宝塚歌劇団でファン用語として使われる「御曹司」について、該当する主なスターの実績を紹介します。
もくじ
宝塚「御曹司」の定義と選定基準
宝塚における「御曹司」は公式の制度や役職ではなく、ファンの間で使われてきた「ファン用語」。将来の活躍を期待され、下級生時代から手厚い抜擢を受けて育つ男役スター候補を意味します。
明確な公式定義は存在しないため、本記事では数字で確認できる客観的実績を基準にスターを選定しました。
基準は、新人公演の主演を3回以上経験していること、および宝塚バウホール公演で早期に単独主演を務めていることの2点とします。
在団生の主な「御曹司」
| 名前 | 期 | 組 | 新公主演 | バウ初主演 |
|---|---|---|---|---|
| 永久輝せあ | 97期 | 花組 | 4回 | 2019年 |
| 暁千星 | 98期 | 星組 | 4回 | 2017年 |
| 聖乃あすか | 100期 | 花組 | 3回 | 2021年 |
| 縣千 | 101期 | 雪組 | 3回 | 2022年 |
| 天飛華音 | 102期 | 星組 | 3回 | 2023年 |
永久輝せあ
新人公演の主演 4回
バウ単独初主演 2019年
期 97期
組 花組
組替え 2019年11月11日付で雪組から花組へ
誕生日 8月8日
出身 東京都
身長 170cm
初舞台 2011年4月、星組『めぐり会いは再び』
在団状況 在団
永久輝せあ(とわき せあ)さんは、2015年に雪組公演『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』で新人公演初主演を務めました。
その後、2016年『るろうに剣心』、2016年『私立探偵ケイレブ・ハント』、2017年『幕末太陽傳』で主演を担当。新人公演の主演回数は計4回を数えます。
バウホール公演では、2017年に『New Wave! -雪-』でダブル主演を経験しました。
2019年に『PR×PRince』でバウホール単独初主演を達成。2019年11月11日付で花組へ組替えとなり、2024年5月27日付で花組トップスターへ就任しました。
暁千星
新人公演の主演 4回
バウ単独初主演 2017年
期 98期
組 星組
組替え 2022年5月27日付で月組から星組へ
誕生日 9月14日
出身 広島県
身長 173cm
初舞台 2012年4月、宙組『華やかなりし日々』『クライマックス』
在団状況 在団
暁千星(あかつき ちせい)さんは、2014年に月組公演『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』で新人公演初主演を務めました。
続いて2015年『1789 -バスティーユの恋人たち-』、2016年『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』、2018年『エリザベート -愛と死の輪舞-』で主演を担当。月組在籍中に計4回の新人公演主演を記録しました。
バウホール公演では、2015年9月に『A-EN ARI VERSION』(バウ・ワークショップ)で主演を務めました。さらに2017年に『Arkadia -アルカディア-』でバウホール単独初主演。
2022年5月27日付で星組へ組替えとなり、2025年8月11日付で星組トップスターへ就任しました。
聖乃あすか
新人公演の主演 3回
バウ単独初主演 2021年
期 100期
組 花組
誕生日 1月19日
出身 神奈川県
身長 170cm
初舞台 2014年3月、月組『宝塚をどり』『明日への指針』『TAKARAZUKA 花詩集100!!』
在団状況 在団
聖乃あすか(せいの あすか)さんは、2018年に花組公演『ポーの一族』で新人公演初主演を務めました。
2018年『MESSIAH -異聞・天草四郎-』、2019年『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』でも主演を担当。新人公演主演は通算3回となります。
2021年には『PRINCE OF ROSES -王冠に導かれし男-』でバウホール単独初主演を達成。100期生として最初のバウホール主演です。
2023年にも『舞姫 -MAIHIME-』でバウホール主演を務めました。
縣千
新人公演の主演 3回
バウ単独初主演 2022年
期 101期
組 雪組
誕生日 2月10日
出身 京都府
身長 172cm
初舞台 2015年4月、月組『1789-バスティーユの恋人たち-』
在団状況 在団
縣千(あがた せん)さんは、2018年に雪組公演『凱旋門』で新人公演初主演を務めました。
その後、2021年『CITY HUNTER』、2022年『夢介千両みやげ』で主演を担当。新人公演の主演回数は計3回となります。
2022年には『Sweet Little Rock ‘n’ Roll』でバウホール単独初主演を達成。101期生の中で最も早いバウホール単独主演となりました。
雪組の男役として舞台出演を重ねています。
天飛華音
新人公演の主演 3回
バウ単独初主演 2023年
期 102期
組 星組
誕生日 2月9日
出身 鹿児島県
身長 171cm
初舞台 2016年3月、星組『THE ENTERTAINER!』
在団状況 在団
天飛華音(あまと かのん)さんは、2019年に星組公演『GOD OF STARS -食聖-』で新人公演初主演を務めました。
続いて2021年『柳生忍法帖』、2022年『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』で主演を担当。新人公演主演回数は通算3回となります。
