「神々の土地」ラスプーチンの怪演が光る

出典:©宝塚歌劇団 宙組公演『神々の土地』『クラシカル ビジュー』より
この公演で、愛月ひかるさんは影でロシアを操る怪僧・ラスプーチンを怪演。静謐な美しさを感じる物語の中で、圧倒的な存在感を放っています。
非常に難しい役どころを演じ、この公演で一皮も二皮も剥けているといえます。
初日の幕が上がると、ファンの間でもラスプーチンの怪演が話題の中心に。

出典:©宝塚歌劇団 宙組公演『神々の土地』『クラシカル ビジュー』より
「怪演に拍手」「確実に狂っている、そういう演技が絶品」「ホラー過ぎる」「登場からゾクッとした、怖い」「宝塚らしい美しさを捨てての演技、圧巻」などなど。
私も、舞台写真を見て「これは、誰…?」と驚いてしまいました。そういう方、多いのではないでしょうか。
長髪を振り乱し舞台上で壮絶な死を遂げる役は、スター級の生徒が演じる役としては異例。
男役という概念を超えた熱演は、忘れられない印象を残してくれました。
男役スターの枠を超える、舞台人としての輝き
愛月さんは、正統派男役として魅力的な存在だと思います。
本人も「うたかたの恋」ルドルフを演じたいと公言していますが、まさに”王子様”が似合うタカラジェンヌ。

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ ファーストフォトブックLABO#5「愛月ひかる」より
しかし、ここ数年の活躍を振り返ると、”正統派”からはかけ離れた役に次々挑戦し、そのどれもで成功を収めています。
常にファンの想像を超える、舞台人としての輝き。振り切れた演技で私たちの度肝を抜いてくれるからこそ、男役としての姿が一層カッコよく見えるのだと思います。
「神々の土地」で”美”を封印してラスプーチンを熱演し、その後のショー「クラシカルビジュー」では男役として客席のハートを射抜く。
ここまでギャップの大きい路線スターは、めったにいません。