少年も大人も演じられる!彩風咲奈といえば”オーロラ芝居”
彩風咲奈さんの作る男役像にはどんなイメージがあるでしょうか。
大人の男性、やんちゃな男性、男らしい色気のある男性、かわい気たっぷりの男性など、実は彩風咲奈さんのイメージはついた役によって七変化するのです。
見るたびに色を変える”オーロラ”のような彩風咲奈さん。
そんな彼女のこれまでの印象的な役を振り返ってみましょう!
「ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌」カイト役
片足が不自由ゆえ自暴自棄に生きがちだったカイトが、未涼亜希さん演じるブラック・ジャックや、桃花ひなさん演じるピノコと出逢い、改心していくという一人の男の成長を彩風咲奈さんが等身大で演じました。
長身に革ジャンのスタイルが抜群にカッコよく、やんちゃをしていても、本当は優しいカイト。
彩風咲奈さん本人は優等生なはずなのに、ちょっとヘタレな男性を、母性をくすぐるように演じてしまう彩風咲奈さんにファンはみんなメロメロになりました。
「パルムの僧院-美しき愛の囚人-」ファブリス役
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2014年 雪組公演『パルムの僧院 —美しき愛の囚人—』より
神学校を卒業し故郷に戻った青年ファブリスが、大湖せしるさん演じる叔母と、星乃あんりさん演じる監獄長官の娘と恋に落ちるお話。
大人と子供、青年と少年の間にいるようなファブリスが、恋に身を滅ぼしていく姿を丁寧に演じました。
この少年と大人の間、両方を兼ね備えたキャラクターというのが、彩風咲奈さんご本人のキャラクターと重なり、見るものを切なくさせました。難しい役でしたが彩風咲奈さんらしさの詰まった役でもありましたね!
「ルパン三世ー王妃の首飾りを追え!ー」次元大介役/ 「るろうに剣心」斎藤一役
出典:©宝塚歌劇団 雪組公演『ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!―/ファンシー・ガイ!』特設サイトより
どちらも根強いファンのいる漫画・アニメ原作物でしたが、宝塚ファンからも、原作ファンからも大絶賛を受けるほどの完璧な役作り、そしてビジュアル作りでした。
この役について彩風咲奈さんはこう語っています。
「今までの役創りと違い、誰もが知っている”「ルパン三世」の次元”にとにかく自分を近付けることに徹して。自分の中に全くないものを創っていくのはとても苦労しましたが、二か月の公演を経て、いつまでも演じていたいと思うほどの充実感を得ることができました。」(出典:宝塚GRAPH2015.6月号より引用)
作る側も観る側も不安の多い原作物ですが、見事に役を自分のものにした彩風咲奈さん。
元々持った愛らしいお顔を完全に消し、色気あふれるヘアメイク術も話題となりました。細かい部分へのこだわりに彩風咲奈さんのストイックさが伺えますね。