続々と若いスターが出てきて目移りしてしまうくらい、ファンとしては収穫の多かった星組新人公演「こうもり」。
本公演との微妙な演出の違いや、実際観たファンの間で話題になったスターの役どころについて紹介していきます!
演出が少しだけ変わっていた新人公演「こうもり」
新人公演では本公演とは少し演出が変更されていました。
女神像の公園の場面に本公演ではいないアデーレが登場しています。
酔っ払ったファルケとアイゼンシュタインが銀橋から舞台に戻るとアデーレが芝居の稽古をしているという設定。
観劇したひとならわかりますが、のちのファルケとアデーレふたりが恋に落ちる場面につながっていくのによりスムーズになっていました。
注目のキャスト紹介
主演3人以外で注目を集めていたのが、ファルケにパーティに招かれるロシアの貴族オルロフスキー伯爵を演じた遥斗勇帆さん。
以前から芝居の勘がよく場を締める役割で盛り上げていましたが、今回は本役星条海斗さんのいわばコテコテの笑いとは違う方向性で自然にコメディを演じていました。
その他には碧海さりおさん。
碧海さんは101期生まだ研2でありながら歌の多い礼真琴さんの役、執事のアルフレードを演じました。
ヒロインのアデーレにせまるなど、強烈な個性を必要とする役でしたが舞台の真ん中に立つ度胸はすでにできていて、歌唱力も周囲にひけをとらない実力。
また男役としては小柄ですがその分を得意なダンスでカバーしていました。
娘役もチェック
「こうもり」とう演目自体娘役の大きな役が少なく、もったいない印象もありますがその中でも特に目をひいたのが華鳥礼良さんのアイゼンシュタイン侯爵夫人。
高く美しい歌声と侍女になりすましての演技は、娘役らしい可愛らしさを失わないまま客席に笑いを起こしていてその芸達者ぶりに驚かされました。
星組の新時代を感じさせてくれた新人公演「こうもり」
ここまで挙げてきたスターさんはきっとこれから本公演舞台でも、重要な役を任されることでしょう。
星組ファン、また組ファンで楽しむだけで終わらない逸材たちの発見。
この先の星組舞台から目が離せませんね。
著者:Seikacat