“何が楽しいのか”を探し求めるyu-ki
yu-kiは中学1年生の頃、アメリカのヘヴィメタルバンド「PANTERA」の楽曲の凶暴性に惹かれ影響を受けた1人であり、実際にギターを弾き始めた当初は日本のヴィジュアル系ロックバンド「X JAPAN」が紡ぐ音に憧れたそうです。
バンドを初めて組んだのは20歳の頃。幾度かのメンバーチェンジを経て、現在の体制に至りました。
She, in the hazeの「haze」とは「霧・靄」という意味があり、そこに“人間の陰”をイメージしてバンド名を付けたと語るyu-ki。
彼の作りだす楽曲には、なんらかの苦しみや辛さを抱えた人物像が多く出てきます。 出典:© Natasha,Inc. All Rights Reserved. 音楽ナタリー「She,in the haze「Mama said」インタビュー」より
「自分の表現で誰かを救う事」や「自分の想いを伝えたい」という考えをまったく持っていないという彼は、音楽に対する愛情をそういった架空の人物の苦しみを通して育んできたとの事。
「生きていて苦しいし、満たされない。って状況だから音楽を続けているのかもしれません」と話すyu-kiは、「幸せになったら音楽を辞める」とも発言しています。
「自分に向けた歌じゃないので救われたと思ったことはない、“何が楽しいのか”をずっと探し求めている状態だ」と語る彼は、その苦しみや孤独との戦いから抜け出すことができた瞬間に何を思うのでしょうか?
その答えは、彼が紡ぎだす音楽だけがわかり得ることなのかもしれません。
[next_heading title=苦しみ・悲しみに囚われたキャラクターが織りなす楽曲の物語]