舞台の中で、見ておきたいけど敷居が高いと感じるミュージカル。
みなさんも、一度は見ておきたいけど、どんな作品が上演されているのかわからず、一歩が踏み出せない方もいらっしゃると思います。
今回は、2015年ミュージカルの聖地帝国劇場で上演され、次、上演が決まったら見ておきたい舞台作品を紹介します。
ミュージカルの金字塔「レ・ミゼラブル」
『レ・ミゼラブル』はあまりミュージカルに興味ない方も一度は名前を聞いたことがある作品ではないでしょうか。
2012年には、ヒュージャックマン主演で映画化もされました。
日本では、2015年4・5月に帝国劇場で上演され、その後名古屋、福岡、大阪、金沢、静岡と全国ツアーをしました。ミュージカル自体は1985年にロンドンで初めて上演され、その後ブロードウェイ、日本を含めいろんな国で上演されました。
その後、時代に演出があっていないということで舞台セット、衣装等を一新し、今は新演出版として上演されています。全編歌で構成されている舞台でセリフはほとんどありません。そのため、ところどころ聞き取りづらいところがあるかもしれません。
レ・ミゼラブルとはフランス語で「かわいそうな人たち、哀れな人たち」という意味です。この作品に出てくる人たちは恵まれているとは言えない環境の中で自分の理想を求め、生きています。そんな彼らの姿を通じて生きることとは、死ぬこととはを考えさせられる作品です。
2017年にも再演されることが決まっています。
ヨーロッパ宮廷随一の美貌を誇る皇后の半生を描いた「エリザベート」
2015年最もチケットが取れないミュージカルと言われたのが『エリザベート』です。
エリザベートとはオーストリア=ハンガリー帝国の皇后です。栄華を誇ったオーストリア=ハンガリー帝国を舞台に、ドイツのバイエルン地方に生まれた自由を愛する少女エリザベートは、ハプスブルク家フランツ・ヨーゼフ1世に見初められ、16歳でハプスブルク家に嫁ぎオーストリア皇后になったが、伝統と格式を重んじる宮廷の中での生活と自分とのギャップに苦しみ、やがて、ヨーロッパを放浪するようになります。
放浪の旅の果てに暗殺されたエリザベートの半生をカトリック教徒で自殺が許されなかったエリザベートに付きまとい、死へと誘惑するトート(死)を通して描いたミュージカルです。
日本では、1996年に宝塚歌劇団で初めて上演されてから、何度も上演されベルサイユのばらと並ぶ人気作品の一つになっています。帝国劇場では2000年から上演され、今回の2015年の公演では1996年の宝塚初演でエリザベートを演じた花總まりが初めて東宝でもエリザベートを演じるということで注目を集めました。
2016年に再演が決定し、全国を周ることが決まっています。