独特の色気と存在感が魅力。宝塚の男役が女役を演じることについて徹底追求。

「All for One」で沙央くらまさんが魅せたコケティッシュな女役

月組 All for One 沙央くらま出典:©宝塚歌劇団 公式HP 月組公演『All for One』より先日退団された沙央くらまさんが、2017年夏の月組公演で演じたのが、「All for One」のモンパンシェ公爵夫人。

ちょっと年増ながら、ルイ14世(実は女性)の妻の座を狙って、立ち回るちょっとおもしろい役所をコケティッシュに演じ、一人で歌い踊る場面もたくましく盛り上げ、貫禄を見せていました。

笑える役ではありましたが、沙央さんが持ち合わせた美貌とシックなドレス姿がマッチし、宝塚らしい品格を失わずに見せていたのはさすがでした。

凛城きらさんだからできた、「神々の土地」のアレクサンドラ皇后

凛城きら出典:©宝塚歌劇団 youtubeチャンネル 宙組公演『神々の土地』『クラシカル ビジュー』初日舞台映像(ロング)より朝夏まなとさんのサヨナラ公演となった「神々の土地」でも驚きの配役がありました。

怪僧ラスプーチンに操られる宮廷で、皇后として君臨するアレクサンドラ皇后役に、二枚目スターであり渋い役所もこなす、ベテラン男役の凛城きらさんが配されたのです。

ドイツからロシアに嫁ぎ、激しくやっかまれて、ラスプーチンだけを頼りにする悲しき皇后。「地味で神経質なアレクサンドラ」として宮殿で孤立しながらも、母としての愛情を持つ、実は平凡な女性を熟練の演技で魅せて、物語に深みを加えていました。

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