V系バンドのメンバー、ファンの髪型はかなり特徴的です。髪色はカラフルで、黒髪、茶髪などのノーマルなカラーから、金髪、赤髪、ピンク髪などの奇抜なカラーも使っています。
ファンの中には、バンドのスタイルに合わせて、自分の髪型や髪色、ファッションを変えていくのを楽しむ人もいます。
▼80年代~90年代 X JAPAN全盛期
V系バンドの髪型にも流行スタイルがあります。80年代、90年代のX JAPANが全盛期を迎えていたころには、男性でも髪の毛を腰ぐらいまでの長さまで伸ばしたり、エクステを付けていました。
その髪をヘアスプレーで立てるのが定番スタイルでした。X JAPANのhideさんやLUNA SEAのSUGIZOさんのピンクや赤のヘアカラーに染める人が多かった時代です。90年代終わりになってくると、ヤン毛というヘアスタイルがバンドマンの中で定着していました。襟足だけ伸ばして他の部分は短くカットしたヘアスタイルです。
当時のDir en greyのToshiyaさん、Due’le quartz(デュールクォーツ)時代の雅-miyavi-さんなどがその代表例でした。バンギャルたちの中にはバンドマンと同じヤン毛を伸ばす子もいました。
▼2000年代以降 〇〇〇系バンドの流行
2000年代中盤頃には、V系バンドの中には、オサレ系というジャンルのバンドが話題となっていました。
従来の、ロングヘアや黒を基調とした衣装、重厚なサウンドだけではなく、ポップなカラーとファッションの新しいジャンルが登場しました。バロックやアンティック-珈琲店-(アンティックカフェ)などがその代表例で、髪の毛は短く、黒や茶髪などの一般的なカラーのヘアスタイルが浸透し始めました。ファンの子の中でのファッション感覚も変わり、バンドメンバーと同じような黒い服、ヘアスタイルから、女の子らしいガーリーな服でぱっつん前髪、ブラウンのロングヘアといったように変化していきました。
時代と共に変わっていくヘアスタイルやヘアカラー。次世代はどのようなスタイルが流行するのか注目すべきポイントです。