたから、アクロバティックな振り付けも多く、スピード・疾走感に溢れる幕開きでした。
特に、銀橋でのリフトは神々しささえ感じたのを覚えています。

可憐、キュート、ロマンティック…そんな枠にとどまらない、カッコいい娘役のダンスを魅せてくれる蒼乃夕妃さん。

その”男前”な娘役力は、今なお月組の娘役に受け継がれている気がします。

[next_heading title=現役ジェンヌでは最高峰?数々の名ダンスで魅了する現月組トップ娘役]