“音楽だけを売る”シングル「ローラの傷だらけ」で行った衝撃のプロモーション
紆余曲折を経て結成され、動画サイトから火が点き紅白歌合戦にも出場。リリースするCDは軒並みヒットし成功を収めたゴールデンボンバー。
そんなゴールデンボンバーの2014年8月20日発売のシングル「ローラの傷だらけ」では特典なし、一種類リリース、ジャケットが真っ白という異例の販売形態が話題となりました。
https://www.youtube.com/watch?v=joTSz8N7f68
出典:youtube©2015. euclid agency 「ゴールデンボンバー/ローラの傷だらけ Full size(音声モノラル64kbps)」【GOLDEN BOMBER】 より
どうしてこのような販売形態をとったのか、それはキリショーのこんな思いにありました。
「”音楽”を売りたい」
近年はDVD/Blu-ray付きの複数リリースや握手券など、特典付きでしかCDが売れなくなっている音楽業界。
ゴールデンボンバーもリリースの度に握手会や特典や複数リリースを行っており、高いセールスを記録してきました。
しかしそんな中でキリショーは「CDというものの価値」の変化に疑問を持ち、今一度”音楽とは、CDとは何か?”を考え音楽業界の発展のためにと、この販売方法を企画しました。
これは決して誰かや何かを批判するということではなく、CDが飛ぶように売れていた90年代を生きてきた彼の「願い」でもありました。

出典:© Natasha,Inc. ナタリー 金爆、新作は音楽に特化した白ジャケ実験作 より
前シングル「101回目の呪い」の発売初週の売り上げは15.8万枚。
この「ローラの傷だらけ」発売にあたって事務所と流通会社が計算し予想した初週売り上げ枚数は3万枚という数字でした。
そして発売された「ローラの傷だらけ」実際の初週売り上げ枚数は4.3万枚と、予想を上回る結果に。
ファンだけでなく音楽業界全体に衝撃を与えたこの試み。売り上げ枚数「4.3万枚」は、彼の音楽に対するひたむきな思いから生まれた立派な結果となりました。
[next_heading title=新曲「#CDが売れないこんな世の中じゃ」から見えるメッセージと情熱]