独特の色気と存在感が魅力。宝塚の男役が女役を演じることについて徹底追求。
イケメンから美女へ!彩凪翔が見せた美しい貴婦人「ひかりふる路」
望海風斗さんのトップお披露目公演となった「ひかりふる路」で、いつもはイケメンな演技派、彩凪翔さんが演じたのがマノン・ロラン夫人。
出典:©宝塚歌劇団 youtubeチャンネル 雪組公演『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』 『SUPER VOYAGER!』初日舞台映像(ロング)より「ジロンドの女王」と異名をとる女性で、政治の世界に果敢に踏み込むたくましさは男役だからこそ見せられるもの。幕開きから目を奪う美しさで、観客を物語に引き込んでいました。
特に断頭台に上がっていくシーンは壮絶な美しさ。男役だからこそ、美と強さを共存させた演技を違和感なく成立させることができたのでしょう。
絶対美しいはず! 「天は赤い河のほとり」で澄輝さやと演じるネフェルティティ
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 宙組公演『天は赤い河のほとり』『シトラスの風-Sunrise-』より3月から始まる、宙組新トップスター真風涼帆さんの大劇場お披露目公演「天は赤い河のほとり」でも衝撃の配役発表がありました。澄輝さやとさんのネフェルティティ役です。
エジプト王太后で歴史上でも、クレオパトラと並ぶ美女として名高い女性の役。
残されている彫刻の気高い面影は、どことなく澄輝さんを思わせます。
原作では、愛月ひかるさん演じる黒太子と、姉弟でありながら、禁断の愛があるとか…。舞台ではどこまで演じられるのでしょうか。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 宙組 澄輝さやとプロフィールよりそして、いつもはすっきりと美しい2枚目男役である澄輝さんが、どれほど美しくこの役を魅せてくれるのか…。期待に胸が膨らみます。
なぜ男役が女役を演じるのか? なぜ魅力的なのか?
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 雪組公演『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』『SUPER VOYAGER!』より宝塚にはなぜたくさんの娘役がいるのに、男役が女役を演じることがあるのでしょうか。
それは単純に話題作りだけではなく、女性の強さと高ぶりをいいバランスで演じられるからではないかと思われます。
「風と共に去りぬ」のスカーレットなども、娘役では激しすぎる演技なので、男役にハマるもので、昔から男役がよく配されてきました。
演じる男役の方は、もしかしたら男役以外を演じるのに抵抗があるのかもしれません。しかし、女役を演じることできっと役者としては深みが増すし、芝居の奥行きも広くなるのではないでしょうか。
もちろん宝塚の娘役のたおやかな演技は男役には表現が難しいもので貴重なので大事にしてほしいです。
これからも、適材適所で、男役の方もこだわりなく女役に挑んで役者としての幅と、宝塚の可能性を広げて欲しいものですね。
著者:すみれ文案
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