いわゆる萌えアニメ界隈で高いクオリティの作品を制作しつづけているStudio五組。
初の元請制作となったAチャンネル(2011年)を皮切りに、さまざまな作品を発表しつづけています。今回はその中でも、特に人気の高かった作品を3つピックアップ。その作品の概要や特徴などをお伝えします。
◆女子校生が麻雀!? 咲-Saki-
これまで麻雀をテーマにした作品と言えば、勝負師の男性がギャンブルを行うといった殺伐としたものが多かったですが、本作は萌絵を用いることで一線を画す作風にしたと言えます。
特に、女子校生と麻雀という一見マッチしないイメージのものを組み合わせることで、今まで同テーマに興味のなかった層も取り込むことに成功しました。
また、現実ではあり得ないような闘牌がある一方、ツモ牌を切る動作が初心者と上級者でしっかりかき分けられている点など、丁寧な麻雀描写があることも特徴と言えます。
なお、アニメの第一期はGONZOが制作を行っていましたが、第二期にあたる「阿知賀編 episode of side-A」からはStudio 五組が担当。とは言え、この中核スタッフはもともとGONZOの第5スタジオにいたスタッフです。
第5スタジオのスタッフが独立して設立した会社だから「Studio 五組」というネーミングが付けられたのだと予想されています。
なお、アニメは2015年の段階で第3期となる「全国編」が制作されています。こちらも制作はStudio五組が担当しており、変わらぬクオリティが高い評価を受けています。
◆きんいろモザイク
まんがタイムきららMAXに連載中の同名4コマ漫画作品をアニメ課した「きんいろモザイク」(通称きんモザ)は、美少女たちの日常が描かれたコメディ。日英美少女ゆるふわ学園コメディとも言われています。
日英というのは、同作の登場人物の一人にあたるアリス・カータレットがイギリス出身であるからです。もともと、大宮忍は中学生時代にイギリスにホームステイをしていました。その時の家で一緒に暮らしたのがアリスです。
そして忍が帰国し、高校性になった頃、アリスが忍をしたい、日本へホームステイに来た、というのが冒頭のストーリーになります。
本作のアニメ制作は第一期・第二期共にStudio五組が担当(第二期にはアニメーション制作協力にAXsiZが参加)。特にキャラクターデザインや作画面を「この中に1人、妹がいる!」のスタッフが勤めています。
ただし、シリーズ構成に関しては数々のアニメ脚本等を手がける綾奈ゆにこさんが担当しました。綾奈さんの原作に対する思いや丁寧な仕事が功を奏し、本作はアニメファンから大きな評価を受けることになります。
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