日本から見ると羨ましい?台湾の「台風休み」文化とは?炎上・称賛・大混乱!市民が注目する判断の行方

2025/07/07
日本から見ると羨ましい?台湾の「台風休み」文化とは?炎上・称賛・大混乱!市民が注目する判断の行方

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日本では、台風によって学校が休みになることはあっても、企業は出勤というケースが多く見られます。しかし「台風大国」とも呼ばれる台湾では、事情が少し違います。

今回は2025年7月6日に台風4号 (ダナス)の接近を受け話題となった、台風休みの判断と台湾SNSの反応を紹介します。

今回の台風では、一部地域で深刻な被害も報告されています。本記事では制度やSNSの動きを中心に取り上げますが、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

「台風休み」は市長が決める! 台湾の颱風假とは

画像はイメージです

台湾では台風の接近が予測されると、各市政府(市役所など)が前日の夜に「停班停課(出勤・登校停止)」を発表する制度があります。この制度は通称「颱風假(台風休み)」とも呼ばれ、市民の注目を集めています。

市政府が「休み」と判断すれば、学校も企業もすべて休業。社会人でも出勤が認められず、無理に働かせれば企業側が責任を問われることも。台風当日の生活が市長の一声で決まるとも言え、国民の関心が一気に高まるのです。

通常出勤の決定にネット民が大激怒

2025年7月6日夜、台風4号 (ダナス)への警戒モードに入る中、台北市新北市桃園市の台湾北部の3市は、翌7日を「通常通り出勤・登校」と発表しました。

・台北市(蔣萬安 市長):風速・雨量ともに基準未満と判断
・新北市(侯友宜 市長):専門家の判断に従い、通常出勤を決定
・桃園市(張善政 市長):沿海4地区のみ台風休みにし、他の地区は通常通り

この決定に対し、「なぜ休みじゃないのか?」という声がSNSで爆発。とくに台北市長・蔣萬安氏のSNSには「大罷免大成功(リコール大成功)」という怒りのコメントが殺到するなど、大炎上となりました。

また、桃園市の「一部休み・一部出勤」対応には「一桃兩制(1つの桃園に2つの制度)」という皮肉なタグが飛び交い、混乱を象徴する言葉として拡散されました。

まさかの快晴で一転!「神判断だった」の声も

ところが翌7日朝、天候は予想外の展開に。台北市・新北市はほぼ無風・無雨で、電車も平常運転。するとネットでは、前夜に炎上していた市長たちへ称賛の声が急増します。

「神予測だった」「怒ってごめん」「市長、信じてよかった」

まるで「手のひら返しのお祭り」のように、批判から一転して評価ムードに変わるのも台湾SNSあるある。颱風假のたびにこのような炎上と称賛の波が繰り返されます。

混乱の中心は桃園市「一桃兩制」に現場が困惑

とくに混乱を招いたのが、桃園市の2制度対応。沿海4地区(蘆竹・大園・新屋・観音)のみを休みにし、それ以外は出勤としたことで、さまざまな支障が発生しました。

保育園では登園する子どもがいるのに、休みのエリアに住んでいる先生は出勤できないというケースが続出。人員不足を補うために急きょ代行の先生を確保したり、登園数に応じてクラス編成を変更したりと、教育現場ではてんやわんやの事態に。

住んでいる場所と働く場所が異なるクロス区民も多い桃園市では、「通り一本違うだけで出勤の有無が変わる」「家族や職場の中で休みの人と出勤の人が混在」といった不満も噴出しました。

張善政市長は「基準に従った正しい判断」と説明しましたが、SNSで飛び交った「一桃兩制(ひとつの桃園にふたつの制度)」という表現は、制度設計の課題を象徴する言葉となったようです。

まとめ:日本から見ると羨ましい?労働者にやさしい制度

「学校は休みでも会社は通常出勤」が当たり前の日本に比べて、台湾の颱風假(台風休み)は、働く人の安全を優先する合理的な制度といえるかもしれません。

ちなみに、台湾ではこの「颱風假」が発令された日に企業が無理に社員を出勤させた場合、労働基準法違反として罰金が科されることもあります。また、ネット上で「ブラック企業」として批判されるなど、社会的なダメージも大きいのが現実です。

行政による抜き打ち調査や、通報ホットラインの設置など、労働者を守る仕組みが法律・制度・世論の三方向から支えられているのが台湾の特徴といえるでしょう。

一方の日本では、台風の進路が心配される日でも「交通機関が動いている限り出勤」という企業文化が根強く、前日から会社近くにホテルを取る人もいるほどです。安全よりも仕事が優先されがちな風潮には、少し切ないものを感じますよね。

もし日本にも「台風休み」が制度として導入されたら、あなたはどう感じますか?

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