2番手期間の長さは紅ゆずるの強み
紅ゆずるさんが星組の2番手に就任したのは2012年(「ダンサ セレナータ / Cerebrity」で、涼紫央さんの退団を受け)。
そこから2016年のトップスター就任まで、非常に長く2番手期間を経験しています。

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ
TCAピクチャーズ 星組『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』より
他のトップスターの中には、珠城りょうさんや朝夏まなとさんのように、明確な2番手期間がかなり短い方もいるので、紅ゆずるさんの来歴は珍しいといえます。
星組生まれ、星組育ち。
だからこそ、柚希礼音さんの後を継いでトップスターに…と予想していた方も多かったはず。
特に、2014年には「風と共に去りぬ」にて全国ツアーの主演も果たしていましたから。ただ、体調不良でイベント等をお休みすることも続いていたので、不安視する声もあったのは事実です。

出典:©宝塚歌劇団 公式HP
星組公演『風と共に去りぬ』より
結果として、北翔海莉さんのもとで2番手を務めることになりますが、その経験は「紅ゆずるさんの強みとなったのでは?」と思います。
なぜなら、宝塚において「2番手」が一番美味しいポジションだと言えるから。

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ
TCAピクチャーズ 星組星組『ガイズ&ドールズ』より
どうしても、トップスターは「主人公」なので、役柄の幅は限られてしまいます。しかし、2番手は悪役、恋敵、仲間…などさまざまなポジションを舞台で経験することができるのです。
紅ゆずるさんも、2番手時代に従者・敵役・親友・後に裏切る部下など、コミカルな役からシリアスな役まで経験。
その役柄の幅広さが、紅ゆずるという舞台人の厚みにつながっていると言えます。