2023年には『My Last Joke -虚構に生きる-』でバウホール単独初主演を達成。
星組生え抜きの男役として実績を築き、2025年9月には『アレクサンダー -天上の王国-』で主演を務めました。
退団生の主な「御曹司」スター
| 名前 | 期 | 組 | 新公主演 | バウ初主演 |
|---|---|---|---|---|
| 天海祐希 | 73期 | 月組 | 6回 | 1990年 |
| 柚希礼音 | 85期 | 星組 | 5回 | 2007年 |
| 彩風咲奈 | 93期 | 雪組 | 5回 | 2014年 |
| 珠城りょう | 94期 | 月組 | 5回 | 2013年 |
| 柚香光 | 95期 | 花組 | 3回 | 2014年 |
天海祐希
新人公演の主演 6回
バウ単独初主演 1990年
期 73期
組 月組
初舞台 1987年、雪組『宝塚をどり讃歌』『サマルカンドの赤いばら』
在団状況 退団
退団日 1995年
天海祐希(あまみ ゆうき)さんは、初舞台年の1987年に入団1年目で『ME AND MY GIRL』で新人公演初主演を務めました。
1988年『南の哀愁』、1988年『恋と霧笛と銀時計』、1989年『新源氏物語』、1990年『大いなる遺産』、1990年『川霧の橋』と、新人公演の主演は通算6回を数えます。
1990年には『ロミオとジュリエット』でバウホール単独初主演を達成。バウホール公演史上最少学年での主演記録となります。
1993年に月組トップスターへ就任。1995年に『ME AND MY GIRL』をもって宝塚歌劇団を退団しました。
柚希礼音
新人公演の主演 5回
バウ単独初主演 2007年
期 85期
組 星組
初舞台 1999年、雪組『ノバ・ボサ・ノバ』
在団状況 退団
退団日 2015年5月10日
柚希礼音(ゆずき れおん)さんは、2003年に星組公演『王家に捧ぐ歌』で新人公演初主演を務めました。
続いて2004年『1914/愛』、2004年『花舞う長安』、2005年『長崎しぐれ坂』、2006年『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』で主演を担当。新人公演の主演回数は計5回となります。
バウホール公演では2003年に『おーい春風さん』でワークショップ主演を経験しました。2007年には『Hallelujah GO!GO!』でバウホール単独初主演。
2009年4月に星組トップスターへ就任しています。
彩風咲奈
新人公演の主演 5回
バウ単独初主演 2014年
期 93期
組 雪組
初舞台 2007年、星組『さくら』『シークレット・ハンター』
在団状況 退団
退団日 2024年10月13日
彩風咲奈(あやかぜ さきな)さんは、2010年に雪組公演『ソルフェリーノの夜明け』で新人公演初主演を務めました。
その後、2010年『ロジェ』、2011年『ロミオとジュリエット』、2012年『JIN-仁-』、2013年『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』で主演を担当。新人公演主演は通算5回を数えます。
2011年には『灼熱の彼方』でバウホール公演ダブル主演を経験しました。さらに2014年に『パルムの僧院』でバウホール単独初主演を達成。
2021年に雪組トップスターへ就任しています。
珠城りょう
新人公演の主演 5回
バウ単独初主演 2013年
期 94期
組 月組
初舞台 2008年、月組『ME AND MY GIRL』
在団状況 退団
退団日 2021年8月15日
珠城りょう(たまき りょう)さんは、2010年に月組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』で新人公演初主演を務めました。
続いて2012年『エドワード8世』、2012年『ロミオとジュリエット』、2013年『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』、2014年『TAKARAZUKA 花詩集100!!』で主演を担当。新人公演の主演回数は計5回を記録しました。
このうち、2014年の『TAKARAZUKA 花詩集100!!』はレビュー作品となります。
2013年には『月雲の皇子』でバウホール単独初主演を達成。2016年9月5日付で月組トップスターへ就任しました。
2021年8月15日付で宝塚歌劇団を退団しています。
柚香光
新人公演の主演 3回
バウ単独初主演 2014年
期 95期
組 花組
初舞台 2009年、宙組『薔薇に降る雨』『Amour それは…』
在団状況 退団
退団日 2024年5月26日
柚香光(ゆずか れい)さんは、2014年2月に花組公演『ラスト・タイクーン』で新人公演初主演を務めました。
2014年『エリザベート』、2015年『新源氏物語』でも主演を担当。新人公演の主演回数は計3回を数えます。
2014年には『ノクターン -遠い夏の日の記憶-』でバウホール単独初主演を達成しました。
2019年11月25日付で花組トップスターへ就任。2024年5月26日付で宝塚歌劇団を退団しました。
早期抜擢とトップ就任の関係

下級生時代における新人公演の主演回数やバウホールでの早期単独主演は、劇団から大きく期待されていることの目安となります。実績を重ねた多くの男役が、後に組の主要なポジションを務めてきました。
一方で、「御曹司」と呼ばれる実績を持つ生徒が必ずトップスターへ昇格するとは限りません。
組替えによる人事の変更や、個人の選択による退団などもありますし、新人公演での主演経験がないままトップスターへ昇格した事例もあります。
抜擢実績は期待の大きさを示す客観的記録であり、将来の就任を確定させる保証ではありません。