【彩凪翔さんのアーヴィング】
ふたりを見守る立場となるジョーと同じ記者仲間のアーヴィング。
彼もまた最後に粋なところをみせてくれます。
誰も悪人のいない芝居、だからこそラストの切なさが心に残るのかもしれません。
【必見!月城かなとさん演じるマリオ】
主演のふたりがいわば「静」の役であるのでともすれば切なく、静かすぎる話に終始してしまいがちな「ローマの休日」ですが、月城かなとさんの美容師マリオがその雰囲気を吹き飛ばしてくれます。
映画よりも比重をより高めていて、前作でクールビューティ蒼紫を同じひとが演じたとはても思えないほど、キザでナルシスト、たまたま会ったアン王女に惚れたらまっしぐら。
イタリア人ならではのうっとうしいほどの愛情表現をコミカルにそして、熱を込めて演じています。
後半には彩凪さんと月城さんの役替わりも行われる「ローマの休日」。
演出の妙と芝居の進化が楽しみな雪組公演、ぜひ予定を入れて観に行ってみてくださいね。
著者:Seikacat