「パパ、ママ、死んだらどうなるの?」 子どもからそんな風に聞かれて、答えに詰まってしまった経験はありませんか?
大人にとっても正解を出すのが難しい「死」というテーマ。そんな大きな疑問に、子どもたちの目線で真っ向から向き合った一冊が注目を集めています。
株式会社創元社より2026年4月6日に刊行された『死って、なんだろう? 子どもたちからの38の質問』を紹介します。
世界中の子どもたちが抱く「38のギモン」

本書のベースになっているのは、世界各地で開催されたワークショップに寄せられた、数百もの「死」についての質問です。
その中から、特に子どもたちの関心が高かった38の問いをピックアップ。「死」という言葉から連想される、科学的、哲学的、そして心理的な側面を、お手紙形式の優しい文章で解き明かしていきます。
【目次にある質問をチラ見せ!】
- 「わたしも、いつか死んじゃうの?」
- 「死んだら、どこへいくの?」
- 「どうして、死について話すと、いやな気分になるの?」
- 「亡くなると『安らかにねむれ』っていうのはどうして?『たのしくねむれ』じゃダメなの?」
思わず大人がハッとさせられるような、鋭くも純粋な問いばかりですよね。生物学者や心理学者の監修も入っているため、多角的な視点で「なるほど」と思えるヒントが詰まっています。
「重いテーマ」だからこそ、自由に、楽しく

「死」を扱う本と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、本書はどこから読んでもOKな自由なスタイル。
見返しページには世界中の子どもたちの質問がびっしりと並んでおり、パラパラとページをめくって気になった問いから読み進めることができます。補足コラムや関連する質問への案内など、「自分で考え、誰かに話したくなる」仕掛けがたっぷり。
また、本作は国際的な児童書推薦カタログ『ホワイト・レイブンズ2024』にも選出。世界的に「優れた作品」として認められたクオリティの高さもお墨付きです。
「死」を考えることは「今」を大切にすること

訳者の小宮由さんは、日本の読者へ向けてこんなメッセージを寄せています。
「この本が、読者の知的好奇心を育むだけでなく、そのユーモアが、いざというときの心の余白、または、もやもやした心の整理につながったら幸いです」
自然災害なども身近な現代。死をタブー視するのではなく、ユーモアを交えながら親子で語り合うことは、結果として「今をどう生きるか」を大切にすることに繋がります。
親子で一緒に読むなら6歳から、一人でじっくり読むなら9歳からがおすすめです。もちろん、人生の岐路に立つ大人にとっても、心に響く一冊になるはずですよ。
